http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/314.html
Tweet |
W杯の夢から覚めれば殺伐景色 安倍三選ムードという荒涼
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232611
2018年7月4日 日刊ゲンダイ 文字起こし
ニタニタするな(C)共同通信社
日本代表がベルギーに2―3で逆転負けし、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の狂騒が終わった。3日早朝の東京・渋谷のスクランブル交差点は、いつものドンチャン騒ぎの様子は見られず、夢から覚めたように意気消沈した表情で帰路に就く若者らの姿があった。
〈たくさんの感動を与えてくれた日本代表の皆さんに、心から感謝する。毎日がわくわくで、夢のような2週間をありがとう!〉
浮かれていたのは安倍首相だ。試合後、ツイッターにこう投稿していたが、確かに〈毎日がわくわくで、夢のよう〉だっただろう。W杯開幕でモリカケ疑惑はウヤムヤになり、3〜4割台の危険水域に低迷していた内閣支持率も、テレビ・新聞がW杯日本代表の報道一色になった途端、上昇に転じたからだ。
与党はこのタイミングを逃すなとばかり、野党を無視して独断で通常国会の会期延長を決め、過労死促進法といわれる「働き方改革一括法」を早々に強行成立させたほか、国民の6〜7割が反対している「カジノ法案」もわずか18時間の委員会審議で衆院採決を強行した。さらに、自民党議員の救済策と批判の声が出ている参院議員の定数を6増やす「公選法改正案」の審議入りまで画策する始末だ。W杯狂騒のドサクサに紛れて安倍政権はやりたい放題。厳しい世論批判をほとんど受けることもなく、世紀の悪法をバンバン通すことができたという〈わくわく〉〈夢〉のような2週間だったのは間違いない。
■安倍首相はあこぎな本音を隠すのにW杯を利用
とりわけヒドイのが、突然出てきた参院議員の定数増案だろう。医療や年金などの社会保障費をどんどん削って庶民に痛みを強いる一方で、1人当たりの年間経費が7000万円以上もかかる国会議員の数を増やすというのだから身勝手極まりない。ホント、庶民を愚弄した話だが、自民党が定数増にこだわる理由は分かっている。「9月7日告示、20日投開票」とささやかれている総裁選のためだ。
総裁選で安倍の3選支持を表明しているのは現在、最大派閥の細田派(94人)、麻生派(59人)、二階派(44人)で、党所属議員(405人)の半数近くに上る。こうした状況に、永田町では安倍の「なし崩し3選」の見方が支配的になりつつあるが、今度の総裁選では地方票の総数を1人1票に制度改定したため、地方票の行方次第ではどう転ぶか分からない。
2012年の総裁選では、石破茂元幹事長が地方票(当時300票)で166票を集めたのに対し、安倍はたった87票。要するに「アベ様」と持ち上げているのは永田町にいる取り巻きのネトウヨ国会議員だけで、地方では安倍は総スカン状態なのだ。そこで菅官房長官は今月から、和歌山や兵庫、宮城などの地方行脚を本格化させ、安倍の支持を訴える方針なのだが、その際、参院定数増は参院自民の協力を得るとともに、地方票を掘り起こす絶好のアピールになるワケだ。結局、自民党が定数増の理由に挙げている「1票の格差の是正」「優秀な人材の確保」が後付けの屁理屈なのは明々白々。本当の目的は安倍3選に向けた“個利個略”なのだ。政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「悲願の改憲のためには何が何でも3選したい。安倍首相の頭の中は、それしかない。党内協力を得るには、カジノ法案だろうが、参院定数増だろうが、やれることは何でもやる。国民生活などそっちのけ。W杯は、そんな安倍首相のあこぎな本音を隠すのに最適なイベントだったでしょう」
沈んでいる場合じゃない(C)日刊ゲンダイ
政治的民度が問われている今、W杯の惜敗に意気消沈しているヒマはない |
〈5年半にわたる安倍政権下で、日本人の道義は地に堕ちた。私たちは、国内においては国民・国会をあざむいて国政を私物化し、外交においては世界とアジアの緊張緩和になおも背を向けている安倍政権を、これ以上許容できない。私たちは、この危機的な政治・社会状況を許してきたことへの反省を込めて、安倍内閣の即時退陣を求める〉
国際政治学者の武者小路公秀氏や宇宙物理学者の池内了氏、作家の高村薫氏ら有識者でつくる「世界平和アピール七人委員会」が安倍内閣の退陣を求める緊急アピールを発表したのは、ちょうど1カ月前だった。
ノーベル賞受賞者の故・湯川秀樹氏らが1955年に結成した同委員会が、時の政権の退陣を求めたのは初めて。そんな前代未聞の「失格」の烙印を押された醜悪首相が相変わらず、涼しい顔で居直り、党総裁3選にも自信マンマン。てんでワケが分からないが、安倍が強気でいられる理由のひとつは、何といっても大メディアの怪しい世論調査があるだろう。中でも安倍3選の“後押し”と受け取られても不思議じゃなかったのは、日本経済新聞社とテレビ東京による世論調査(6月22〜24日)だ。
この調査で、内閣支持率は前回(5月下旬)の42%から52%に急上昇。4カ月ぶりに不支持と支持が逆転したのだが、この間の安倍政権を振り返ると、内政ではモリカケ疑惑が拡大し、外交でも史上初の米朝首脳会談の対応をめぐって右往左往。支持率が下がる要素はあっても、10ポイントもハネ上がる原因は何ひとつ見当たらない。にもかかわらず、“天下の日経”が〈内閣支持率、10ポイント増の52% 不支持率と逆転〉とデカデカと報じたのだから、クビをひねった国民は少なくなかっただろう。
「私はもはや新聞の世論調査を信用しておらず、真実と事実は違うと考えている。世論調査の数字は参考に過ぎず、私たち自身の判断力が重要」
こう言い切る元読売新聞記者で、労働問題評論家の植木隆司氏は、労働専門誌「労働レーダー」(7月号)で、新聞の世論調査の危うさを指摘していた。
〈信憑性や確実性が十分というには、説得力に欠けるきらいがあっても(略)お墨付きが与えられ、それが世論であり、民意であると断定されてしまう〉〈断定した大見出しが、必ずしも、真実を伝えているとはいえないはずだ〉
なるほど、麻生財務相は講演で「新聞を読まない世代は全部自民党(支持)」と言ったらしいが、大見出しだけを見て支持率上昇を真実だとカン違いした国民は少なくなかっただろう。
■安倍政治は前近代的な無法国家と同じ
だが果たして、このまま怪しい世論に流され、疑惑の渦中にいる安倍がすんなり3選でいいのか。モリカケ疑惑に納得していない国民は依然として7〜8割に上るのだ。モリカケ疑惑だけじゃない。〈アベノミクスの果実を全国津々浦々に届ける〉〈アベノミクスは景気回復と財政再建の二兎を追う〉〈安保法制で日本は安全になる〉〈集団的自衛権の行使が可能と言っている憲法学者はたくさんいる〉〈裁量労働の方が労働時間が短いというデータもある〉〈福島第1原発はアンダーコントロール〉……。「世界平和アピール七人委員会」が強い憤りを示した通り、国民を欺く安倍のウソ発言はキリがない。
独断専行の結論ありきで物事を進め、データや解釈をねじ曲げてでも悪法を強行成立させる手段は常態化。政治家や官僚は平気でウソをつき、ウソがバレても平気の平左で誰も責任を取らない。ウソつきが幅を利かし、出世する人事も珍しくなくなった。
とてもじゃないが、今の日本政治の姿はマトモな民主主義国家ではない。前近代的な無法国家と同じだ。
法大名誉教授の五十嵐仁氏はこう言う。
「安倍首相の3選となれば今以上に『石が流れて木の葉が沈む』ような荒涼とした政治状況が続く。政権にとって不都合な事実は隠され、公務員は国民全体の奉仕者ではなくなり、政治と行政は私物化されるのです。最悪の展開でしょう」
国民の政治的民度、資質が問われている今、W杯の惜敗に意気消沈しているヒマは全くない。
W杯の夢から覚めれば殺伐景色 安倍三選ムードという荒涼 https://t.co/jw5CFKk7Dn #日刊ゲンダイDIGITAL
— kmokmos.. (@kmokmos_) 2018年7月4日
夢から覚めて政治の荒涼 これでいいのか 疑惑の首相が涼しい顔 狂騒が終わり、誰の目にも剥き出しになった悪がのさばり、うそつきが幅を利かす無法国家の焼け野原 W杯のドサクサで世紀の悪法が成立し、しれが野党のせいになり、大メディアは怪しい世論調査で3選後押し(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/ysYnxTPmQ3
— KK (@Trapelus) 2018年7月4日
延長国会も実質あと16日間となりましたが、そのうち8日間は外遊で日本を不在にする安倍首相。「6月に国会を閉じる予定だったため、完全に夏休み気分の外遊日程を組んでいた。」(官邸関係者)というように、どれも今行く必要のないものばかりです。記事は本日の2面に掲載 pic.twitter.com/jNOGaSYGI6
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年7月4日
延長国会も実質あと16日間となりましたが、そのうち8日間は外遊で日本を不在にする安倍首相。「6月に国会を閉じる予定だったため、完全に夏休み気分の外遊日程を組んでいた。」(官邸関係者)というように、どれも今行く必要のないものばかりです。 https://t.co/8iqdMleUB6 #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年7月4日
これって、税金でバカンスですよね。
— 松本悟 (@watokota) 2018年7月4日
いずれにせよ役立たずなのには変わりない様子。
— w : [ -Q-o-Q- ] : n (@wQQn) 2018年7月4日
政府専用機、外遊一回に二億円かかるらしい。これだけかけて成果なしどころか何十兆円もバラマいて、国会も休んで。あんた何のためにいるの?
— おおきなことり🦐 (@qcYPTOotBTbNyS5) 2018年7月4日
こんなアベの我儘を許す自公はこんなバカアベで淡々と政権ノラクラで出来るからラクチンとか思ってんだろうな。国民蔑視の自己中保身で何でもできると踏んでのアベ3選絶対許さない。#ヤバすぎる緊急事態条項 #内閣総辞職 #森友学園 #加計学園 #野党共闘 #立憲民主党 #自由党 #社民党 #共産党
— ハマのシルバー (@shinobun1208) 2018年7月4日
ウチは夏休み取れない。
— 熊五郎 (@herbie671500) 2018年7月4日
#サンデーモーニング
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年7月1日
国会よりもサッカーが重要か…寝不足のアベシ、国権の最高機関で大アクビ❗️
3選が見えてきたので、余裕なのだろうか、全く腹立たしい😡
自民党幹部「堂々巡りだ」
…そりゃあ、安倍首相はまともな議論から、逃げてばかりだもの。 pic.twitter.com/vRcOKhkNtE
メディアがこんな体たらくでは、責任の所在が野党にすり替えられたまま、小泉氏が「ガス抜き」に立ち回り、国民が「だらしない野党」などと言っている間に、安倍首相は総裁選で難なく3選を果たすだろう。この「空転」は政府がもたらしているものだ。「改革」が必要なのは国会ではない、政府・与党だ。
— ゆみ (@yumidesu_4649) 2018年7月1日
安倍首相3選へ始動、勝負のカギは地方票(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース https://t.co/sCBuMfwNTX @YahooNewsTopics 忖度、背任疑惑が払拭されないまま、何ごとも無かった様に三選?日本は中国やロシアの様なジャーナリズムが機能しない独裁国家に成れ果てた訳だ。
— nitonasuk (@nitonasuk) 2018年7月4日
安倍総裁3選支持の麻生氏「負けた派閥、冷遇の覚悟を」:朝日新聞デジタル https://t.co/cURgBsb9z7
— 東京舟人 (@funabito_tokyo) 2018年7月4日
銀座のステーキ店に集まった顔ぶれは、安倍首相、麻生副総理兼財務相、二階自民党幹事長。自民党の主流三派閥を牛耳る面々。
そこで他の派閥をあからさまに "恫喝" する発言。
常識が通用しない世界
関連記事
<スゲェ 恐怖政治丸出し>安倍総裁3選支持の麻生氏「負けた派閥、冷遇の覚悟を」 他派閥を揺さぶる恫喝宣言!
http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/304.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。