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公然と中国を仮想敵国視するようになった日本の異常
http://kenpo9.com/archives/3995
2018-07-14 天木直人のブログ
きょう7月14日の各紙が報じた。
米ハワイで行われている環太平洋合同演習(リムパック)に参加している自衛隊は、12日(日本時間13日)、地上から海上の艦艇を攻撃するミサイルの射撃訓練を行い、それを報道陣に公開したと。
その時の様子を朝日新聞はこう書いている。
「カウアイ島にある米軍ミサイル射撃場で、陸上自衛隊の『12式地対艦誘導弾』が発射機からうなりを上げ、垂直に打ち上がった。上空で水平方向に転換、沖合約90キロに浮かんだ退役艦に命中した」と。
西日本水害で自衛隊が活躍している、ちょうどその時に、こんな事が行われていたのだ。
災害は災害、国防は国防、と言ってしまえばそれまでだ。
しかし、こんな軍事演習がなぜ今必要なのか。
米朝合意を受けて北朝鮮情勢の危機は遠のいたはずだ。
そう思って読み進めて行くと、海洋進出を進める中国をけん制するためだという。
どの新聞も隠そうともせず、そう書いている。
政府がここまで公然と中国を敵視するとは驚きだ。
それを何の疑問もなくメディアが書くようになったことにもっと驚かされる。
日本はかつて中国を侵略し、中国と戦って敗れた。
日本は二度と中国と戦ってはいけないはずだ。
ところが、いまや中国が日本の仮想敵国になってしまった。
しかも、それを誰も隠そうとはしない。
こんな間違った外交・安保政策があるだろうか。
それは、戦後の日本の国是となった対米従属の日米同盟最優先の外交・安保政策の裏返しでもある。
いまこそ国民的議論をしなければいけない。
日米軍事同盟で中国を仮想的敵国とする外交・安保政策が正しいのか。
それとも日米軍事同盟から決別して中国との平和的共存、共栄を目指す外交・安保政策が正しいのか。
憲法9条を改憲しようとする安倍政権の結論はもちろん前者だ。
そして米中が決して戦わない中で、日本は代理戦争をさせられるのがおちだ。
そのことを、今度の日米共同訓練を報じる読売新聞が見事に認めている。
すなわち、米軍は自国の領土を敵艦に攻撃される事態を想定しておらず、現在は地対艦ミサイルを保有していない、と。
この記事の意味するところは、日本に地対艦ミサイルを買わせ、それを配備して中国をけん制するということだ。
いざとなった場合、中国と戦うのは日本なのだ。
こんな馬鹿げた外交・安保政策はない。
憲法9条の日本を信じる者たちの結論はただひとつ。
日米軍事同盟から決別して、中国との平和的共存、共栄を目指す外交・安保政策しかない。
そしてそれが正しいのだ。
政府や有識者の意見に任せるのではなく、いまこそ国民ひとりひとりが、自らの頭で考え、議論して、日本の外交・安保政策を決める時が待ったなしに来ているのだ。
それを教えてくれた、きょうのハワイ沖「地対艦ミサイル発射」日米共同訓練の記事である(了)
地対艦誘導ミサイル実射、日米が初の共同訓練 米ハワイ
https://digital.asahi.com/articles/ASL7D4S9YL7DUTIL01S.html
2018年7月14日10時14分 朝日新聞
実射された「12式地対艦誘導弾」=12日(日本時間13日)米ハワイ州カウアイ島
米ハワイで実施されている環太平洋合同演習(リムパック)に参加している自衛隊は12日(日本時間13日)、地上から海上の艦艇を攻撃するミサイルの射撃訓練を報道陣に公開した。地対艦誘導弾を実射する日米共同の訓練は初めて。
「3、2、1、0……」。カウアイ島にある米軍ミサイル射撃場で、陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」が発射機からうなりを上げ、垂直に打ち上がった。上空で水平方向に転換、沖合約90キロに浮かんだ退役艦に的中した。
退役艦の位置は、海上自衛隊の哨戒機と米陸軍の無人機からの情報を集約して特定した。陸自幹部らと訓練を見守ったロバート・ブラウン米太平洋陸軍司令官は、「日本の地対艦誘導弾は素晴らしい装備。日米共同の実射訓練は歴史上初めて」と評価。迫(はざま)豊三中隊長は「陸自単独ではできず、海自、米軍との共同が大切」と語った。
米海軍主催のリムパックは世界最大級の多国間訓練で、海自は1980年から、陸自は2014年から参加。米軍は中国軍も招く予定だったが、南シナ海の軍事拠点化を進める中国の姿勢に反発。5月下旬に招待を取り消した。(カウアイ島=古城博隆)
米軍最新の作戦構想
陸軍が陸上の防衛にとどまらず、海上、航空、サイバー空間など他の領域でも戦える能力を備える――。「マルチ・ドメイン・バトル」(複数領域での戦闘)と呼ばれ、米軍が取り組む最新の作戦構想だ。
陸自も年末の防衛計画の大綱や中期防衛力整備計画の策定を控え、米軍と同じ観点で検討を進めており、今回の訓練はその一環と言える。防衛省幹部は「部隊や運用拠点を守る役割を主に担っていた陸自の特科(砲兵)部隊に、海上の防衛や海峡の警戒監視の役割も担わせ、点から面の防衛へと役割を拡大する狙いがある」と説明。米軍との共同作戦を視野に入れる。
念頭に、海洋進出を強める中国の存在がある。2008年以降、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を中国海軍の艦艇が航行するのが常態化し、16年12月には空母「遼寧」の艦隊が通峡。今年1月には原子力潜水艦の潜航も確認された。
陸自は尖閣諸島などの離島への侵攻抑止と、中国軍機や艦艇の往来を牽制(けんせい)するため、南西諸島の複数の島に地対艦誘導弾(SSM)と地対空誘導弾(SAM)の部隊配置を進めている。
そんな取り組みに米軍が目を付けた。「(太平洋軍の陸軍、海兵隊に)地上戦力による対艦攻撃の能力を向上させるよう指示した。陸自の専門家たちからより多くのことを学びたい」。昨年5月、ハリス米太平洋軍(現・インド太平洋軍)司令官(当時)は東京都内の講演でこう述べ、今回の訓練につながった。
広大な太平洋と大西洋に挟まれる米国には、米本土や広範囲に点在する離島防衛にSSMを活用する構想がなかったとされる。陸上からの対艦攻撃能力向上に乗り出した米軍の狙いについて、自衛隊幹部は「南シナ海の軍事拠点化を進める中国軍の封じ込めではないか」と分析する。(編集委員・土居貴輝)
ミサイルで災害は防げない。ミサイルで生活再建もできない。ミサイルで何を守るのでしょう。 https://t.co/xW6JbfHNf8
— Yasuyuki Oda (@totoronpo) 2018年7月14日
戦時体制に戻って得すんのは武器屋だけ!公然と中国を仮想敵国視するようになった日本の異常|天木直人のブログ https://t.co/zWPy2qlM8p #反ファシズム
— MCしぐまる (@sgmr0222) 2018年7月13日
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