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8月 27, 2018
<9月の自民党総裁選への出馬を見送った岸田文雄政調会長が26日、「ぜひ私も手を挙げたいと思います」と述べ、3年後にも想定される総裁選への出馬に意欲を示した。
この日、岸田氏は群馬県内であった山本一太参院議員の政経セミナーにゲスト参加した。今回は出馬を見送り、安倍晋三首相を支持した理由について「外交も経済も活力を取り戻し、正念場。今、首相を代えることが国益に沿うのか。国益を考えたならば、安倍首相に今しばらく頑張っていただかなければならない」と説明した。
その上で、山本氏から「派閥の若手議員の中には、がっかりしている人も多いのでは」と問われると「ぜひ次の総裁選挙には手を挙げたい」と笑顔で出馬宣言し、聴衆から拍手がわいた。さらに、山本氏は「未来の首相候補」と持ち上げたが、「(党の総裁選に)出るだけですから」と応じていた>(以上「毎日新聞」より引用)
三年後も自公政権が続いている保証は何もない。岸田氏が今回は見送ったが、三年後には総裁選に出る、と言ったようだが「来年のことを言うと鬼が笑う」という言葉もある。来年どころか三年後ともなれば鬼は「フン」と鼻であしらうだけだろう。
安倍氏が沿い再選で当選すれば、次の三年間で自公政権の命脈をすべて食い潰すだろう。いや、来年10月の消費増税で日本は未曽有のデフレ経済に転落し、そこを世界的な金融緩和出口戦略による金利上昇が追い打ちをかける。財務省の財政再建路線が経済を直撃し、さらなる財政悪化の負のスパイラルに陥るだろう。
安倍氏の提唱した経済政策で唯一機能していた日銀の異次元金融緩和は賞味期限切れの「痛んだ食材」になっていることにも気付かず、ズルズルと日銀は無策のままFRBの金利引き上げ策の発動がいつかと気を揉んでいる。日銀の「痛んだ食材」が財務省の膨大な国債発行残に襲い掛かることになる。つまり国債金利の上昇が財務省の財政規律を木っ端微塵に砕くことになる。
その時になって、やっと国民は安倍自公政権の経済政策が間違いだったと気付くだろう。安倍自公政権の六年間の経済政策はアホノミクス丸出しで、官邸密室政治の安倍友優待政治以外には何もやっていない。
外交も政府専用機に乗って世界を漫遊してカネをばら撒いただけで、外交成果は何もない。ただあるとしたら北朝鮮の脅威を「国内」とまで煽って昨年11月の総選挙で大勝しただけだろう。
しかし安倍氏がJアラートまで鳴らしたICBMの発射は米国本土向けで、日本向けのミサイル実験ではない。安倍氏は大嘘を吐いて国民に北朝鮮の脅威を煽った。だが一転して今年6月にはマレーシアで米朝会談が実現し、安倍氏とその仲間が煽りに煽った北朝鮮との戦争Xデーは嘘だとバレた。
米朝が「朝鮮戦争終結宣言」をしようかという段になっているのに、安倍氏は慌てて電話会談でトランプ氏に「反対」を表明したという。北朝鮮の脅威が去ればリボ払いで買い付けたポンコツ米国兵器は安倍自公政権の失政として批判されるからだろう。もちろん北朝鮮ミサイル発射監視用のイージス・アショアも不要の長物になる。
安倍外交の成果は何一つとしてない。世界は安倍氏の米国のポチぶりを嗤っている。トルコ大統領ですら国益を懸けてトランプ氏と丁々発止とやりあっている。ドイツのメリケル氏はトランプ氏の保護貿易を叱り飛ばしている。しかし安倍氏は卑屈なほどトランプ氏の言いなりだ。
安倍自公政権下の六年間で日本は国益を大きく毀損した。そればかりか、労働移民という未来の日本社会を破壊する時限爆弾まで安倍自公政権は抱え込もうとしている。
それでも岸田氏は三年後には総裁選に立候補するという。どこまでお目出度い人なのだろうか。
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