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安倍首相・昭恵夫人にとどめを刺すことになる籠池夫人の獄中記
http://kenpo9.com/archives/4271
2018-10-12 天木直人のブログ
森友学園の前理事長である籠池泰典氏の夫人諄子さんが、大阪拘置所に拘禁されていた300日間に書いた手紙をまとめた本が近く出版されるという。 「許せないを許してみる 籠池のおかん『300日』本音獄中記」(双葉社)がそれだ。 10月17日発売予定だという。 そのことを私は発売中の週刊大衆(10月29日号)で知った。 その一部を週刊大衆が紹介している。 その記事をたまたま目にした私は、この獄中記こそ、何も悪い事はしていないと白を切って逃げ切ろうとしている安倍首相と昭恵夫人に、そうはさせじと、とどめを刺す本になると直感した。 とどめを刺すという意味は、決して安倍政権が倒れるとか、安倍夫妻が罪に問われるとか、そういう事ではない。 おそらく安倍夫妻はこのまま逃げ切り、安倍政権は続き、昭恵夫人もこれまでどおりの自由奔放な夫人であり続けるだろう。 しかし、この本は、安倍夫妻の生きざまが、いかに人間性に背いた卑劣なものであるかを浮き彫りにするだろう。 たとえば安倍首相側のウソだ。 籠池夫人はこう書いている。 菅(官房長官)は会見で、「この問題を大きくしたのは政策議論に集中しない野党と些末なことを書きたてるメディアのせい」と事あるごとに主張してきたが、違う。この話題を必要以上に大きくしたのは、ほかならぬ安倍さんご本人・・・ここまで政府関係者がウソにウソを重ね、誠実な答弁が出来ない立場に追い込まれたのも首相の答弁のせい。つまり、「私や妻が関係していたならば、間違いなく総理大臣も国会議員もやめる」と答弁したからだ、そう籠池夫人は見事に言い当てている。 きわめつきは昭恵夫人について書き、語っているところだ。 決して諄子夫人は昭恵夫人の事を悪く書かず、出会いの経緯だけを書いて塚本幼稚園と昭恵夫との間につながりを証明している。そして昭恵さんは私の事を好きです。それだけは自信がありますと、書いている。 その昭恵夫人が首相と自らの保身の為に諄子さんをあっさり見捨てたのだ。 週刊大衆の記者がインタビューで、いま昭恵夫人に何を思うのかと聞かれたら、言いたいとはいっぱいあるが言葉にはできないと語ったところで、横にいた籠池氏が、悔しい事はいっぱいあると言い出そうとした時に、それを遮って諄子夫人はこう語っている。 「お父さん、もうエエやん。そんなこと。終わったことや。もう、あの人には関わらんとこ。考えたくないねん。おかげさまで、役職とか地位とか学歴とか財産で人を判断してはいけないことを学ばせてもらった。それには昭恵さんに感謝している」と。 昭恵夫人はこの言葉を何と聞く。 間違いなくこの「獄中記」は安倍夫妻の良心にとどめを刺す事になるだっろう。 はたしてどこまで反響があるだろうか(了) 許せないを許してみる 籠池のおかん「300日」本音獄中記 内容紹介 籠池諄子氏「本音獄中記」を出版! ! 安倍首相&昭恵さんの裏切り、森友事件の舞台裏とは? 森友学園事件で大きな注目を集めた籠池諄子氏の著書『許せないを許してみる 籠池のおかん「300日」本音獄中記』が10月16日に発売。 その出版の経緯とは――。 2017年2月、国有地払い下げ報道に端を発し、日本中の注目を集めた森友学園事件。 その渦中にいた籠池泰典・諄子夫妻は、同年7月、大阪地検特捜部により逮捕され、 2018年5月に保釈が認められるまで大阪拘置所で300日を超える異常な長期勾留を強いられた。 勾留中、諄子氏は毎日溢れ出る自らの思いを手紙に書き、担当弁護士に送り続けた。 その数、400通以上。検事の苛烈な取り調べ、看守によるいじめ、孤独な独房生活を記す一方、 昭恵夫人との出会いや交流、稲田朋美元防衛大臣ら政治家との関係、自らの生い立ち、夫への愛、 愛する息子の死など、これまでの人生を包み隠さず記している。本書はそれらを精査し、まとめたものである。 獄中から発せられた諄子氏の「心の叫び」とは。そして、安倍首相夫妻を含め、 事件に関わった人すべてを「許せることではないが、許します」という心境に至った胸のうちとは――。 ※参考記事 森友学園事件の籠池泰典夫妻「拘置所300日と安倍晋三首相&昭恵夫人の冷徹素顔」 https://taishu.jp/articles/-/60704?page=1 2018.08.27 18:00 日刊大衆 籠池泰典・諄子夫妻 昨年7月の東京都議会議員選挙で安倍自民を崖っぷちまで追い詰めたこの夫妻は、同月末、大阪地検特捜部により逮捕され、大阪拘置所に収監された。その後、300日以上に及ぶ長期勾留の末、今年5月25日に保釈が認められた。9月の自民党総裁選では「安倍三選」が確実と報じられる中、2人は何を思うのか。本誌は、8月上旬に上京した籠池泰典・諄子夫妻をキャッチ。保釈以降、夫婦そろってでは初となる独占インタビューを行った。 ――東京に来るのは久しぶりですか。 泰典 そうですね。保釈されてからは初めてです。以前は、(保守系団体の)日本会議の集まりなどで頻繁に上京していたんですけどね。 諄子 久しぶりに東京に来られて、本当にうれしいです。靖国神社にもお参りさせていただくつもりです。 ――勾留生活はどのようなものだったのでしょうか? 泰典 三畳一間の独房で、朝から晩まで独りぼっち。しかも4月20日までの9か月あまりは肉親にも接見禁止措置がついていて、弁護士以外とは会うことができませんでした。 諄子 手紙のやりとりも、写真の差し入れすらもダメだったんです。 泰典 入ってしばらくしてから、髪の毛がゴソッと抜けたんです。驚きました。やっぱりストレスがあったんですね。狭いところでジッとしているので体重が増え、やがて痛風が出てしまった。10月になると歩けなくなって、しばらくは車椅子を使っていました。 諄子 私は最初のうちは他の房から聞こえてくるラジオがうるさく感じ、とってもイヤでした。近所の幼稚園の放送まで気になっていたので、やっぱりイライラしていたんでしょうね。 泰典 あと、入ったときは真夏だったので、とにかく暑い。私が入ったのは新しい建物だったことから、空調は整っていると報道されていたらしいのですが、房内に冷房はなく、蒸し風呂でした。検事さんのいる取調室はキンキンに冷えてましたけど(笑)。 諄子 私は大阪拘置所の旧館だったのでシャワーもなく、お風呂に入ると垢と髪の毛がいっぱい浮いているのが苦痛でした。使える水も小さいタライ15杯と決まっていて、髪の毛もまともに洗えない……。女性にはつらい環境です。 ――拘置所では、どのように過ごしていたのですか? 泰典 読書三昧の日々です。1日何冊も読んでいました。また、大阪拘置所は朝日、読売、産経の三紙を閲読できたので、主に朝日を読んでいました。事件が起こる前まで、朝日は大嫌いだったんですけれどもね(笑)。 諄子 あの中にいると、信じられないくらいの集中力が発揮されるんですよ。なかなか本を読めない私ですら、1日に何冊も読破していました。あとは時々、空からカラスさんが話しかけてくれるので、会話していました。「カーカー」「カラスさん、ありがとー」って(笑)。 ■看守は言葉遣いも乱暴で… ――拘置所生活で一番つらかったことは何ですか。 泰典 とにかく自由がないことです。新聞や差し入れてもらった雑誌で、安倍首相が「籠池さんは詐欺を働く人物」だとテレビ番組で話したと知りましたが、言い返す手段がない。私の口封じをしておいて、言いたい放題なのは卑怯だと怒りを覚えました。 諄子 あと、拘置所の職員が何かと高圧的な態度で接するのは変えないといけません。私も看守さんから説明もなく「隣の部屋へ移るように」と指示されて断ったところ、懲罰になりました。2週間、差し入れも受け取ることができず、読書もダメ。ただ座っているだけという、イジメとしか思えない扱いでした。看守さんの言葉遣いも乱暴で、多くの人が萎縮している状況も、すぐに改善してほしい。 泰典 勾留期限が来るたびに再延長されるんですけれども、閉じ込めておく理由は「逃亡の可能性と証拠隠滅のおそれ」だというんです。私が一度でも逃げ隠れしましたか?「証拠隠滅」と言いますけれども、二度にわたる家宅捜索で家の中は空っぽですよ。いまさらどうやって証拠を隠すと言うのでしょうか。日本の刑事司法の実態は中世並みだと実感しましたね。 諄子 お父さんと私が今年の夏を暑いと感じないことだけは、拘置所生活のおかげだと感謝していますけど(笑)。 保釈から約2か月がたち、気力、体力ともに絶好調だという籠池夫妻。その一方、豊中の自宅は競売に掛けられたうえ、不動産業者に落札されてしまった。収入も途絶えた現在の暮らしぶり、そして安倍首相や昭恵夫人への思いも聞いてみた。 ――次に住む家の当てはあるのですか? 泰典 豊中の自宅には一生住むつもりでしたし、愛着はありますよ。でも取られたものはしかたない。森友学園のためになるのならやむをえないと思っています。 諄子 今はお金がないから、クーラーも入れてないし、電気も極力使ってません。でも、そのうち、なんとかなると思って楽天的に暮らしてます。スーパーでは半額セールを狙ったり(笑)。お金も、ないならないで楽しいですよ。 泰典 北斎と茶子姫という2匹の柴犬を飼っているので、その散歩も大切な日課になっています。街中で知らない方が「頑張ってください」「応援してますよ」と声をかけてくださることは、本当にうれしいし、励みになりますね。 ■安倍首相はトカゲの尻尾切りをやり続けてきた人 ――森友学園事件が勃発した際の報道においては、安倍首相に対するシンパシーを隠していませんでした。どの時点で気持ちに変化が起こったのでしょうか? 泰典 第一次安倍政権の時は本当に敬愛していました。この人しかいないと思っていたぐらいです。しかし、二度目に首相になられてから、人格が変わってしまったように感じています。庶民を切り捨てて、大企業向けの施策が増えてきました。それに加え、天皇陛下が退位なさりたいと思ってらっしゃったのに、知らぬ存ぜぬを貫き通し、陛下がマスコミを通じて意思表示をせざるをえなくなる事態も生じました。いろいろな点でアレッと思うことが増えてきたのです。 ――それでも籠池夫妻は安倍首相を応援し続けてきたのではないのでしょうか? 泰典 やはり最大のキッカケは今回の事件ですよ。去年の2月17日、安倍首相は「私や家内が関わっていれば、首相も議員も辞める」と言い切りました。あれだけ信頼して応援していたのに、いざとなったらハシゴを外した。この瞬間、確信に変わったんです。「安倍さんはトカゲの尻尾切りをやり続けてきた人なんだな」と。財務省の佐川(宣寿・元理財局長)さん、経産省の柳瀬(唯夫・前審議官)さんなんかもアッサリ切られてしまった。安倍政権にはこういう体質がある。他人事ではないんですよ。いずれ一般市民に対しても、同様のことをする可能性があるということです。 ――森友学園騒動の最中に、昭恵夫人と諄子さんの関係がワイドショーを騒がせました。昭恵さんとは、どんな方なのでしょうか? 諄子 昭恵さんとは、メールのやりとりだけでなく、電話でも長い時間、お話しました。普段は気さくで話しやすい人ですよ。こちらの話も聞いてくれるし、アドバイスもしてくれる。でも公の場に出ると、パッと首相の妻の顔に変化するんです。普段の顔と、どちらが本当なのかなと思うときはありました。今回の件では、首相夫人の顔を優先するしかなかったのでしょう。とにかくお酒が好きな方で、ほとんど毎日、飲んでいらっしゃった印象です。一度、昭恵さんから間違って電話が掛かってきたことがありました。私は「もしもーし、昭恵さーん」と言い続けたんですが、応答はなく、お店ではしゃぐ昭恵夫人の声だけが聞こえてきました。 ――財務省による国有地8億円値引き問題、籠池夫妻の勾留中に発覚した財務省による公文書改ざん事件は結局、ともに刑事事件化しませんでした。 泰典 なぜなんでしょうね。8億円値引き問題が森友学園事件の本筋であることは明らかなのに、特捜部は手出しできなかった。公文書改ざんが立件できないわけがない。私は今回の件を「国策捜査だ」と言い続けてきました。検察は政権を忖度して立件するか、しないかを決めている。事件を矮小化し、私たちだけに責任を押しつけるつもりなんです。 諄子 今後、こうした理不尽な出来事について、国と争う裁判が待っています。でも、私たちはものすごく前向きですから、大丈夫です。今回の事件ですべてを失いましたが、逆に新しい役割を与えられたと思っています。いずれは日本中をお父さんと回って自分たちの経験を話しながら、いろんな人とお会いしたい。悩んでいる人や困っている人のお役に少しでも立てれば、と思っているんです。 |
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