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拉致問題 憎しみを超えて――ニーバーの祈りを礎として
序文
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かつて、第二次安倍政権成立から二日後の2012年12月28日、安倍総理は救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国評議会)・家族会(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)のメンバーと面会し、以下のように言っています。
「5年前に突然辞したとき、被害者家族の皆さんに大変残念な思いをさせた。私にとってもつらいことだった。私がもう一度総理になれたのは、なんとか拉致問題を解決したいという使命感によるものだ。
5人帰還の時、帰ってこられなかった被害者の家族の皆さんは涙を流していた。それを見て全員取り戻すことが私の使命と決意した。
しかし、10年経ってもそれは達成されておらず申し訳ない。
再び総理を拝命し、必ず安倍内閣で完全解決の決意で進んでいきたい。」
当時私たちはある県の救う会に所属して、拉致被害者救出1000万署名運動に全力投球しており(2013年4月25日達成)、拉致問題に理解があるとされている安倍総理の再登板に、大いに意気があがる思いでした。
1000万の署名は達成日の二日後の拉致被害者救出国民大集会で、当時まだお元気だった横田滋さんから安倍総理に手渡されました。
その光景を会場で目の当たりにし、私たちはこれから拉致問題が前進することに、大きな希望を感じていました。
それから5年後の2018年4月22日、拉致被害者救出国民大集会で安倍総理は以下のように言っています。
「今後一層、日米で緊密に連携しながらすべての拉致被害者の即時帰国に向け、北朝鮮への働きかけを一層強化していく考えです。
(略)
拉致問題は安倍内閣の最重要、最優先の課題です。拉致問題は安倍内閣において解決をする。拉致被害者の方々が、ご家族の方々と抱き合う日がやってくるまで、私たちの使命は終わらないとの決意で、今後ともこの問題に取り組んでいきます。」
この5年の間に、願いが激しく裏切られた私たちは、安倍総理を盲信する救う会に幻滅して脱退し、独自の運動をしていました。安倍総理を応援する運動ではなく、あくまでも具体的な拉致被害者救出につながる運動を目指し、行動してきました。
その過程で私たちの安倍総理への見方はどんどん変わっていきました。
2015年9月以降、国会前の反安倍デモの間で拉致問題に関するチラシを何万枚も配りましたが、その見出しは
「STOP!ヤルヤル詐欺 気を付けてください!北朝鮮による拉致被害者を見殺しにするその手口」というものでした。
私達の現在の安倍総理に向ける視点はこうです。
「詐欺師」
・・・ヤルヤル詐欺などなまやさしいものではありません。
その違いは
「ヤルヤル詐欺」で騙されているのは拉致被害者家族や支援者です。
一方、無印の「詐欺」で騙されているのは日本国民全員です。
日本国民全員が、この「詐欺」で大変なデメリットを負わされているよう、私たちには思われます。
その「詐欺」の内容を私たちは、以下のように考えています。
「拉致問題における
“拉致被害者の全員(全被害者)一括帰国”という公式の目標はフェイクであり、
拉致問題を一切進展させず、未解決のままにするための、「誤った前提」である。
(ここまでが拉致被害者家族・支援者への「ヤルヤル詐欺」)
日本政府をはじめとする拉致関係者の真の目標は、
仮想敵国である北朝鮮への憎悪・恐怖をあおり、
その脅威に対抗するため、軍事大国アメリカとの絆を強固にする必要があることを主張し、日米の軍事的な共同歩調を正当化する。
つまり日本がアメリカ主導の軍事作戦に参加できること、戦争できる日本にすることを目指すことであり、
その目標達成のために拉致問題と拉致被害者とその家族を、徹底的に利用し尽くすこと。(これが日本国民全員への「詐欺」)」
もちろん「詐欺をしました」という明確な証拠はありませんし、「騙された!」と被害者が申し立てを行わなければ詐欺罪は成立しません。
そしてどこまでも安倍総理についていく方々は、こう言うかもしれません。
「安倍総理は一生懸命頑張っている。お前たちのようなものが総理の足を引っ張るから問題は解決しないのだ」
「そのように文句を言うのなら、代案を出してみろ。北朝鮮に行ってお前が拉致被害者を救出してみろ」
それに対して、私たちは以下のように言いたい。
「拉致問題を実際に解決するためには「常識的な前提」に基づいた目標が必要です。
それは「誤った前提」では、拉致被害者は全員生存していて、全員帰国を切望していることを疑問の余地のない真実としていますが、それは何の根拠もなく、拉致被害者を「全員」という顔のない集合として扱っているに過ぎません。
「常識的な前提」では、以下のことを認めるべきです。
拉致被害者の中には現在生きている人、残念ながらお亡くなりになった人がいる「可能性があります」。
そして現在生きている人でも、帰国を望む人と望まない人がそれぞれいる「可能性があります」。
「全員一括」ではなく、拉致被害者一人一人の実状に即した解決が必要です。
それは「拉致被害者の全員一括帰国」ではなく
・現在生きていて、帰国を望んでいる人 →帰国
・現在生きていて、帰国を望まない人 →こちらから訪問する
・残念ながらお亡くなりになった人 →その死を悼み、北朝鮮側に何らかの形で償ってもらう
といったケースバイケースの解決の積み重ねこそが、実現可能な拉致問題の解決と思われます。」
上の記述は、拉致問題に関する公式な見方とは根本的に異なっています。
これからそう思うに至った根拠を説明し、皆さんに「今まで私たちは騙されていたのか!」と感じて頂きたいと思います。
そして現在日本国民の代表である安倍総理を、少なくても拉致問題についてだけでも、今後二度と騙されないように監視し、これからも「詐欺」行為を続けるようなら、厳しく批判し、これからも私たちの代表である資格があるのかどうかを問うて頂きたいと思います。
安倍総理が今、政権を懸けて国民を騙し通そうとしている森友学園・加計学園の問題同様、拉致問題についても国民を騙し通そうとしていることを知っていただき、
「嘘つきに国を任せることはできない!」と声を挙げていただければと思います。
「そのうち、国民は飽きて、忘れる。」と嘯く人を国のトップに置き続けることを
許してはなりません。
さて、これから行われる説明は今までの拉致問題に関する公式な見方に対して、厳しく批判的なものになります。
その際、拉致被害者家族に対しても批判的な内容になることもあります。
そういう場合、「家族の前でその言葉を言ってみろ」という言い方をする方がいるかも知れません。
そういう人にはこう言いたい。
できれば私たちは自分達の意見を、拉致被害者家族にこそ訴えたいのです。
特に、拉致問題の象徴のような存在である横田早紀江さんには、まず、この文章を書く際の、心の支えとなった言葉をお伝えしたいと思います。
クリスチャンである早紀江さんにはよく理解して頂けるものと確信致します。
「神よ、変えられないことを受け容れる心の平静さ、
変えられることを変える勇気、
変えられないものと変えられるものを
見分ける知恵を授けてください」
神学者ラインホルド・ニーバーの「平静の祈り」
読み終えた後、改めてこの言葉を振り返って頂ければ幸いです。
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