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「安倍首相は保守ではない。戦前の軍人政治に似ている」東京工業大学教授 中島岳志さん
https://ameblo.jp/takumiuna/entry-12403668263.html
September 09, 2018 かばさわ洋平
安倍首相は保守ではない!
リベラル保守の論客でテレビでもお馴染みの東京工業大学教授の中島岳志さんが、安倍首相は保守ではなく、戦争を推進した軍人政治に似ていると断じています。安倍さんの祖父である岸氏が東条英機内閣で商工大臣として戦争物資動員を担当していた、今の安倍政治が県民の反対の声を無視して危険なオスプレイ推進や辺野古基地拡大に邁進する姿勢は戦前の軍人政治化と似ており、およそ保守ではないのは明らかです。
赤旗日曜版 9/9
本来、保守というのは、人間の理性は完全ではないと考えています。違う意見が野党から示されれば、まずは対話、議論をする。相手の言い分に道理があると思えば、調整して妥協点を探る。だから昔の自民党は議会でもそれなりに野党のいうことを耳に傾けてきました。
私の尊敬する大平正芳元首相は、「政治は60点でなければならない」といっていました。60点とればいいのではない。60点でなきゃだめ、野党に40点は与えないといけないということです。
しかし、安倍さんのキーワードは「この道しかない」で、野党や国民のいうことなど聞く耳持たない。国会で議論せず、時間が過ぎれば最後は強行採決。選挙にさえ勝てば「民意を得た」とやりたい放題です。これはおよそ保守のとる態度ではありません。戦前の右派政治、軍人の政治に似ています。安倍さんは保守ではありません。
安倍さんが尊敬してやまない母方の祖父・岸信介氏は、二・二六クーデターの思想的バックボーンだった「国家社会主義者」の北一輝を尊敬していました。天皇中心の国家改造をめざすいわゆる「革新」官僚だった岸氏は、満州で統制経済の「理想国家」をつくり、東条英機内閣では商工大臣として戦争の物資動員を担当しました。安倍さんが保守ではなく、戦前の右派政治、軍人政治と似ていることもわかります。
TPPで日本の農業をつぶしたり、「働き方改革」で「残業代ゼロ」をつくったり。カジノにしろ、水道民営化にしろ、種子法廃止にしろ、どれをとっても保守が共感する政策ではありません。それに反対している共産党の倫理の方が、私のような保守には圧倒的に賛成できます。共産党の「日本の農業を守り、国土を保全せよ」との主張を素直に読めば、その正しさは明らかです。
「まじめな保守」は、亡くなられた沖縄の翁長岳志知事のような政治家のことです。立場を超え、郷土を守ろうとする。私は翁長さんが全身で示した「保守」の態度を受け継ぎたい。
安倍政権がいつまでも続くわけではない。野党は共闘し、政権をとることを本気で考えるべきです。共産党にも閣僚を出すぐらいの責任をとってほしい。参院選、総選挙と共闘を積み上げ、野党は、少なくとも3年間は政権をやれる体制をつくってほしいですね。
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