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日ロ平和条約で二島返還を実現せよと書いた佐藤優
http://kenpo9.com/archives/4214
2018-09-22 天木直人のブログ
「当然」と言うべきか、「やはり」と言うべきか、ついに佐藤優がプーチン大統領の「一切の前提条件なしで年内に平和条約を締結しよう」という提案について口を開いた。
きのう9月21日の東京新聞「本音のコラム」で次のように書いているのを見つけた。
マスメディアはプーチン氏が領土問題を迂回しようとしたとの見方が主流だが、筆者(佐藤)はそうは考えていないと。
1956年の日ソ共同宣言に基づいて本年中に日ロ平和条約を締結することは十分可能であり、そうすることによって領土問題は解決されると。
すなわち、歯舞群島と色丹島はの主権は日本に、そして国後島と択捉島の主権はロシアに帰属することで合意すればいいのだと。
その上で、沖縄、奄美、小笠原の施政権は米国に残ったことを認めた1951年のサンフランシスコ条約に日本が署名した事にならって、国後島と択捉島へのロシアの統治を認めた上で、両党の土地を一部賃貸し、そこに日本の規制を制定し、経済活動をすればいいのだと。
つまり、単なる二島返還ではなく、二島プラスαの解決になるのだと。
そして次のように締めくくっている。
日ロ平和条約を締結する事により、安倍晋三と言う名が、北方領土問題を解決した首相として歴史に残ると。
まさしく佐藤優の面目躍如だ。
四島返還にこだわるこれまでの日本の基本方針を一蹴し、いまや最高権力者になった安倍首相であるから、基本方針を自分自身で作り直せばいいだけの話だ、そう言っているのである。
私が言っても世迷い事になるが、佐藤優がそう言っているのだから正しい。
そのうち鈴木宗男が同じ事を言い出すだろう。
そして安倍首相に進言するだろう。
果たして安倍首相は政治決断できるか。
もしそれが出来れば、私も安倍首相は歴史に残る首相になれると思う。
しかし、安倍首相にそんな大それた政治決断は出来ないだろう(了)
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