http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/353.html
Tweet |
これも安倍首相への忖度?田中均氏の苦言を黙殺のメディア
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232679
2018年7月5日 日刊ゲンダイ 文字起こし
ブルーリボンバッジは政権浮揚の“お守り”(C)日刊ゲンダイ
「記者会見をするのはこれが最後かなとも思うので、思いの丈を述べさせていただきたい」
発言の主は元外務審議官の田中均氏。北朝鮮の「ミスターX」と秘密交渉を重ね、2002年の小泉訪朝や拉致被害者帰国の道筋を作った人物だ。3日に日本記者クラブで行われた講演でこう切り出すと、“拉致の安倍”“外交の安倍”を金看板に掲げながら、北朝鮮情勢の蚊帳の外に置かれた安倍首相のやり方を痛烈に批判した。
「安倍首相という人は北朝鮮に対する強い姿勢を前面にかざして首相への階段を上っていった。北朝鮮が脅威であるということを前面にかざして選挙に勝った。国内政治としては分かる。でも、国内に威勢のいいことを言うのが外交じゃない。国益にかなう結果を作ることだ。今の日本は外交をやっていない」
安倍は小泉訪朝に官房副長官として同行したことを追い風に首相の座を射止め、北朝鮮を「国難」と呼んでモリカケ疑惑隠しの解散・総選挙を断行。局面に立つと、必ずといっていいほど北朝鮮を利用してきた。
講演の現場にはテレビや新聞各社が軒並み顔を揃えていた。にもかかわらず、田中氏の発言を報じたのは朝日新聞と時事通信だけ。それもベタ記事扱い。北朝鮮を最も知る男が口にした蛮勇の苦言を、大マスコミは黙殺したのである。
政治ジャーナリストの泉宏氏はこう言う。
「05年に退官するまで対北窓口の役割を担った田中氏は、日朝交渉のすべてを知っている人物です。外交戦略は非常に筋が通っていた。史上初の米朝首脳会談を受けて日朝首脳会談の実現が浮上する中、拉致問題に関する世論の関心は高い。それなのに、メディアはなぜキーマンの進言を報じないのか。田中氏に外交を批判された安倍首相がブチ切れ、〈彼に外交を語る資格はない〉とフェイスブックで噛みついた経緯もあることなどから、官邸を刺激して反感を買うのを避けたのでしょう」
経験に裏打ちされた田中氏の数々の指摘は、圧力一辺倒で北朝鮮情勢の転換に気付かず、国際社会で置き去りにされた安倍にとっては、耳が痛いものばかりだろう。持病の潰瘍性大腸炎はストレスが大敵である。
アベ外交を痛烈批判(C)日刊ゲンダイ
■米中にバカにされるアベ外交
田中氏は安倍が最重要課題に掲げる拉致問題の解決に向けて「平壌に連絡事務所設置」「日朝合同調査による拉致被害者の実情把握」などを提案。「日朝首脳会談をして突然、信頼関係ができるなんてことはない。コミュニケーションのチャンネルを作り、もう少し地道に外交をやってもらいたい」と求め、米国はCIA、韓国は国家情報院が交渉窓口となり、北朝鮮情報当局の統一戦線部と折衝している可能性を指摘。「日本も権力中枢にルートを作る必要がある。それは、核や拉致問題で発言権を持たない外務省ではないし、外務省が管轄する北京の大使館でも朝鮮総連でもない」「戦略を持って見識を示さないと米中にバカにされる」とクギを刺した。
これまで安倍がやってきたことは何か。平昌五輪のレセプションで北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長に近寄り、唐突に拉致問題解決を要求。文在寅大統領に南北首脳会談での働きかけを頼み込み、「北京ルート」と呼ばれる在中国大使館を通じた接触を迫り、トランプ大統領には米朝首脳会談で口利きを懇願。今頃になって外務省で朝鮮半島全体を担当していたアジア大洋州局北東アジア課を分離し、北朝鮮専門の北東アジア2課を新設した。
「8月、9月にも米朝首脳会談が実現」という観測を流し、北朝鮮の反応をひたすら待っているだけである。
北朝鮮が「ポスト安倍」をサジェスチョンか |
サッカーW杯のお祭り騒ぎの最中に実施されたマスコミ各社の世論調査では、何の得点も挙げていないのに内閣支持率が軒並み上昇。日経新聞とテレビ東京の調査では前月比10ポイント増の52%まで上がり、日経は〈安倍首相の外交手腕に期待が高まったとみられる〉と解説。
目鼻もついていない日朝首脳会談実現への期待で支持率上昇などというトンチンカンな報道にも驚かされたが、拉致問題のエキスパートの正論を見事に無視したアベ様メディアの異様な忖度には言葉を失う。
拉致問題に詳しい国際ジャーナリストの太刀川正樹氏は言う。
「安倍首相が田中氏に対して異常なほど敵意をムキ出しにするのは、北朝鮮事情にはるかに通じているからです。田中氏は日朝交渉の全容を把握し、拉致被害者に関する機微な情報にも接しているでしょう。北朝鮮から直接的、間接的にアプローチされている可能性もある。安倍首相が居座る限り、北朝鮮は交渉には応じない。このところの一連の発言からは、そうしたサジェスチョンを受けた印象を抱きます」
だとしたら、安倍がなりふり構わず突き進む自民党総裁3選は赤信号だ。親密メディアが田中氏の発言をガン無視するわけである。
そうして今、溢れ返っているのが、北朝鮮の非核化を巡る不信報道だ。
核・ミサイル実験は停止したものの核兵器用の濃縮ウランを増産、専門家による衛星写真の分析でミサイル製造工場の拡張を確認、米国防情報局(DIA)が金正恩朝鮮労働党委員長には現時点で「完全な非核化」に取り組む意思はないと分析――米メディアの記事などを引用し、北朝鮮の非核化の意思を疑問視するニュースが相次いでいる。
■河野外相「トランプ軍事力行使」に言及
タイミングを見計らったかのように、小野寺防衛相は陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の必要性を強調。配備予定地の山口県宇部市で、「北朝鮮は日本に届く弾道ミサイルをまだひとつも壊していないし、核弾頭もひとつも引き渡していない。何も前に進んでいない」「防衛装備を揃えるには時間がかかるが、北朝鮮が〈やっぱり対話をやめた〉と言うのは一瞬だ」と講演。河野外相も米朝協議が行き詰まり、米国が軍事力行使に踏み切る可能性に言及。外交努力で解決を図る現状の「プランA」から「相当な破壊を伴うプランZ」まであると仮定した場合、「トランプ氏なら最後にプランZを選択する可能性はゼロではない」と言ってのけた。まるで、米朝破談を心待ちにしているかのようである。
「悲願である憲法9条改正で、名実共に米国と一緒に戦争ができる国を目指す安倍首相は、北朝鮮をトコトン利用してきましたが、親密メディアの無分別も目を覆うばかりです。安倍首相に傷を負わせるような情報には目をつむり、政権浮揚につながる都合のいい情報は盛んに発信する。あからさまな世論の誘導です」(立正大名誉教授の金子勝氏=憲法)
なるほど、これでは6年連続増加している防衛予算の削減なんて夢のまた夢だ。アベ3選に向け、北朝鮮との緊張を維持したい大本営マスコミの正体に、マトモな識者は戦慄している。
田中均氏、安倍外交に苦言「拉致問題で結果出ているか」
https://digital.asahi.com/articles/ASL735JJ9L73UTFK00P.html
2018年7月4日00時49分 朝日新聞
対北朝鮮外交について語る田中均・元外務審議官=7月3日、東京・内幸町の日本記者クラブ
2002年の初の日朝首脳会談への交渉を担った田中均・元外務審議官が3日、日本記者クラブで講演し、「安倍(晋三)首相は北朝鮮への強い姿勢をかざし首相への階段を上ったが、国内に威勢のいいことを言うのが外交じゃない。拉致問題で結果が出ているか」と指摘した。
田中氏は、北朝鮮と米韓中の対話が動く中で日本外交も「圧力から局面を変える最大の好機だ」と主張。「突然の日朝首脳会談より地道に外交を」「朝鮮半島問題で日本の戦略を示さないと米中からばかにされる」と苦言を重ねた。
拉致問題については「徹底的な調査をせず、生きているに違いないとか死んでいるとか言うのは無責任」とし、解決へ「平壌に日本政府の連絡事務所を作るべきだ」と提言。北朝鮮から説明を受けた02年の日本政府調査団とは違い、北朝鮮に「合同調査団を作り協力する」よう求め、その調整に政府連絡事務所があたるべきだと述べた。(藤田直央)
【田中均氏】強硬姿勢を誇示し、外交で何一つ成果がない安倍政権
「平成とは何だったのか」(7) 田中均・日本総合研究所国際戦略研究所理事長 2018.7.3
これも安倍首相への忖度?田中均氏の苦言を黙殺のメディア https://t.co/1m4FeN3l20 #日刊ゲンダイDIGITAL
— kmokmos.. (@kmokmos_) 2018年7月5日
北を最も知る男 元外交官「田中均氏」蛮勇の苦言を黙殺した大マスコミ 溢れかえる北朝鮮不信報道の裏に何がある? 日朝会談への期待で支持率上昇などというトンチンカン報道にも驚かされたが、ホトホト呆れたのが、拉致問題のエキスパートの正論を見事に無視した安倍様メディアの...(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/LAOtsXvyG5
— KK (@Trapelus) 2018年7月5日
最後は頼ることになる。北朝鮮を知り尽くした男です。
— Haruhiko Kirino (@HaruhikoKirino) 2018年7月5日
日本記者クラブで田中均・元外務審議官「安倍首相は北朝鮮への強い姿勢をかざし首相への階段を上ったが、国内に威勢のいいことを言うのが外交じゃない。拉致問題で結果が出ているか」「朝鮮半島問題で日本の戦略を示さないと米中からばかにされる」朝日新聞。
— 上丸洋一 (@jomaruyan) 2018年7月3日
全く、小泉政権下で水面下の交渉を25回も粘り強く行われた田中均氏の言の通りだ。既に米中北の3国から侮れてるよ。未だに騙されてるのは安倍支持者のみだ!!経済支援参画機会も逃す危険に財界人沈黙?
— uttyan@jesus (@uttyanjesus) 2018年7月3日
田中均氏、安倍外交に苦言「拉致問題で結果出ているか」:朝日新聞デジタル https://t.co/RffoTFsm2p
田中均氏、安倍外交に苦言「拉致問題で結果出ているか」:朝日新聞デジタル https://t.co/HxA5KSAOF7 田中均さん「国内に威勢のいいことを言うのが外交じゃない」、全く同感。この言葉が安倍外交のすべてを表しています。圧力と威勢のいいことを言っていたら、トランプにはしごを外され蚊帳の外。
— 茶がま (@d6XoiqFOIxWSvyH) 2018年7月4日
重要。これが外交。“ 拉致問題については「徹底的な調査をせず、生きているに違いないとか死んでいるとか言うのは無責任」とし、解決へ「平壌に日本政府の連絡事務所を作るべきだ」と提言。” / “田中均氏、安倍外交に苦言「拉致問題で結果…” https://t.co/7Yus8oS1MD
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) 2018年7月4日
朝日紙面では確かに、田中均氏の以下の「最重要提言」が削除されてますね。行数調整とは到底思えないので、官邸か朝日上層部から特別な力が働いたようにも思われます
— 盛田隆二『焼け跡のハイヒール』祥伝社 (@product1954) 2018年7月4日
《平壌に日本政府の連絡事務所を作るべきだ。北朝鮮に合同調査団を作り協力するよう求め、その調整に政府連絡事務所があたるべきだ》 https://t.co/ApDhRIkl3Q
田中均元外務審議官「安倍(晋三)首相は北朝鮮への強い姿勢をかざし首相への階段を上ったが、国内に威勢のいいことを言うのが外交じゃない。拉致問題で結果が出ているか」
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2018年7月3日
「政治は結果なんですよ」と大言壮語を吐いていた安倍首相はぐうの音も出ないだろう。 https://t.co/ls2mxVXHLW
全くその通り。退職してやっと持論=正論が言える閉塞社会。
— じじばば (@dedetyan) 2018年7月3日
この声をもっと大きく。https://t.co/OOZ98EIjU6
「安倍(晋三)首相は北朝鮮への強い姿勢をかざし首相への階段を上ったが、国内に威勢のいいことを言うのが外交じゃない。拉致問題で結果が出ているか」
— 昭和おやじ 【安倍政権を打倒せよ】 (@syouwaoyaji) 2018年7月3日
田中均氏、安倍外交に苦言
https://t.co/P6TZX3KhaZ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。