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終戦の日の社説で「平和の享受」は日米同盟でと書いた読売
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2018-08-15 天木直人のブログ
きょう8月15日、我々は平成最後の終戦記念日を迎える。 おりから安倍首相はいよいよ次の国会で憲法9条改憲案を提出すると公言した。 それでいいのか。 今上天皇の2年前のお言葉に答え、73年続いた平和をどう新元号の時代、次の世代に引き継いでいくか、それこそがきょうの各紙の社説で書くべき事だ。 ところが、どの社説を見ても、戦争の惨禍の追悼や不戦の誓いといったきれいごとに終始し、具体的な外交・安保政策に触れたものはない。 そんな中でひとり読売だけが次のようにはっきり書いた。 「日本は戦後、憲法で戦争放棄をうたい、平和を享受してきた。平和の維持に大きな役割を果たしてきたのが、日米同盟だ。近年、東アジア情勢は決して平穏とは言えない。米朝首脳会談が実現したとはいえ、北朝鮮の動向は不透明だ。中国も海洋進出を続ける。日米同盟をより深化させていくことが重要である」 まさしく安倍政権が邁進している外交・安保政策だ。 この考えに賛同する国民は多いに違いない。 しかし、その反対に、私のように、憲法9条を最優先し、正しい歴史認識と外交力で、中国や北朝鮮との平和的共存、共栄関係の構築を優先すべきだと考える国民もまたいるはずだ。 いや、そう思う国民が多数になるよう、国民を目覚めさせる政党、政治家が出て来なければいけない。 しかし、終戦の日の各党の談話を見る限り、それを明確に唱えているのはもはや共産党と社民党だけになった。 そして社民党は、かつて自民党と連立政権を組んで安保容認に転じ、見事に自滅、衰退した。 安保反対を唱えているのはいまや共産党だけだ。 しかし、共産党だけがそれを唱えるようでは国民の間に広がらない。 共産党でない政党で、共産党よりももっとはっきり、安保反対を訴える政党が出て来ない限り、日本国民は目覚めないだろう。 若者は気づかないままだろう。 この危惧のもとに私は新党憲法9条を実現しようとしてきた。 しかし、それは極めて困難な挑戦だ。 既存の政党、政治家たちが独占しているいまの政治の中に、知名度も資金も組織もない者が訴えひとつで新規参入することは不可能に近いからだ。 国民の多くは憲法9条よりも身近なテーマに関心があるからだ。 そしてなによりも、お株を奪われる共産党が決して新党憲法9条の参入を認めようとしないからだ。 これらの困難を百も承知の上で、それでも私は新党憲法9条を実現したいと思っている。 なぜならば新党憲法9条こそ、これからの日本の政治に真に必要な政党になると確信しているからである。 いつか必ずそういう政党が重要になってくると皆が気づく時が来る。 その時まで、私はもう少し頑張るつもりだ(了) 社説 終戦の日 惨禍を次代へどう語り継ぐか https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180814-OYT1T50119.html 2018年08月15日 06時00分 読売新聞 ◆平成最後の8・15を胸に刻もう◆ 73回目の終戦の日を迎えた。平成の世としては最後の8・15である。 政府主催の全国戦没者追悼式が、天皇、皇后両陛下をお迎えして、日本武道館で開かれる。先の大戦で心ならずも犠牲となった310万人の冥福を改めて祈り、平和への誓いを新たにする日である。 式には、約5500人の遺族が招かれる。出席する戦没者の配偶者は13人にとどまる。子、そして孫の世代が中心となっている。戦後73年の時の流れを物語る。 ◆陛下が続けた慰霊の旅 陛下は来年4月30日に退位される。天皇として終戦の日を迎えるのは、きょうが最後となる。 陛下の追悼式でのお言葉には、2015年から「深い反省」という文言が盛り込まれている。「苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません」とも繰り返し述べられた。 陛下が3歳の時に、日中戦争が勃発した。終戦を迎えたのは、11歳の時だ。疎開先の栃木・日光で昭和天皇の玉音放送をお聞きになった。後になって、「私は戦争のない時を知らないで育ちました」と振り返られている。 幼少期に培われた平和への願いは、55歳での即位後も揺らぐことはなかった。お気持ちを行動で示したのが、慰霊の旅だろう。 戦後50年の1995年に、長崎、広島、沖縄などを巡られた。戦後60年にはサイパン島を、戦後70年に際してはパラオ・ペリリュー島を訪問されている。 中でも、沖縄へは、皇后さまとともに何度も足を運ばれた。 大規模な地上戦が展開され、多くの人々が犠牲となった。苦難を強いられた県民の心に徹底して寄り添うことで、戦争の悲しみと向き合ってこられた。惨禍を決して忘れてはいけない、との思いの表れだったのではないか。 来年からは、戦後生まれの皇太子さまが、新たな天皇として戦没者追悼式に出席される。 皇太子さまは「戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と述べられている。 平和を切に願う陛下のお気持ちを次代へ、どのようにつないでいくか。国民にとっても、忘れてはならない宿題である。 ◆遺骨の着実な収集を その点で、大切なのは、戦争を語り継ぐ営みを様々な形で続けていくことだろう。 こうの史代さんの漫画「この世界の片隅に」は、戦時下の広島県を舞台に、市井の人々のささやかな日常を描いた作品だ。2年前にアニメ映画化されて大きな反響を呼び、今夏、テレビドラマとしても放映されている。 細やかな描写が、銃後の生活の厳しさを鮮明に伝える。暗い世相の中でも、前向きに生きる人たちの姿が印象深い。 歴史研究者である吉田裕さんの「日本軍兵士」も話題の本だ。先の大戦で末端の兵士がどのような境遇に置かれ、命を落としたかを克明に浮かび上がらせている。 食糧の支給がないために、兵士は略奪に走らざるを得なかった。戦死と報告されながら、実際には餓死や自殺が非常に多かった。こうした実態が記されている。 戦争という極限状況が、人間をいかに変質させるか。そのことを実感させられる一冊だ。 戦没者遺骨収集推進法が施行されて、2年余りが経過した。政府は遺骨収集を「国の責務」と規定し、施行から9年間を収集の集中実施期間と位置付けている。 海外での未収容遺骨は112万柱に上る。そのうち、収容可能な遺骨は最大59万柱とされるが、近年の収容件数は年1000柱前後に過ぎない。このままでは、期間内の大きな進展は望めない。 フィリピンでの遺骨収集再開について、日比両政府が合意したことは前進である。フィリピンには最多の37万柱の未収容遺骨が眠っていると言われるからだ。中国などでの収集は進んでいない。 ◆犠牲を礎に平和がある 遺骨が戻ってくることを今なお待ち望む遺族は少なくない。着実に収集を加速させたい。 日本は戦後、憲法で戦争放棄をうたい、平和を享受してきた。平和の維持に大きな役割を果たしてきたのが、日米同盟だ。 近年、東アジア情勢は決して平穏とは言えない。米朝首脳会談が実現したとはいえ、北朝鮮の動向は不透明だ。中国も海洋進出を続ける。日米同盟をより深化させていくことが重要である。 多くの犠牲を礎に築き上げられた平和な社会を、これからも守っていかなければならない。
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