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7月 28, 2018
<麻生太郎財務相は27日の閣議後会見で、セクハラ問題で辞任した福田淳一・前事務次官の後任に岡本薫明(しげあき)主計局長(57)を充てる人事を正式に発表した。森友学園の公文書改ざん問題で辞任した佐川宣寿(のぶひさ)・前国税庁長官の後任には藤井健志・同庁次長(55)を充てる。いずれも同日付。
麻生氏は、人事の狙いについて「一連の問題を真摯(しんし)に反省するとともに、信頼の回復に向けて財務省の再生に取り組むことが極めて重要だ。岡本新次官の体制においてしっかりと取り組みたい」と話した。
ただ、岡本氏は改ざん当時、文書管理の責任者である官房長だったため、6月に文書厳重注意を受けている。処分直後の昇格になるが、麻生氏は「本人が直接改ざんに関与したわけではない」と強調。岡本氏が省内の要職を歴任してきたことに触れ、「組織運営の中核を担ってきたのが岡本だった。ふさわしい人事として配置した」と説明した。
記者から「大臣の認識としても今回の人事はベストか」と問われ、「思ったから私が任命した。人事権はあなたでなく俺にある」と語った。
岡本氏の後任の主計局長には、改ざん問題でたびたび国会答弁に立った太田充理財局長(58)を充てる。一時、岡本氏に代わる次官候補として検討された浅川雅嗣財務官(60)と星野次彦主税局長(58)は留任する。浅川氏はすでに3年連続で財務官を務めており、異例の続投となる。
再発防止に向け、次官をトップに各局の総務課長らでつくる「コンプライアンス推進会議」を新設することや、ボストンコンサルティンググループの秋池玲子氏を財務省参与に任命することも発表した。
財務省では、佐川氏と福田氏が相次いで辞任し、次官級の「2トップ」が約3カ月にわたって不在という異常事態が続いていた。新体制で再建を急ぐが、改ざん問題で処分を受けたばかりの岡本氏を次官に昇格させる人事は批判を招きそうだ>(以上「朝日新聞」より引用)
官僚の不祥事、ということで「モリ カケ」疑惑を幕引きしているつもりなのだろう。しかし官僚は誰のために文書改竄の「不祥事」を働いたのだろうか。
その答えは不祥事を働いた官僚たちがその後いかなる人事面で処遇を受けたかを見れば歴然としている。国会答弁で白々しい「大嘘」を吐き通した連中が軒並み昇進しているではないか。
その最たるものは福田淳一・前事務次官の後任に岡本薫明(しげあき)主計局長(57)を充てたことだ。岡本氏は改竄当時の文書管理の責任者である官房長だったため、6月に文書厳重注意を受けている。厳重注意を受けた者が最高位に昇進するとは財務官僚組織は「失態」に大甘な世界のようだ。
そして改竄事件当初から一貫して財務相として最高責任者の麻生氏が自らを大臣俸給の減給処分という大甘もいいとこの処分で糊塗した。公文書改竄という国民に奉仕すべき公務員が特定の者に奉仕しても良いという規範は公文書管理規定や公務員服務規程の何処を探せば出て来るのだろうか。
麻生氏は記者の質問に対して「人事権はあなたではなく俺にある」と毒づいたようだが、この愚かな年寄りは記者が人事権の所在に関して聞いたのではなく、国民が得心の行く適切なものと思うかと、人事権者たる麻生氏に聞いた前提すら理解出来ないようだ。
「モリ カケ」疑惑は解明されていないし、終わってはいない。最終的には国民が選挙で安倍自公政権を信任するのか否かが問われる。
国民が判断する材料のためにも、マスメディアは「モリ カケ」疑惑を追及すべきだが、安倍友や寿司友が嬉しい腐り切ったジャーナリストというタカリ根性が蔓延している連中が跋扈する世界に成り果ててしまった日本の言論界に期待できない。せめてはネットを通して問題意識を喚起するしかない。
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