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7月 24, 2018
<日本列島は連日猛暑に見舞われている。18日に総務省消防庁が発表した速報値によると、7月9日から15日まで間に、熱中症で救急搬送された人数は全国で9956人にのぼり、搬送された患者のうち12人が死亡したという。この暑さはこれからもまだまだ続く予報で、引き続き熱中症への警戒が呼びかけられている。
この暑さを受けて思いを馳せずにはいられないのが、2020年東京オリンピックのことだ。東京オリンピックは20年の7月24日から8月9日にかけて行われる予定であり(パラリンピックは8月25日から9月6日まで)、命の危険すらある酷暑のなかで開かれるからだ。1964年に行われた前回の東京オリンピックは10月10日から10月24日にかけて行われたもので、今回の大会とは状況がまったく違う。
当然、巷間やSNSには酷暑開催となる2年後のオリンピック開催を憂う声が溢れているわけだが、そんななか、暑さや熱中症対策として国が出している対策はあまりにもこころもとない。
国土交通省は2015年から複数回にわたり有識者会議を開き、オリンピック期間中の暑さ対策について話し合ってきたが、その結果として導き出された答えは、〈有識者会議は、打ち水のほか、浴衣、よしずの活用など日本ならではの対策を盛り込み、観光PRにも生かしたい考えだ〉(15年4月17日付ニュースサイトYOMIURI ONLINE)だったのである。
21世紀に導き出された結論とは到底思えぬ、戦時中の竹槍訓練を彷彿とさせる冗談のような熱中症対策には、もはやため息も出ない。そんななか、日増しに高まる世間からの熱中症への危惧に対して、陸上の元日本代表選手である為末大氏はこのようにツイートした。
〈みんなこんなに暑くて大変なこの時期にオリンピックをやるなんてオリパラ委員会は何をやってるんだと言うけれど、アメリカのプロスポーツの間を縫うためにあそこしかできないのが本当のところだと思うので、苦情はNBCとかIOCに伝えた方がいいと思う〉
NBCはアメリカの3大ネットワークのひとつ。確かに、為末氏が指摘する通り、夏期オリンピックがこの時期に開催されるのは、アメリカのテレビ局の「夏枯れ」対策によるものである。
しかし、だからといって〈苦情はNBCとかIOCに伝えた方がいいと思う〉というのはまったく正しくない。というのも、日本側は、7月から8月の間に開催する日程でないと東京にオリンピックは呼べないと認識したうえでオリンピック招致を進め、しかも、この時期の東京が野外で激しい運動をできるような気候でないことを隠して招致を強引に押し進めたからである。
オリンピック招致の際につくられた「立候補ファイル(日本語版)」のなかにある「2020年東京大会の理想的な日程」という項目にはこのように記されている。
〈この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である〉
ここ数日の東京は、最高気温35℃前後を推移し、最低気温も25℃を下回らない熱帯夜が続いている。年によって多少の差はあるにせよ、こうした猛暑は今年の夏だけに限ったことではない。これを〈温暖〉と言い切るのはどう考えても無理があるだろう。〈アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候〉というのも噴飯ものだ。どう考えても〈最高の状態〉になどならないだろう>(以上「LITERA」より引用)
二年後の今日が東京オリンピックの開会式だという。バカじゃないかと思う。炎天下で競技すれば普通に死ねる状況だ。そこで全力疾走や演技を行うというのだ。
果たして東京オリンピック招致のプレゼンでは「この時期の天候は晴れの日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な天候である」と紹介したようだ。大嘘もいい加減にしろというしかない。
オリンピック招致にまで日本の指導者たちは大嘘を吐いたのか。それを他の委員たちは一切諫めなかったのだろうか。晴天の炎天下で競技すれば普通に死ねる状況だということがIOCの幹部連中に報せるべきだ。
安倍氏が福一原発の放射能汚染事故に関して「汚染水は完全にコントロールしている」と大嘘を吐いた。日本のマスメディアは放射能汚染状態を一切報道しないが、ドイツやイギリスなどの報道機関が取材してそれぞれの国で報道している。
アメリカのプロスポーツの日程の関係から、二年後の今日がオリンピックの開会式となったという。一体誰のためのオリンピックなのだろうか。
しかもロンドンオリンピックの競技場建設費の四倍近い巨費を投じて建設される新・国立競技場には屋根がない。つまり空調施設のない炎天下で競技するアスリートたちは死の苦行を強いられるだろう。高い入場料を支払った観客も死を覚悟して観戦するしかない。なぜ空調のあるドーム球場を借用して競技を実施しないのだろうか。
そこでマラソンは朝7時にスタートする、という。涼しいうちに競技を終えようというつもりだろうが、準備をする人たちは夜明け前から始めなければならない。
バカバカしい話だ。1964年当時の東京オリンピックが10月10日に開会したように、秋に行うべきだ。それが不可能だというのならオリンピック開催を返上すべきだ。死者や怪我人を出さないためにも、オリンピック関係者はマトモな判断をすべきだが、大嘘つきの連中に英断を望むのは「木に登りて水を求めるが如し」だろう。
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