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安田純平さん問題 誰かが紛争地に行かねば何も伝わらない ニュース深読み裏読み
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240540
2018/10/30 日刊ゲンダイ
成田空港に到着し、両親(後方)、妻深結さんと写真に納まる安田純平さん/(深結さん提供)
安田純平さん(44)が無事に解放された。これほどうれしいことはない。
最初の情報が飛び込んできた23日の夜はくしくも、2003年、イラク戦争に従軍した元朝日新聞記者・野嶋剛さんの「戦争報道」をテーマにした若いジャーナリスト志望者向けの講義を聞かせてもらったばかりだった。
野嶋さんは、「記者を保護するルールが壊れたのが中東の紛争だ」と指摘し、犠牲になった橋田信介さん、山本美香さん、後藤健二さん、それに安否が気遣われる安田さんの名前を挙げながら、危険地帯と分かっていても現地に行き、そこで何が起きているのか取材し、記事を書き、伝えることの重要性と、なぜ記者になるのかを若者たちに問いかけていた。
その話を聞きながら思い出したのが、橋田さんに「記者証」を発行した日刊ゲンダイの話だった。イラク戦争の時、橋田さんが日刊ゲンダイに来て、懇意にしていた担当者に「サマワの自衛隊基地取材のための記者証を出してもらえないか」と。橋田さんは民放テレビによく出演していたので、「テレビ局では出さないんですか」と聞くと、「取材報告は採用されるけど、恒常的な取材の保証をする記者証は出せないと言われたんです」。
日刊ゲンダイは早速、橋田さんに記者証を出した。その2週間後、橋田さんはサマワからの帰りにテロ組織によって殺害された。日刊ゲンダイの担当者の手元には、橋田さんが書き残した一枚の書類が残された。「私がイラクで負傷、死亡しても御社に補償は求めません」。日刊ゲンダイは「こんな一筆必要ありません」と断ったにもかかわらず残していったという。そこにフリージャーナリストの矜持を見る思いがした。
日本の大マスコミは、社員を戦地や紛争地帯になかなか派遣しない。そんな中で野嶋さんのように、イラクの砂漠地帯で米軍と寝食を共にしながら同行取材したケースは珍しい。これは「エンベッド取材」と呼ばれ、兵士と同様、身を守るために砂漠に穴を掘って寝泊まりし、実際に砲撃などを受けながら、生々しい戦闘を伝えてきた。この取材手法について、「米軍側の視点になる」との批判もあるが、ジャーナリストは“現場があってなんぼ”の商売。同行取材のチャンスがあれば当然行くべきである。
大マスコミが安全地帯から取材しがちなのは、会社と労働組合との関係の中で、「身の安全」を第一とするからである。記者やディレクターが行きたいと願っても、被害に遭うと責任やコンプライアンスを問われる。結局、フリージャーナリストたちが、危険地帯の現地取材を担うことにならざるを得ない。
2007年、ミャンマーで取材中に銃撃され死亡した長井健司さんは、常々こう言っていたという。「誰も行かないところには、誰かが行かなければならない」。ジャーナリストとはそういう“業”を持つ人間なのだと思っている。
小俣一平
1952年生まれ。武蔵野大学客員教授、元社会部記者。疑獄事件からトイレ探検までフィールドは硬軟無限大。老人力同盟事務局長。著書は「新聞・テレビは信頼を取り戻せるか」「無念は力」「ロッキード秘録」「消えた警官」「『トイレ探検隊』がゆく!」など。
安田純平さん問題 誰かが紛争地に行かねば何も伝わらない https://t.co/hFj2khjVlT #日刊ゲンダイDIGITAL
— いたにのりお (@je3gnu) 2018年10月29日
安田さんの解放をまず喜ばなくてはならない、自己責任だと批判するが、安田さんたちが伝えなければ現地の様子はまるでわからない、アベは救出に全力を尽くしたとうそぶくが、またうそを言う
世界の事はネットで分かるから死を覚悟で危険地域に飛び込むジャーナリストの価値はない
— lovely_things999 (@lovely_things1) 2018年10月29日
などと言う輩に申し上げたい
行って観て感じて聴いて
からでなければ分からないことは多い
もちろんネット情報は大切だ
しかしネット情報だけではダメなのですhttps://t.co/AE3ITlci7F #日刊ゲンダイDIGITAL
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