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参院参考人質疑 カジノ解禁に断固反対/父がギャンブル依存症 いまもトラウマ
しんぶん赤旗 2018年7月4日【社会】
「私たちはカジノに断固反対です。不幸な子どもをつくってはならない」―3日の参院内閣委員会。ギャンブル依存症対策基本法案について参考人として意見をのべた「大阪いちょうの会」(大阪クレジット・サラ金被害者の会)幹事の山口美和子さんの凛(りん)とした声が委員会室にひびきました。
「いちょうの会」は、サラ金の過酷な取り立てに苦しみ、自殺まで思い詰める被害者を救済し、生活を立て直すとともに、こうした被害を社会から根絶することを目的に活動しています。
「なぜ、いちょうの会から私が参考人に選ばれたか。私の父がギャンブル依存症にり患し、私はその恐さを実際に経験しているからです」
サラ金の取り立て
父のパチンコ通いがやまなくなったのは、山口さんが6歳のころでした。
父は造園業を営んでいましたが、仕事がうまくいかなくなり、近所にできたパチンコ屋に入り浸るようになりました。仕事をすることもなくなり、親族や母、仕事関係の人からも金を借りるようになり、それでも足りずにサラ金にまで手をつけました。
家にあったピアノや家具もすべてなくなり、6畳2間の市営住宅での暮らしに。サラ金の取り立てなのか、素性のわからない人が昼夜を問わず家に土足で上がり込み、いろんなものを嫌がらせで破壊して
いきました。
追いつめられた母が、包丁で父を傷つけた事件は「いまもトラウマ(心的外傷)になっている」と。
やがて父は失踪。山口さんは「えたいのしれない人たちの迫害から解放されることになり、父が失踪してくれたことに心から感謝した」といいます。
自立をした後まで
その後、奨学金が出る私立の看護学校にすすみ看護師となります。そのころ、どこから聞きつけたのか、音信不通だった父から突然連絡が入り、ウソにウソを重ねた金の無心が続きました。
「娘の人生の門出にお金を無心してくる父がほんとうに情けなく、父を憎み、自分の心のおきどころもなくしました」。山口さんの言葉に、委員会室は静まり返りました。
山口さんは、ギャンブル依存症を生まない対策、ギャンブルの規制を求めました。
「私たちは日々、ギャンブルや借金で自死をする人を防ぐために活動しています。それを本当にあざ笑うかのようにカジノをもってくるなんて、私は到底認めることはできません」
国民民主党の矢田わか子議員が「私の父もギャンブル依存症でした」とのべるなど、各党の議員が、自身の苦しい体験を紹介した山口さんへの感謝の言葉をのべました。
(竹腰将弘)
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