http://www.asyura2.com/18/senkyo249/msg/284.html
Tweet |
【国有林の実質払い下げ】経済効率追求が洪水を引き起こす 「お友達」便宜供与の実態
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235386
2018年8月15日 日刊ゲンダイ
西日本豪雨雨も人災か(C)共同通信社
このたび、西日本を中心に、未曽有の豪雨と大洪水により取り返しのつかない被害が発生した。そもそも、環境負荷のコストを無視した経済効率の追求で地球温暖化が進み、異常気象が頻発し、ゲリラ豪雨が増えている。狭い視野の経済効率の追求で、林業や農業が衰退し、山が荒れ、耕作放棄地が増えたため、山は「鉄砲水」を起こし、水田のダム機能も失われ、ゲリラ豪雨に耐えられず、洪水が起きやすくなっている。全国に広がる鳥獣害もこれに起因する。すべて「人災」なのである。
1951年に丸太の関税が撤廃され、外材に押されて国産材はペイしなくなり、木材自給率は一時18%まで落ち込んだ。間伐などの手入れがされないと日光が林内に入らなくなり、下草などが育たず土壌も貧弱になって洪水緩和機能が低下する。そんな中で、驚くべき法律「改悪」が進められている。民有林の森林経営管理法と国有林野の管理経営法の「改悪」である。
今年、民有林について「経営意欲の低い経営者」から、強制的に木材産業(素材生産業者など)にその管理・伐採を委託する法律が成立した。農水省(林野庁)が、アンケートで「現状維持」(72%)、「規模縮小」(7%)の意向と回答した経営者をまとめて、「経営意欲の低い経営者」が8割だとしたのも問題だが、「経営意欲が低い」と判断されると、強制的に経営権を剥奪され、受託企業がそこの木を伐採して収益を得ることができる。無断で人の木を切って販売して自分の利益にするというのは、盗伐に匹敵するほどの財産権の侵害であり、憲法に抵触する。
そして、仕上げとして来年には、国有林についても、その管理・伐採を委託できる法律が準備されている。これは国の財産を実質的に企業にタダで払い下げることである。
しかも、その最大の受け皿は大手リース企業が展開する木材チップによるバイオマス発電事業といわれている。これを支援するために、“震災復興税”の事実上の無期限延長である森林環境税(1人1000円)も投入される。
二酸化炭素を貯留する森林環境を守るためでなく、その逆の伐採をしてしまう方に税金まで投入して助け、チップで発電した電力は固定価格買い取り制度で比較的高い単価で支援される。至れり尽くせりの便宜供与を受けるのは、急展開で企業が農地を買えるようになった某国家戦略特区に手を挙げたのと同じ企業である。
貿易自由化で追い込まれた中でも、何とか頑張ってきた林業者に対して、今度は「経営意欲が低い」として、特定の企業が「盗伐」して儲けてよいという。しかも、伐採が増えてハゲ山を増やしかねない事業に森林環境税で手助けして、さらに異常気象と洪水発生を頻発させていく。そんな悪夢がこのまま許されてよいのであろうか。
鈴木宣弘 東京大学教授
1958年、三重県生まれ。82年東大農学部卒。農水省、九州大学教授を経て、06年から東大教授。専門は農業経済学。「食の戦争」(文芸春秋)、「悪夢の食卓」(角川書店)など著書多数。
《至れり尽くせりの便宜供与を受けるのは、急展開で企業が農地を買えるようになった某国家戦略特区に手を挙げたのと同じ企業》!?
— ⛵️motty⛵️ (@novtnerico) 2018年8月14日
【国有林の実質払い下げ】経済効率追求が洪水を引き起こす|日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/7BHVhQ02Cs
民有林の森林経営管理法と国有林野の管理経営法の「改悪」:
— 芝生は砂に植えるもの (@rook0081) 2018年8月15日
【国有林の実質払い下げ】経済効率追求が洪水を引き起こす|日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/B1TBrk5u0P
【モリカケだけじゃない「お友達」便宜供与6連発】
— KK (@Trapelus) 2018年8月14日
東大教授 鈴木亘弘
E国有林の実質払い下げ
経済効率化の追求が洪水被害を引き起こす
特定企業が「盗伐」
伐採が増えてハゲ山を増やしかねない事業に森林環境税で手助けして、さらに異常気象と洪水発生を頻発させていく
(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/y1vOzl2PIj
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK249掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK249掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。