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主権者の25%投票しか得ていない安倍自公
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2018年8月11日 植草一秀の『知られざる真実』
2017年10月総選挙・比例代表選挙における自民党の得票率(全有権者を分母とする絶対得票率)は17.9%だった。
公明党の得票率は6.7%で、自公を合わせた得票率は24.6%だった。
これに対して、立憲民主、希望、共産、社民の野党4党の得票率は合計で25.2%だった。
自公の得票よりも野党4党の得票の方が多かったのだ。
4前の2014年12月総選挙での得票率は以下の通りだ。
自民が17.4%
公明が7.2%。
自公は合計で24.6%
野党は6党合計で28.0%だった。
野党の中に「維新」の8.3%が含まれている。
維新はその後に紆余曲折を経て、その一部が現在の維新になっており、2017年選挙の得票率は3.3%になっている。
この維新は、自公側の勢力になっており、2017年の野党の計数にはこれを含んでいない。
自公 対 反自公
の構図では、
2014年12月選挙が 24.6% 対 28.0%
2017年10月選挙が 24.6% 対 25.2%
になっている。
私たちが認識するべきことは、安倍自公の存立基盤が盤石ではないということである。
反自公勢力が一つにまとまれば、完全に自公と渡り合える。
上記の計数は、反自公が一つにまとまれば政権を奪還できることを示している。
現在の、すさんだ日本を変えるには、政治を変えるしかない。
その政治を変えるには、選挙という関門をくくり抜けなければならない。
自公の側は、とにかく選挙で勝つために、ありとあらゆることをしている。
その柱になっていることは、
1.自公の候補を一人に絞り込むこと
2.反自公の勢力を分断すると
なのだ。
これから沖縄で大事な選挙がある。
来年には、参院選がある。
政権交代を実現するには、まず、来年の参院選に勝つことが必要だ。
そのために、何をすればよいのかを定めて、実行することだ。
上述の自公サイドの二大戦術のうち、候補者の絞り込みは彼らが勝手に進めることで、私たちにはどうしようもない。
問題は2番目の戦術を明確に認識して、敵の戦術にはまらないことだ。
敵の戦術は明確だ。
反自公勢力を、「共産党と共闘する勢力」と「共産党と共闘しない勢力」に分断することを目指しているのだ。
前回選挙でも安倍首相は「民共共闘」をわめいていた。
その狙いは、まさに「共産党と共闘する勢力」と「共産党と共闘しない勢力」に分断することだった。
反自公サイドが二つに割れれば、目をつぶっても自公が勝つ。
これで自公が勝っているのだ。
自公の得票は2014年も2017年も24.6%で少数以下まで同一であり、これ以上でも以下でもない。
敵の戦術を知り、これをくじく。
そうすれば必ず勝利できる。
共産党を含む共闘態勢を構築することが何よりも重要だ。
「共産党とは共闘しない」とする勢力は、自公陣営の隠れ支援勢力であることを認識して、この勢力を排除して反自公勢力の結集を図ることが重要である。
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