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自由という言葉にまぎらわされて、自由である事が至上の様に思い込んでしまっている事について、

今度は、EUとトランプが貿易摩擦を起こしている。

>2日、トランプ米大統領が自動車の輸入制限に踏み切った場合、米側に最大で2940億ドル(約32兆円)相当の被害が出る可能性があると警告する書簡を米当局宛てに送ったと発表した。EUは米国の鉄鋼・アルミニウム製品への輸入制限に対抗し、既に米製品に報復関税を発動しているが、トランプ氏は欧州車に20%の関税をかけて「再報復」する意向を示しており、双方の対立が泥沼化している。

 書簡送付は6月29日付。EUなどが実施する米製品への報復関税によって「米経済は著しく悪化する」と指摘し、米国の総輸出額の約5分の1に相当する最大2940億ドルの被害が米輸出産業を直撃すると警告している。

 米国の輸入制限は米通商拡大法232条に基づく「安全保障上の脅威」が根拠となっているが、書簡では「自動車の輸入は安全保障と関係なく、正当化できない」と批判。昨年、米国に拠点を置くEU企業が約290万台の自動車を生産し、全米各地で12万人の雇用を支えていることを示し、「欧州の自動車メーカーは米国の福祉と雇用に大きく貢献している」と強調している。

 EUは6月22日に米国の輸入制限への対抗措置としてハーレーダビッドソンやバーボンウイスキーなど米共和党有力議員の地盤の名産品を中心に28億ユーロ(約3600億円)相当の報復関税を発動。これに対し、トランプ氏は「全ての欧州車に20%の関税をかける」と再報復する方針を示している。

(引用終わり)

上の文章を読んでいるだけは、何が良いのか、悪いのか解りはしない。

互いに関税をかけあい、貿易が停滞する事が双方の経済にとって好ましく無いように書かれている。
自由貿易を至上とした考え方に基づいている。

この様な論調が新聞テレビ等で報道されると、我々一般国民の生活にも悪いことが起きるように思ってしまう。
これが問題なのだ。

関税とは、元々国同士で、それぞれの国の経済力を考慮して双方の国の経済を守るために作られてきたもの。
このような制度が、何時、不要になったのか。

近年、先端技術の発達、生産技術の発達は目を見張るものがあり、技術先進国との格差は広がるばかり。
関税が不要となる、如何なる理由もない。

それぞれの国家の経済環境を無視して、技術力にものを言わせて自国で作った商品を相手国に強引に輸出しようとする、その行為自体は、市場主義経済の理論に則しているのではある。

また、安価な商品の流通には、どこの国の国民も異を唱えないことも確かである。
グローバル化を推奨する組織、専門家は、商品がより大量に流通する事で経済のパイが広がり、経済は活性化すると言う。

ところがね、幾ら安くなっても商品を購入するには金がいる。
金は働かねば手に入らない。

商品が豊富にあっても、それを買えない人も多くなってきている。
それが我が国における消費の低迷であり、国としての経済力の割には、先進国としては、国民一人あたりの所得が低く格差が拡大している証拠であるが、誰もこれに手をつけず、三本の矢などと称して、輸出を増やす事だけが使命と思っている馬鹿がいすぎる。

自由貿易、グローバル化の表面だけを見ていれば、なるほど、安価な商品が洪水のように出回ってくる。
豊かに思える。

しかしながら、同時に自由貿易を追求した結果、成り立たなくなる国内の企業続出している事を忘れてはならない。
多くの場合、グローバル化に強い企業は、巨大資本に支えられ生産の効率化が進んだ企業であり、中小零細の手仕事の割合が多い企業は弾き出される運命にある。

輸出企業の業績が上がっても、雇用はそんなに増えず、グローバル化で潰されていく企業の雇用喪失を埋めることは出来ない。
雇用を失った者は、同じ条件で他の職を得ることは出来ない。
第三次産業へ流れて行くか、大きな企業の、トンデモない安価な下請けに甘んじることになる。

それが世界中で起きている格差の原因である。

トランプが大統領選で言い出した事は、こうした国内の労働者に雇用を提供すると言う約束である。
その意味では、国内産業保護のために関税をかけて輸入を制限すると言う発想は理にかなっている。

トランプのやり方は強引で自分勝手の様に評価する人間がいるが、何処かの国の馬鹿首相、議員とは違って、彼は有言実行しているのである。

ところが世界中の経済の専門家、WTO等の組織、G20と言った経済会議は、これを善しとしない。
彼等はすでにユダ菌など資本の僕に過ぎず、資本が効率よく動くことのみを求めて活動している。

経済を言うものを、その総計の数値のみで判断するクソ共であり、そのクソか見れば、冒頭に引用した文章が出てくるのである。

世界中の政治家は政治の使命を忘れ、ひたすら経済の統計的発展を使命として久しい。
自由経済は人間社会の成果であると同時に、人間社会を破滅にも導く諸刃の剣になってしまっている事を自覚しなければいけない。

そういう時代に、何という政治家の無能ぶりか!
トランプも、その実、世界の人々の為を思ってやるほどお人よしではなく、あくまでもアメリカの為、強いては次の選挙に勝つためのパフォーマンスとも取れる。

しかしながら、この時期、この問題を60年ぶりに提起する意義は認めてやらねばならない。
私は、トランプに掻き回されて世界中に貿易摩擦が生じ、関税のかけ合いになる事を望む。

為替相場も固定相場制が復活すれば良いのである。
その昔、世界の国々は貿易に関税をかけ、為替相場を決めて国づくりをしてきた。
それが何時の間に不都合となったのだ。

FTA、EPAなどと自由貿易協定が蔓延する現代社会、それは国民生活にとって歓迎できるものなのか。
民主主義の名の下に安価な商品が買えるという事だけで狂奔し、全体を、他人を見ようとしない風潮が資本の独裁を招いていることを理解しない。
資本主義と民主主義は双子の関係とは良く言ったものだ。


ついでに言って置きます。
野党たる者、時の政権に期待できない国民の根本問題、経済の根本的な課題に取り組んでこそ意義がある。

しかるに現在の野党の人間は、この問題を深刻に受け止めもせず、能力もなく、責任感もない。
そんな野党が考える事は、次の選挙での身分保証の事だけで、安倍批判を繰り返す。

国民に真に訴える何物も持たない野党など存在の意味すらない。
自民党政権のガス抜きの役割をさせられているだけ。  

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コメント
 
1. 2018年7月26日 18:43:59 : fAphRJ8h6W : pEE5SDnR_6A[73]
食料は生産性(?)の高い国から安く買うのが経済的に良い。だからそのような国から輸入してまかなえばよい。これが自由貿易原理主義論者の主張である。この論理でいくなら日本で農業は成り立たない。日本の土地は平たんでなく一人当たり耕地面積も圧倒的に少ない。ただしその条件のなか歴史的にはずっと食料は自給してきた。

今、世界の国の中で一人当たり耕地面積が断然大きい国がいくつかある。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、いずれの国も食料生産コストは低い。

これらの国は歴史的にはいずれも異人種がその土地を侵略して現地人を虐殺排除して建国した国である。アメリカはインディアン、カナダは加えてイヌイット、オーストラリアはアポリジニ、ニュージーランドはマオリ族。

このような条件の国を世界標準としてコストを算出し食料自給率が40%以下しかない日本がコストだけをみてさらに食料自給率を低下させる必要性などさらさらないはずだ。安全保障上も自給率の向上は必要なはず。

とりあえず自由貿易なる方針が常に正しいわけではないことはわかるはず。どこの国も食料はかなりの程度自給するべきである。(一部都市国家を除く)

蛇足で言えば輸入に頼るエネルギーもその供給先を多様化することは必要だ。アメリカの主張通りイランからの輸入を止めるようなことは対立している一方の陣営からばかり輸入するということになる。これは日本が自由に政策が決定できなるということだ。


2. 2018年7月26日 18:56:30 : fAphRJ8h6W : pEE5SDnR_6A[75]
訂正

1の最終行 政策が決定できなる → 政策が決定できなくなる 


3. 天橋立の愚痴人間[621] k1aLtJengsyL8JJzkGyK1A 2018年7月26日 20:23:01 : t0mDjnhJyk : _kntS2wx760[4]
1国の経済運営は、その国の事情に合わせてやるべきだ。

それが政治と言うものであろう。

アフリカ等で、そもそも食料生産に向いてない国は、出来るだけ安価で食料を輸入するようようにし、対価は他の資源や手工業製品を多く作る事である。

それなのに、経済界は、多くの商品を流通させることのみに狂奔している。

グローバル化の名の下で、全く間違った方針で経済は動いている。
国家、国民と言うよりも企業の利益追求の法則が世界を席巻している。

世界中の政権が、この法則に異を唱えない。
政治は経済に駆逐されてしまったと言える。

あと100年も経たない間に、人々はその問題が如何に大きいかに気が付くであろう。


4. 罵愚[6356] lGyL8A 2018年7月27日 05:58:34 : hSHzTJuc3o : CIATOpkDXl4[349]
 トランプのターゲットは日本やEUではない、共産支那だよ。図体だけがバカでかい貧乏国に経済援助をしてやれば、いつかは民主主義が芽生えると、間違った期待に世界が気づきはじめたのが、ひとつめの動機。
 世界の警察官を降りたアメリカが、世界の銀行からも退職したのが、ふたつめの理由だよ。
 ヨーロッパや支那がどうするかの議論ではなく、日本人は、日本はどうすべきかを話すべきだよ。はしごを外されて慌てふためくのは安倍晋三ではなく、あれもこれも安倍が悪いと責任をなすりつける ★阿修羅♪のオタマジャクシだよ。

5. 2018年7月27日 08:12:15 : RSslS0XQTE : 36rXFIpKkg4[1]

ただ「反の旗をあげる」ことで自分の存在価値を求める^^

↑これが野党だ^^

反動主義と呼ぶ^^

反動主義が、すべての政治犯罪の根源である^^

(戦争がなくならない理由)も^^

戦争が起こった時のため、軍隊が必要であることに対して^^

本当に戦争が起こらないと、常備軍を維持する利権の存在を疑われるので^^

反動媒体=戦争を起こすことで、軍隊の必要性を訴えるからであり^^

(官僚が肥大する理由)も^^

社会保障は、国家という媒体だけが行えるように形成されていた専制国家時代に^^

インフラの維持について、国民全員が参加できる形態にすることを拒否するため^^

激甚災害が起こることで、国家=官僚側が国家資本の出動という解決策を見せることで^^

官僚の肥大こそが、社会保障を担保できる唯一の方法と、国民に錯誤させるからである^^


戦争も、激甚災害も、すべて反動政策である^^




[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

6. 2018年7月27日 08:18:40 : RSslS0XQTE : 36rXFIpKkg4[2]

反動主義とは^^

自分が虚無である時^^

自分に何も無いにも関わらず^^

他人に、自分が必要であるかのように錯誤させる^^

三段理論である^^


野党には^^

国民と代表として、官僚を制御する術も、国際社会と関係調整する力も無い^^

そこで、現政権が、国民に対して犯罪を仕掛けているとの主張を行うことで、現政権と戦う野党を演出することで^^

国民に、野党が必要なのではないかと錯誤させ^^

本当は、政権を任されてもボロが出るから、勝ちそうになったら不正選挙で、野党の候補を落としているのである^^


↑これが日本の野党の正体だ^^



[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

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