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『北海道ブラックアウト』は政権の指令?
http://www.asyura2.com/18/senkyo250/msg/796.html
投稿者 原発は本当に危険だ 日時 2018 年 9 月 18 日 01:17:11: 57YkJ6RnfSCkI jLSUrYLNlnuTloLJiuuMr4K@
 

9月6日の北海道における全面的な停電(ブラックアウト)は、地震による火力発電所の停止のため不可抗力で引き起こされたのではなく、ある程度送電可能な状況にありながら人為的な遮断、それも政府の介入により生じたものと考えざるを得ない。
北海道新聞の記事(9月13日朝刊)から6日午前の状況を時系列で見てみよう。

@午前3時3分 最大震度7の激震が発電所の所在地である厚真町を襲う。

A午前3時8分 北海道電力(以下“北電”)最大の厚真火力発電所にある3基の発電設備(1号機、2号機、4号機があり3号機は廃止されている)の内2号機と4号機が地震直後に停止し、1号機だけが運転を続けた。全道的なブラックアウトを防ぐため道東、道北、函館など多くの地域を停電させた。

B午前3時11分 北海道と本州を結ぶ「北本連携線」がフル活動し、最大量である60万KWの電力が本州から北海道に向けて送電が開始された。この時点で、道内の需給バランスは不安定ながらも保つことができていた。

C午前3時15分〜3時17分で道東にある釧路市立総合病院、釧路赤十字病院で地震直後に遮断された送電が再開されたことが確認されている。

D午前3時25分 厚真発電所で唯一運転を続けていた1号機は、ボイラー管の損傷が深刻化、他の2基停止による電力の周波数低下に耐え切れずに自動停止した。1号機停止で、道内の他の発電所も連鎖的に停止、道内全域295万戸が停電した。

E午前3時28分 北電の発表と異なり、後志管内の倶知安町と岩内町の病院はこの時間まで送電が続いていた。ここにつながっている送電線の先には泊原子力発電所(同管内泊村)があり、常に冷却が必要な使用済み核燃料が大量に置かれている。北電は冷却を維持するために、あらゆる手段で電力供給を維持しようとしたようだ。同時刻に冷却用の非常用電源が動き始めた。

 北海道中にある全て発電機が送電線で結ばれて完全に同期して回転している。また北海道全体で常に発電電力と需要電力が一致していなければならない。常に生じる需要電力の変動には全道の発電所の発電電力を分担して調整することで対処している。
 9月6日地震直後には2・4号機の停止で合せて130万kW規模の供給電力が失われ、他の発電所の発電量の増強では対処できないため、道東、道北、函館など多くの地域を停電させて対処した。
 その25分後に周波数低下に耐え切れずに1号機35万kWが停止し、道内の他の発電所も連鎖的に停止して道内全域295万戸が停電した、とされている。

北電のホームページには中央給電指令所の役割として「使う電気の量の変化を常に監視し、変化に合わせて各発電所での発電量を調整する司令塔としての役割を担っています。」と書いてある。
 疑問は、2・4号機の停止で合せて130万kW規模の供給電力発電機の停止に合わせて道東、道北、函館など多くの地域を停電させて対処できていたにもかかわらず、規模の小さい1号機35万kWクラスの停止に、更なる需要地域の停電で対処できなかったのか、また、「北本連携線」で受けていた電力供給がなぜ止められたか、である。
 1号機35万kWの停止にはなす術もなく傍観していて全道的なブラックアウトに陥ってしまったというのだろうか。仮に要員が傍観していたとしても、需給の調整はコンピュータで精密に管理されているであろうから全道で一斉に遮断されるとは考え難い。
 さらに、泊原発への送電は“ブラックアウト”後も3分間はを続けていたというから、けっして傍観していたら全部停電してしまった、という訳ではないだろう。恐らく泊発電所への送電を突然止めてしまったら、万一非常用発電設備が起動しなかった場合に大事になることを恐れて、起動の確認を待って3分後に遮断したのだろう。
  3分後に人為的に遮断したわけであり、少なくとも泊発電所に接続されている送電線について3分間だけではなくそのまま継続的な送電が可能であったと考えるのが合理的である。その程度の電力があれば「北本連携線」によって本州から供給を受け続けることも十分可能であっただろう。つまり、北海道の“ブラックアウト”は、厚真発電所1号機の停止に伴い不可抗力で発生したのではなく、送電を遮断することで人為的に引き起こしたものである。

 どこが“北海道ブラックアウト”つまり北海道全体での送電の遮断を指示あるいは命令したのであろうか。北電の上層部とは考え難い。地震に伴う停電は自然災害であり不可抗力であるが、ある程度の地域には給電可能な状態にあるにもかかわらず全面的に停電させることに北電にとって何のメリットもない。

 考えられるのは政府による介入、事実上の“北海道ブラックアウト命令”である。
 「北朝鮮のミサイルが飛んでくるから、地下や頑丈な建物に避難せよ」と言って危機を煽った電力版である。北海道中を停電にして北海道民に非常事態を体験させ、マスコミで報道させることで全国民に危機意識を植え付けたかったのだろう。この推論を邪推と捉える人もいるかもしれないが、“北海道ブラックアウト”騒動は異常であった。

 地震で停止した発電所や北海道中に電気を送る送電線や遮断器などの設備、家庭や工場などの需要家に電力を供給する配電設備もほとんど北電のものであ。このようにに停電に対しての一義的な責任は明らかに北電にあるにも拘らず、北電から停電に関する説明は一切なかったと言っていい。
 これに対して、世耕通産大臣は地震当日の6日から連日、設備の被災状況や復旧の見通し、節電の呼びかけから計画停電の可能性、後に節電目標の緩和と計画停電を当面実施しないまで連日情報を発信続けたのに対し、北電の真弓社長は6日の停電後から一週間一切の発言が無く、14日になって初めて応じた記者会見ではブラックアウトまでの経緯については「検証中」として説明を拒む有様であった。

 北電は公益事業と言えども民間企業である。民間企業の事故に対して所管の大臣が全面的に説明責任を果たすなどということが他にあるだろうか。鉄道事故が起こったら、鉄道会社の社長が顔を見せずに運輸大臣が説明責任を果たすなどということがあるだろうか。航空事故に関しても同様である。勿論被害などの影響が大きければ所管の大臣などが顔を見せることはあるだろうが、それぞれの行政分野の必要性に応じてのことであって、私企業の業務そのものに係ることは無いのではないだろうか。

 電力自由化によって、北電など既存の電力会社がほぼ独占していた状態から、発電・送電・小売と分離されることになったとしても電力会社に代わって経産省が全面的に電気事業を運営することにはならない。これはJRと複数の私鉄が混在している地域で運輸省が鉄道事業を運営することにならないと同様である。  

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コメント
1. 2018年9月18日 07:16:52 : e4GyPR6YbQ : 2Tym5bltENg[1] 報告
世耕が前面に出てのメディア報道は
確かに何かが、おかしいなと感じた。
それに対応した投稿に目から鱗が落ちた。
2. 中川隆[-13585] koaQ7Jey 2018年9月18日 10:11:27 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18616] 報告
だから散々言っただろう。
電力は、足りてるからいいってもんじゃねえんだよ。
原発反対のバカは、人殺しだ。泊は震度2から3だろ。
電気がなく治療を受けられず死んでいく

北海道停電で露呈した「原発を稼働しないリスク」
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/261.html


[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

3. 2018年9月18日 10:28:44 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-7915] 報告
2018年9月18日(火)

苫東厚真発電所の耐震設計

最低の「震度5相当」

 震度7の胆振(いぶり)東部地震で緊急停止し、内部損傷があった北海道電力(北電)苫東厚真火力発電所の耐震基準が最低ラインの「震度5相当」であることが判明しました。北電総務部広報担当者が本紙取材に明らかにしました。

 苫東厚真には、1980年運転開始の1号機、85年運転開始の2号機と2002年運転開始の4号機があります。地震後、1号機はボイラー管2本が、2号機はボイラー管11本が損傷し、4号機はタービン施設で出火しました。北電は「地震の揺れで損傷した」と認めました。

 全国の火力発電所の耐震基準は、日本電気協会の「耐震設計規程」(2000年)で「震度5以上」と定められています。あてはまるのは4号機だけで、震度5で大きく損壊しない程度の設計でした。

 北電総務部は、35年以上前に建設された1、2号機について、「旧建築基準法に準拠してメーカー設計(自主基準)している。2011年の東日本大震災後、国の委員会で、これについて『変更不要』との結論が出されている」と答えました。

 北海道全域停電(ブラックアウト)の原因解明とともに、北電と国の責任を追及するうえで注目点になりそうです。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-09-18/2018091801_04_1.html

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

4. 2018年9月18日 10:31:56 : dxkTl1vUxc : 4Qp9Icj8RwM[443] 報告
ブラックアウトは恣意的政府の判断だと初めから思っていた。
 大体高橋北海道知事がなんのコメントも災害非常時の緊急会議を開いた様子もない。電力節電のビラを配る道知事なんて知事失格もいいとこ。
 それと北海道電力の社長が災害当時コメントを発信していないことから、政府の意図的命令と思っていた。本当にそう思っていたので、投稿者に同意見。 腐っている自民党。北海道自民党、石破さんに投票しなければダメでしょう!!
5. 2018年9月18日 11:16:21 : pn7wKwyDjM : 6WeVnsTqc8g[324] 報告
「地震が起きた1分後に政府の対策本部を立ち上げた」って・・・何の対策をしてたのかね〜?

政府の対策本部を立ち上げ、いやに早過ぎないか?


6. 2018年9月18日 11:45:35 : NcHXgB5iz6 : _za6N8fBKdQ[2] 報告
いつ起こるかわからない自然災害に対して、そこまで大きな作戦の
展開が急に出来るだろうか?
いくら大きなところからの介入であっても無理がある

最初から計画・用意されていたのなら話は別だけれど

7. 2018年9月18日 12:55:31 : i8o0GppdIU : lYca_dBGY7Q[2] 報告
>その程度の電力があれば「北本連携線」によって本州から供給を受け続けることも十分可能であっただろう。

致命的な認識不足がる。

北本連携線から送られてくる電流は「直流」。

これを北海道で受けて、「交流」に変換して送電しなければならない。

その変換には、道内側での電力を必要とする。

故に、安定を欠くとその変換自体ができなくなる。

それで、今回は東北の方から送られてきていたのだが使えなかったのである。

直流の方が無駄が少なく送れるのだが、今回のように受け手が駄目になった場合、どうしようもない。

ロスは生じてしまうが、交流の連携線があった方が良い。

8. 2018年9月18日 12:57:11 : i8o0GppdIU : lYca_dBGY7Q[3] 報告
>>7

致命的な認識不足がる。

致命的な認識不足がある。


9. 2018年9月18日 13:54:38 : BO9Qa22atq : ecTpWGQdN_Y[296] 報告
北電の体制自体に疑問があるが、今回のケースは意図的なものだ。
大体、電力不足、計画停電と騒いでいた翌日には電力は十分、計画停電は必要無しな変わる変わり身の早さは何だ。

ところでここのところしきりに「太陽光発電は自然破壊だからハンターイッ!」とパヨクを装った電事連のバカどもが喚き散らしているのはなぜかね。
太陽光だけで電力が有り余る事態に直面したからか?

10. ボケ老人[3650] g3uDUJhWkGw 2018年9月18日 14:40:52 : QHkUDaloVM : nhEL_@HJWto[732] 報告
>7.lYca_dBGY7Q:致命的な認識不足がある。……交流の連携線があった方が良い。

7氏に反論したいわけではありませんが、1979年に完成した北本連携線は、極端に言うと今では60年前の技術です。
欧州で実用化した高圧直流送電HVDC技術を20年以上遅れて導入し、1990年代には自励式HVDC技術が実用化されているにもかかわらず、発電技術のみに注力して、系統電力網の強靭化と安定化を軽視した通産省と北電(電事連)により役立たずとなったのです。
他励式HVDCでサイリスタなどのパワー半導体デバイスに電源を準備しなかった責任は大きい。
また、全道ブラックアウトまで4〜5時間も手を拱いていたことも疑問だ。

さて、今後どうするか
大至急、HVDC連携を9電力(沖縄まで伸ばすなら10電力)全体に整備すべきなのです。
そのためには発送電分離によって系統電力網を担当する専門会社を作ることです。
メガソーラ等の直流発電も何の問題も無くなる。
50Hz60Hz問題も解消する
現時点で原発が無くても十分な総電力量だ。
HVDCに不熱心だったのは原発不要論が大きくなるからと邪推したくなる。

2010年には中国で世界最長、最大容量のHVDCを実現し、640万kWを1980km送電している。海底ケーブルも2008年、ノルウェー、オランダ間で70万kWを580km送電している。

このように世界は進んでいるのに、日本では9電力各々の利益だけを考えて国力を落としている。

    

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

11. 2018年9月18日 15:35:03 : YGVUEYG27s : NTj5BGMb1es[3] 報告
>7 致命的な認識不足がる。
北本連携線から送られてくる電流は「直流」。
これを北海道で受けて、「交流」に変換して送電しなければならない。
その変換には、道内側での電力を必要とする。
故に、安定を欠くとその変換自体ができなくなる。

厚真の2号機と3号機の計130万kwが止まってから、本州から給電が始まり、釧路の病院などに送電が再開されたということなので、その後1号機の35万kwが失われても返還に必要な電力は十分だったと思われます。それから変換のために必要なのは電力ではなく『無効電力』を補償できる発電機の容量であって、そのためには水力の発電機が効果的で、火力の35万kwが失われてもそれ程影響はないと思われます。電力そのものは本州から送ってくるので全く不足になることはない。

>ロスは生じてしまうが、交流の連携線があった方が良い。

青函海峡に鉄塔を建てて、架空送電線で連携するなら交流での連携も可能ですが、海の上に鉄塔を建てるのは技術的あるいは経済的に不可能なので海底ケーブルを使うしかない。長距離のケーブルは電線間や対地の静電容量が非常に大きくなるので交流で送電することは不可能なので「交流の連携線」は出来ないのです。なにも損失が少ないから直流で送電して交流に変換といった面倒なことをしているわけではありません。

12. 2018年9月18日 18:01:51 : ncJHhciOEo : C71QiGNaLDg[1] 報告
北海道こそ、原発を動かしては命取りになります。
日本の食料庫北海道は、更に地震が来たときの事を考えて、絶対に原発を動かしてはいけませんよ。
13. 2018年9月18日 19:37:55 : WhuTsJO1MI : bOBS5cTWRw4[135] 報告
7氏の説明が本当ならそれこそ電力の供給に致命的欠陥があるのではないか。そんな供給体制で原発の稼働などもってのほかだ。

どうしようもないではすまない。

14. ろくさん[232] guuCrYKzgvE 2018年9月19日 13:58:54 : iylNInSvXg : VC9MAcCFhWw[7] 報告
地震までは猛暑日起きてからは台風に大雨、気温は冬日だった。あまりにも出来すぎてないかい?電気って大事だよねなのか北海道苛めなのか?

科学を兵器に変える糞権力が大笑してるのでは無いか?

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