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安倍政権はこのままでいいのか! 古賀誠・元自民党幹事長が喝 「総裁選は何が起きるか分からない」=ジャーナリスト・鈴木哲夫
https://mainichi.jp/sunday/articles/20180827/org/00m/010/001000d
2018年8月28日 サンデー毎日 後段文字起こし
自民党の石破茂元幹事長(左)と、安倍晋三首相=川田雅浩撮影
▼宏池会よ!「モノ言う政策集団になれ」
▼元参院のドン「青木幹雄」との密会内容
自民党総裁選(9月20日投開票)は、安倍晋三首相と石破茂・元幹事長の一騎打ちの様相だ。そんな中、自民党OB議員らが意気軒高だ。その一人が、古賀誠・元幹事長。「このまま、安倍首相の政策が続いていいのか」と問題提起する。古賀氏の「憂国の激白」─。
語り口は穏やかでも、その目は笑っていない。
現役時代に取材をしていたときの印象だ。自民党の古賀誠・元幹事長(78)。かつて、保守本流を自任する派閥・宏池会を会長として率いた後、岸田文雄政調会長にその座を譲ったが、今も影響力は絶大だ。
古賀氏はこう言った。
「自民党の中に、このままずっと安倍晋三さんの政策でいいのかと言う人はいる。私も不安に思っている」
9月7日告示、20日投開票となった自民党総裁選は、安倍首相と石破茂・元幹事長の一騎打ちの様相だ。
「派閥単位で支持を取り付けた安倍首相が優位」「地方の党員票の激しい争奪戦」などとマスコミ各社の報道が続く。そうした中、今回の総裁選の大きな特徴の一つは、今も力を持つOB議員らが活発に動いていることだろう。ベテラン議員の一人はその理由について「OBが口を出す組織というのはあまりよろしくないが、安倍1強が続き党内の活力が失われ、自らの出身派閥すら弱体化していることに黙っていられない、ということだろう」と話す。
総裁選が佳境に入る中、私が出演しているテレビ西日本の報道番組で古賀氏を直撃。総裁選の舞台裏や今後の展望などを聞いた。
まずは、派閥の後継者でもある岸田氏が出馬を断念したことを問うた。
「岸田さんに対し、自民党にも国民にも『出るべし』という期待感はあった。出ないという決断は受け止めなければならないが……」
そう悔しさをにじませた。
「私が岸田さんに(派閥を)譲った時、私は70歳を超えていた。国民の声に応えることは年齢的にも無理という中、次の世代の人たちに総裁選挙に出てもらいたいという重い決断で譲ったんだが……。民主主義の活性化のため自民党総裁選挙は責任が重い。政策集団である派閥は総裁候補を育て、多様な人材が総裁選に出て国のあり方を議論する。保守からリベラル、政策も多様だということを示さなければならない」
古賀氏と同じくOB議員で、かつて“参院のドン”といわれた青木幹雄・元参院議員会長(84)と「岸田氏擁立」を企図していたことも明かした。
「青木先生とは長いお付き合いで政治の師の一人。節目でアドバイスをいただいてきた」
古賀氏の現在の東京事務所は、国会に程近い砂防会館別館。青木氏もここに事務所を持つ。「老獪(ろうかい)なOBたちの館」(自民党国会議員)などと囁(ささや)かれ、「ビルの中に入ったら、誰と誰が何を話したか分かりませんから不気味です」(同)。ここで青木・古賀両氏は密会していたのだ。
「青木さんとは国会閉会後、お会いした。青木さんは『宏池会の会長の出馬は政策議論をするという意味で重要。岸田さんは出るべきだ』と言ってくれた。私は『説得してみます』と。でも(結局、岸田氏は決断できず)岸田さんの不出馬会見(7月24日)の翌日、私が青木さんの事務所に行くと『仕方ないこと』とおっしゃってくれた。次の局面では竹下派と同志的な付き合いは続けようとの話になった。中身は言えないが、次の政局につながる話もいただいた」
青木氏は、今回の総裁選で竹下派復権を目指し、存在感を発揮している。竹下派は石破氏支持を打ち出したが、それは次善の策だったのかもしれない。もし、古賀氏と組んで岸田氏を擁立できていれば、「国会議員票は無派閥も含め150票近くまでいったかもしれない。決選投票に持ち込んで石破氏と2位3位連合を組めば、選挙の構図は劇的に変わった」(竹下派幹部)。
それだけに古賀氏が岸田氏不出馬を残念がる気持ちは相当なものだろう。古賀氏が言う。
「このまま安倍さんの政策が続いていいのか。(宏池会は)安倍政権にモノ申す政策集団にならなければならない。岸田さんにも派閥の同志にも、それは非常に大事なことだと私は言っている」
「寄らば大樹」の総裁選でいいのか!
古賀氏が幹事長を務めていたのは、支持率が落ち込んだ森喜朗政権時代。東京都議選や参院選を控え、党内から総裁選前倒しの声が上がるなど危機的状況だった。そんな中、小泉純一郎政権が誕生した。このとき古賀氏は、党員投票の幅を広げ、各都道府県に3票を割り当てるなど党員参加の総裁選の基礎を作った。だが、党内から批判もあった。古賀氏は当時を振り返り、「政治家には三つの『場』がある。土壇場、修羅場、正念場。それがいっぺんに来たような仕事だった」と語り、「党人派としてやるべきことをやった。国民政党として開かれた選挙で総裁を決める。無投票などもっての外だ」と言う。そして、総裁選をこう位置づけた。
「大平正芳政権から鈴木善幸政権へと移った際、当時の大平さんは、壮絶な派閥抗争の中で亡くなった。だから次は、和の政治ということで鈴木さんがふさわしいと。私が幹事長だったときは(小渕恵三首相が急逝して)森さんが密室で首相に選ばれたという批判があった。だから、次は“オープン”をキーワードにやろうと。そこで党員投票の割合を増やそうということになった。歴史を見れば分かる。乱の後は和、密室の後はオープン。時代がどんなリーダーを求めているか、の答えは、当たり前にまとまっていくものだ」
この「古賀発言」の意味するところは、今度の総裁選は、安倍1強でさまざまな問題が出てきているがゆえに、“変化”が必要だということか。「寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ」といった総裁選にしてはいけないというメッセージなのだ。
最後に古賀氏は語る。
「総裁選まで、まだ時間がある。明日何が起きるか分からないのが政治だ」
青木氏と交わした「次の政局につながる話」とは何か。総裁選での仕掛けか、はたまた安倍3選後の動きか。政局キーマンであるOBから目が離せない。
(ジャーナリスト・鈴木哲夫)
鈴木哲夫(すずき・てつお)
1958年生まれ。ジャーナリスト。テレビ西日本、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリー。豊富な政治家人脈で永田町の舞台裏を描く。テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活躍。近著『戦争を知っている最後の政治家 中曽根康弘の言葉』『石破茂の「頭の中」』
政治:安倍政権はこのままでいいのか! 古賀誠・元自民党幹事長が喝 「総裁選は何が起きるか分からない」=ジャーナリスト・鈴木哲夫 - 毎日新聞 https://t.co/KompmA6V2J
— 黒木 (@kurokito) 2018年8月28日
SM安倍政権はこのままでいいのか!古賀誠・元自民党幹事長が喝「総裁選は何が起きるか分からない」鈴木哲夫。安倍晋三首相と石破茂・元幹事長の一騎打ちの様相だ。そんな中、自民党OB議員らが意気軒高だ。古賀氏の「憂国の激白」〜馴れ合いの自民党議員、先輩たちのまともな意見を、総裁選に活かせ!
— M「特定歴史公文書には当たらない」香川県 (@sibatamasami1) 2018年8月29日
石破さんが安倍のメッキを剥がしてほしい。
— アズマ (@yEXNGp2OijItzGB) 2018年8月28日
3選絶対にイヤです👾
— lucky (@kyoka00524) 2018年8月30日
本日のゴゴスマ、ジャーナリスト鈴木哲夫氏の取材。
宏池会重鎮、古賀誠氏に安倍氏に決まりでしょう?と聞くと、「政治は1日で変わる、まだ分からない」と。安倍圧勝に今から乗っても存在感を示せない、土壇場で石破支持に回る人がいる可能性もあると。
#ゴゴスマ 鈴木哲夫氏
— rima (@risa_mama117) 2018年8月30日
岸田派の若手、竹下派は参院だけでなく衆院も、更には石原派、無派閥でも複数が石破氏に傾いている。宏池会重鎮・古賀誠氏が「政治は1日で変わる、まだ分からない」と。安倍圧勝に今から乗っかっても存在感を示せない、土壇場で石破支持に回った方がメリットがあると考える人も😄
鈴木哲夫氏
— Jigang 卡拉OK (@karaoke_kyo) 2018年8月29日
[安倍首相は現職の首相であり総裁選とは関係なくメディアに毎日登場する。事実上それ自体が総裁選の選挙運動になるが「総裁選に関する報道」にはカウントされない。]
自民党が公平公正といえばいうほど現実はその目標から遠ざかって行く pic.twitter.com/NeBjj3AUs0
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