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一挙7人処刑の衝撃 オウム死刑執行で残された謎と今後<下>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232907/1
2018年7月7日 日刊ゲンダイ 文字起こし
信者はまだいる…(C)ロイター
全国にまだ潜んでいるオウムの残党1600人の近況 |
最盛期の信者1万人から大きく数を減らしたが、教祖がこの世を去っても、オウムはまだ数多くの“残党”が全国に潜んでいる。現在、オウムの後継団体は「Aleph(アレフ)」「ひかりの輪」「山田らの集団」と3つあり、施設は全国に35カ所。国内の信者数は3団体で1650人にも上る。
3つの後継団体のうち最も大規模なのが、オウムの“直系”であるアレフだ。いまだに麻原の肖像写真を祭壇に掲げ、麻原の説法を収録したテキストを教材として使っている。
かつてオウムのスポークスマンだった上祐史浩は、きのうの会見でアレフについて、「まだ麻原を絶対とする妄信の中にいる」と話していた。
アレフの幹部は「オウム事件は濡れ衣」「サリン事件もでっち上げ」などと言葉巧みに若者を勧誘している。事件を直接知らない20代の若者を中心に、毎年100人もの入信者がいるという。
上祐が率いる「ひかりの輪」も、公安審査委員会から「現在も無差別殺人行為に及ぶ危険がある」と認定されている。
古参信者を中心に最近独立した「山田らの集団」も、麻原に深く帰依したままだ。今年3月、金沢市の拠点から麻原の生誕を祝う信者らの歌声が漏れていたことが報じられている。
オウム裁判を傍聴してきたジャーナリストの青沼陽一郎氏はこう言う。
「今後の最大のポイントは、麻原の遺骨が誰の手に収まるか、ということです。オウム真理教が教義の一部に取り入れていた仏教においても、仏の遺骨である『仏舎利』は神聖なものと考えられています。麻原の遺骨を手に入れた人物が、信者らに対する求心力や権力を持つことになるでしょう。法律上は、アレフに所属するとされる麻原の妻に渡る可能性があります。しかし、混乱を招き、さらなる分派が起きる恐れもある。先を見通すのは難しい状況です」
死刑執行で「一件落着」とはいかない。
2008年6月には秋葉原で通り魔事件が(C)日刊ゲンダイ
誰もが懸念する報復テロだがそれを防ぐ手立てはあるのか |
麻原が処刑されたことで、信者の間で神格化が進むことは間違いない。この先、心配なのは“残党”による報復テロだ。
これまでも、麻原が拘置されていた東京拘置所は、オウム残党にとって聖地のようになっていた。毎年3月2日、麻原の誕生日には「パワーがもらえる」と信者が集結し、拘置所を見上げながらブツブツと呪文を唱え、周辺を練り歩いていた。国家に処刑されたことで、ますます“聖地化”が進む可能性が高い。青森中央学院大の大泉光一教授(危機管理論)はこう言う。
「国家による麻原の“処刑”を逆恨みする信者がいてもおかしくありません。麻原の死を神聖視し、追随する動きが出てくることも考えられます。怖いのは、命を顧みず、『自爆テロ』に走ることです」
もちろん、もう一度、地下鉄サリン事件のような大がかりなテロを起こすことは不可能だろう。「アレフ」も「ひかりの輪」も「山田らの集団」も、公安が24時間体制で見張っているからだ。
しかし、「秋葉原通り魔事件」のように、単身でテロを起こす可能性はある。あの時、犯人はトラックで歩行者に突っ込んだ。先月、東海道新幹線の車内で起きた切りつけ死傷事件も、単独犯だった。
「さすがに、信者も大規模テロができないことは分かっているでしょう。警戒するべきは、単独犯による散発的なテロです。2015年には、東海道新幹線車内で1人の男性がガソリンをかぶり、女性が巻き添えになっています。欧米でも、ローンウルフが問題になっている。突発的な自爆テロを防ぐのは非常に困難です」(大泉光一氏=前出)
来年の3月2日や、麻原が処刑された7月6日は、要注意だ。
なぜ、エリートが凶悪殺戮集団と化したのか、謎のまま事件は風化していく懸念 |
オウム事件の疑問の一つが、どうして国立大卒の頭脳明晰なエリートたちが、犯罪教団にのめり込んでいったのか、ということだ。その一端が垣間見えるのが、初公判で井上嘉浩が口にした動機だ。
「私たちを取り巻く高度に管理化されたハイテク社会がこのまま暴走を続ければ、私たちの精神は抑圧され荒廃し、近い将来、人類が愛を失い、大規模な破局を自ら引き起こしてしまう」
欲望の充足を追い求める消費社会、それを支える管理社会というシステムに不安や恐怖を抱き、社会の変革を求めたというのだ。
カルト宗教事情に詳しいライターの藤倉善郎氏は言う。
「彼らの多くが世の中を良くしたいという目的意識を持つ真面目な人間でした。入信当初はオウムの異常性はさほど芽吹いておらず、修行の過程でいわゆる神秘体験を重ね、悟りへと導く麻原をあがめ、畏怖を抱いていった。教祖の指示の実行は絶対で、それがステージを上げる条件とされる環境で、生来の真面目さゆえに麻原に忠実なロボットになっていった。マインドコントロールが完成された状況で教団の暴走が始まり、自分の頭で考え、判断することができなくなっていったのです」
驚くのは、当時を知らず、麻原も知らない若者がいまも引き込まれていることだ。アレフなどは35歳以下の世代が最も多いという。
「アレフはヨガの修行などを通じた偽装勧誘を続け、入信申込書を書く最終段階になって正体を明かしています。オウムの残党だと知ると、たいていの人が逃げ出そうとしますが、ユダヤの陰謀だ、政府のデッチ上げだと説得して丸め込んでしまう。一方で、自治体が信者の住民票を不受理とすることなどを差別と受け取り、同情的な見方をする若者もいます」(藤倉善郎氏=前出)
どうして優秀な若者が傾倒していったのか、全容が解明されない限り、新たに信者が生まれていくことになる。
オウム以上に今の政権の方がヤバすぎ。
— Hiroya (@Blades2012Free) 2018年7月7日
政権維持のためにとんでもない犯罪を起こす輩も出てきそうな勢いも感じるがはたして…
一挙7人処刑の衝撃 オウム死刑執行で残された謎と今後<下> https://t.co/ZVhTn4z0mv #日刊ゲンダイDIGITAL
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— a.kimitoki@安倍晋三被告、前へ (@kimitoki) 2018年7月7日
どうして優秀な若者が傾倒していった<<その元凶は、詰め込み中心の管理教育
全国に潜んでいるオウムの残党1600人の近況 誰もが懸念する報復テロだがそれを防ぐ手立てはあるのか なぜエリートが凶悪殺戮集団と化したのか、謎のまま事件は風化していく懸念 わざわざ記者会見を開いて何も語らなかった上川法相(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/rupxnbyyaO
— KK (@Trapelus) 2018年7月7日
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