http://www.asyura2.com/18/senkyo251/msg/509.html
Tweet |
「<自民総裁選>戦いすんで日は暮れず 「安倍1強」に変調
9/30(日) 9:30配信
勝敗が決しても、それで終わりとならないのが自民党総裁選です。得票結果だけでなく、途中の戦いぶり、派閥の支持状況、論戦で何を訴えたか−−などが近未来の政治ドラマを決める基になります。
今回の総裁選の最中、安倍晋三首相を支援する陣営の複数の国会議員から、こんなぼやきを耳にしました。
「地元の県議や市町村議に対し『安倍首相を頼む』とお願いするために会合を開いても、全部持ち出し、自腹だ」
「下村(博文元文部科学相)、西村(康稔官房副長官)、萩生田(光一幹事長代行)がそれぞれ勝手に指示してくる。首相に手柄をアピールしたいからだ。どうせ、評価されるのはあの3人だ」
「党員票がよくない県は、見ていれば分かる。でも、指摘してもいいことはない」
今回の総裁選で、安倍首相が国会議員票で82%、329票の支持を獲得しながら、党員票は55%、224票にとどまり、石破茂元幹事長の「善戦」を許した理由の一端がここに表れています。
党総裁として業界団体の支持をまとめやすい立場であることを考えると、一般党員のレベルでは石破票が安倍票を上回っていた可能性もあります。自民党7派閥のうち5派閥で構成された大軍も、圧巻の見てくれほどには戦闘エネルギーはみなぎっていなかったのではないでしょうか。
党総裁として業界団体の支持をまとめやすい立場であることを考えると、一般党員のレベルでは石破票が安倍票を上回っていた可能性もあります。自民党7派閥のうち5派閥で構成された大軍も、圧巻の見てくれほどには戦闘エネルギーはみなぎっていなかったのではないでしょうか。
怨嗟(えんさ)、不満は組織には付きものです。ドロドロとたまっているだけならば、特に何も悪さはしません。ただ、時にきっかけ次第でマグマとなり、政権を足元から揺さぶる展開がないとは言えません。
きっかけとなる恐れをはらむのが、安倍首相が10月早々に予定している内閣改造・自民党役員人事です。安倍首相は総裁選後の記者会見で、人事に関し「適材適所」を繰り返し、石破氏本人や石破派からの起用について明言を避けました。圧勝シナリオを完成させ「石破氏を黙らせる」(細田派幹部)という戦略に失敗した以上、石破派に配慮する融和人事を行うのは定石です。首相は6年前の総裁選で敗れた石破氏を幹事長に起用し、その後、地方創生相にも就けました。
しかし、石破派に配慮すればするほど、安倍首相を支持した議員たちに配分するポストが少なくなり、しわ寄せが及ぶことになります。首相を除いた閣僚ポストは19しかありません。麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、河野太郎外相、茂木敏充経済再生担当相、加藤勝信厚生労働相らの留任が固まっている以上、改造枠は限られます。党幹部、副大臣、常任委員長のポストをかき集めたところで、329人への恩賞としては十分とは言えません。お預けをくらう議員にしてみれば、総裁選はタダ働きとなります。
これで何も起きないと思う方が不思議でしょう。安倍首相の今後の3年はレームダック(死に体)化との戦いであり、マグマの発火点は従来よりも低くなります。総裁選の怨嗟という素地があって、次の政治ドラマは思いの外、突然に始まるのかもしれません。
安倍首相は総裁選後の記者会見で、「次の国会に憲法改正案を提出できるよう党を挙げて取り組むべきだ」と述べました。ただ、これも党員票が振るわない中で、首相のもともとの支持基盤である保守層を固めて求心力を維持する考えが背景にあるとみられます。
来年は、統一地方選、皇位継承、大阪の主要20カ国・地域(G20)首脳会議など、ただでさえ政治日程が目白押しです。公明党は来夏の参院選前の改憲発議には慎重で、参院選での対決を控えた野党が与野党協議に応じるとは考えにくい状況です。石破氏への党員票を見る限り、たとえ国民投票に持ち込めても、結果は見通せません。それでも改憲に突き進むとなると、歴史に名を残すことはできたとしても、安倍政権が持つ政治資源を大きく消耗することになります。
かといって、動きを参院選後に先送りし、参院選で発議に必要な「3分の2」の議席を失えば、頼みの保守層から見限られ求心力を失うことになります。どちらのドラマを首相が選ぶにしても、いばらの道でしょう。
その参院選も、選挙が近づくに従って、情勢が混沌(こんとん)としそうな気配です。一般党員の声は民意とも重なります。安倍首相への批判票である石破票が善戦したことで、「多弱」の野党が共闘に進むきっかけが生まれました。国民民主党の玉木雄一郎代表は「安倍1強への不満を受け止める野党の態勢を、政策や選挙の形で示す」と語りました。
総裁選で安倍首相が党員票でも圧勝すれば、一部の野党は参院選で、最低限の議席を確保する守りの選挙に入ったのかもしれません。でも、党員票で55%にとどまった結果は、野党に「『安倍1強』恐るるに足らず」と映ったことでしょう。ドラマの筋書きが変わった予感がします。」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180930-00000012-mai-pol
URL紹介にとどめますが、同じ話題でも産経新聞が書くとずいぶん違います。立ち位置が明らかなのは良い事ではありますが。
善戦?善戦じゃない?石破氏の党員票。予想外の取りこぼしも・・・
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180930-00000511-san-pol
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK251掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK251掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。