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2018年07月03日 「ジャーナリスト同盟」通信
<疥癬(かいせん)を無視・放置する恐怖の老人施設>
100歳にして、しわのないお年寄りが、先月6月26日午後8時に入所していた施設で息を引き取った。信仰者は大往生、いい死に顔と決めつけていたが、実際は全く違った。嘘・偽りは、政治の世界だけではなかった。猛烈なかゆみを伴う「疥癬」に侵されていた。疥癬が死を早めたものだ。徳洲会病院の医療事故死を追及する福田赳夫副総理秘書の中原義正氏の指摘でもある。彼の妻も、四街道徳洲会病院で、ダニが原因の疥癬に感染して危うかった。彼は義弟の医療事故で、非を認めない病院と、最高裁まで戦った医療事故問題の勇者である。問題の疥癬を否定、放置したことが原因で、死を早めたお年寄りが入所していた施設は、木更津市のN記念館。施設は立派だが、入所者の健康管理は、きわめていい加減な施設だと、あえて断じたい。厚労省の老人介護施設に重大な課題を突き付けている。
<猛烈なかゆみで睡眠不能>
中原氏の指摘を受けるまで、筆者は「老人特有のかゆみ」と信じ込んで、簡単なかゆみ止めのクリームをつけることで、家族の要請を受けた施設の職員も、時たま介護する身内も、その悲劇的なかゆみをやり過ごし、事実上、放置してきた。痛恨の極みである。
いつ行っても、猛烈にかゆいため、首から胸がかき傷で充血していた。この状態が何か月も継続していたのだが、それでも施設の無知な介護者も、そして家族も、中原氏の指摘を受けるまで、全く気付かなかった。
疥癬の恐怖は、体力のない老人にとって、間違いなく死を約束するだろう。皮膚や感染症の専門家であれば、このことは当たり前に知られている。ネットでも簡単に調べることが出来るのだが。
しかし、凡人は疥癬という言葉さえも、その病状さえも知らない。医師や看護師も知らない者が多いのだから、日本の医療・施設の現場は、きわめてお粗末なのである。
<食欲減退・むくみ・脱水・血圧低下・呼吸困難>
普通のかゆみではない。手の爪で強くかくので膚から出血する。それでもかくのだから悲惨きわまりない。この様子を毎日見ている介護士もいい加減に対応して無視、看護師さえも、そしてたまの担当医師も、無視を決め込む。被害者の立場からだと、これは殺人病院ならぬ殺人老人施設なのだ。
これが日本が誇る特別養護老人ホームの実態、実情なのである。
眠れない夜、手で体をかきむしる夜がどういうことか、介護士も看護師も、そして医師さえも知らない。知ろうとしない。世界に誇る日本の医療文化・介護文化も、その実態は深刻極まりない。
眠れない毎日だから、食欲も減退する。当然、栄養不足で血液も循環しない。体全体にむくみが生じる。そして水分不足から脱水状態、血液低下で、ついには呼吸困難になって死を迎えてしまった。
遺体は、近くの東邦病院に運ばれ、若い担当医が瞳孔・呼吸・血圧を測定して死亡時間を通告して、お終いである。家族の一人が「死因は」と質問すると、瞬間に立ち会った医師は、それでも「老衰」と遺族が喜びそうな死亡原因をカルテに書いて、これですべて完了である。
<介護士は「私は感染してない」と開き直る>
亡くなる1週間前に施設の介護士に「疥癬らしいが」と問いかけると、30歳前後の施設のベテランの男性介護士は、笑って「私は感染してませんよ」と言い放った。
ということは、彼らは疥癬という病気の名前を知っている。感染する病気であることも知っている。だが、肝心要を分かっていなかった。それは、体力の衰えた患者やお年寄りに感染する疥癬であることを、介護士は知らなかった。健康人間には感染しないということを。
彼だけではなかった。施設の働き手の全ての職員が知らなかったのだ。このN記念館は、木更津市の有数な老人施設で、デ−サービスなどほとんどの老人施設が完備した、規模の大きな施設で、門構えは立派だ。しかし、そこで働く職員の資質は合格点に達していない。
こうした施設の需要は、今後ますます増えるため、あえて現場の実態を関係方面に伝えるため、警鐘を鳴らすために報告している。
<医師・看護師も否定>
施設の看護師にも「疥癬ではないか」とボールを投げると、彼女は「近く医師が診断するので、その時わかります」と応答した。
一般的に、まさか医師が嘘をつくとは思えないのだが、実はそうでもない。現実は、都合が悪くなると、嘘をついて逃げるのである。そのことを医療事故で、筆者も中原氏もとことん経験させられている。
案の定、看護師が「医師の診断では、疥癬ではないということでしたので、心配はいりません」と回答してきた。既に100歳のお年寄りは、呼吸も低下していた。血圧も低下、もはや体をかきむしる力も喪失していた。
食事もしない。それでも亡くなる5日前に家族が「お腹が空いたか」と問いかけると、二度も頷くではないか。まだ耳も聞こえ、判断能力もあったのだ。施設に「何か」とお願いすると、小さなプリンを持ってきてくれた。それを食べつくしてくれたのだ。100歳老人は、空腹で飢えていたのだ。それを施設の医師や看護師は「喉につかえて誤嚥性肺炎になる」といって、食事時に眠りこける入所者を放置してきた。餓死を願うかのようで、今思うといたたまれなくなる。
本当に、残酷きわまりない。人間の命は地球よりも重い、と叫んだ佐藤栄作という首相の言葉を覚えているが、正直、いたたまれない気分を強いられる。
<姥捨て山・老人施設への重大懸念>
見方によると、これは恐ろしいことである。息子・正文は、東芝病院に入院手続きをして、入院して数時間後に、タンがのどに詰まって窒息死させられた。それでいて一部マスコミに対して「適切な治療をした」といって東芝は開き直った。いまもその見解をひけらかしている悪魔の病院である。
中原氏は「病院でさえも殺人病院だらけ。老人施設などは推して知るべし」と喝破した。何度となく施設に足を運んだ経験者からすると、立派な施設も、利用者からすると、正に「姥捨て山そのもの」といっていい。
宗教の世界でも、いいかげんそのもので、日本刀が舞い、やくざがはびこっている。信仰の世界でも、正義の観念や思いやり・人間性が欠落している。法律も機能していない。生きるモノたちの都合で、死者を処理している病院・施設でしかない。人間が消えてしまった、ケダモノたちの世界が、限りなく広がっていることを、100歳老人の死が、くっきりと見させてくれている。
医療事故のプロである中原氏は「疥癬は、やくざと同じダニ。顕微鏡一つで簡単にわかる。ダニの卵と数ミリの虫だから。それでも徳洲会病院は、私の妻を1か月半も放置していた。病院でさえこうなのだから、老人施設はもっといい加減。相当な数で流行していることは常識。それでいて施設は蓋をしてやり過ごしていることが許されない」といって息巻く。
2018年7月3日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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