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2018年07月25日 「ジャーナリスト同盟」通信
<毒饅頭に屈したひ弱な二世議員?>
7月24日、永田町に小さな衝撃が走った。自民党に小さく開花してきた宏池会リベラルの旗手・岸田文雄が、毒饅頭に転んでしまったのだ。「再起不能か」という嘆きの声が、地元の広島から列島全体に広まった。宏池会は岸田後継を急いで擁立するしかない。それにしても、お粗末な二世議員であろうか。安倍も麻生もニンマリであろう。平和を願う国民は、断崖絶壁、それこそ正念場に立たされてしまった。
<民意をくみ取れなかった非宏池会エリート>
自民党は、護憲リベラルの保守本流と、戦前派の憲法改悪派との連合体で成り立ってきている。前者を吉田茂・池田勇人が代表、後者は安倍の祖父で、戦争責任者の岸信介である。
後者の改憲派には、中曽根康弘も加わっている。新聞では読売である。米陰謀組織のCIAとの癒着が濃厚である。「アメリカのポチ」は、この右翼勢力のことを指してきた。
保守本流・宏池会の政治は、経済重視で軽武装・民意重視に原点を置いている。自民党政治の長期化は、武器弾薬を排除する保守本流リベラルの存在にあった。
岸田は、悲しいかな宏池会の伝統を理解できなかった、愚かな後継者だったことになる。おっつけ交代するほかない。宏池会の再生無くして、自民党の再生はないのだから。
田中角栄の人脈を継承する竹下亘が、リベラルを発揮できるかどうか。安倍の毒饅頭に屈してしまうのか、しばらく注目を集めることになろうが、期待は小さい。
こうした事態は、自民党が戦前の国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法を継承する、日本会議に制圧されてしまったことを意味する。
<池田勇人・宮澤喜一のリベラルとは無縁>
歴史の教訓は、戦前右翼・国家主義の日本を拒絶している。ドイツがナチス・ヒトラーを排除していることと同じことであるが、日本の戦後体制は、戦前を継承する官僚群と戦後、復活した財閥、そこに食らいついていた岸ら戦争勢力の復権で、いい加減で、でたらめな民主の仮面をつけた右翼政治屋に壟断されてきた。その代表が森喜朗・小泉純一郎・麻生太郎・安倍晋三である。
安倍政治の対抗軸が、本来であれば、吉田・池田・大平・宮澤・鈴木善幸の宏池会後継者の岸田のはずだった。それが見事にこけてしまった。平和を願うアジア諸国民にとって、きわめて深刻な事態なのだ。
判明したことは、岸田が安倍に屈したことで、広島の大先輩である池田や宮澤とは、無縁の政治屋だったという点にある。
<第二の大平正芳出でよ!>
優柔不断で、馬力のなかった宏池会リーダーというと、池田の後継者の前尾繁三郎である。
彼は健康にも恵まれなかったが、性格的な優柔不断が災いして、岸の実弟である佐藤栄作の長期政権を許してしまい、これに宏池会若手が決起して、前尾を引きずりおろして、大平を担いだ。
大平は、佐藤派実力者の田中角栄と提携して、佐藤と岸が擁立した福田赳夫を破って、田中内閣を誕生させた。自ら外相に就任するなり、歴史的な日中国交回復を実現した。CIAの代理人の岸や配下の石原慎太郎を悔しがらせた。
いま「大平出でよ」の宏池会であろう。民意をくみ上げる政治指導者が誰なのか。安倍三選と憲法改悪に加担する宏池会だと、池田が創立、大平や宮澤が維持してきた政治遺産は消滅することになろう。これは国民のみならず、アジア諸国民の大損失である。
<「安倍三選による憲法改悪を阻止せよ」が保守本流の使命>
日本の戦後体制は、歴史の教訓から生まれたものである。それは武器弾薬を排した平和主義と平和産業で生き抜く日本である。
非核の日本である。これこそが日本の経済繁栄を約束する。アジアの平和と安定の基礎だ。
日本国憲法は吉田内閣の下で実現した。護憲リベラルが宏池会の役割である。安倍三選と憲法改悪阻止が、当面する最大の課題なのだ。
宏池会の再生・復活が喫緊の課題であろう。安倍三選は、日本を滅ぼす悪魔の道である。
2018年7月25日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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