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いつまでも続くわけがない 安倍“目くらまし”政治の限界
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232413
2018年6月30日 日刊ゲンダイ 文字お越し
決勝T進出にニンマリ(C)日刊ゲンダイ
「政治は結果だ」「選挙に勝てば何でも許される」という安倍1強政治に支配された今の日本を物語る試合展開だった。
サッカーW杯の1次リーグ最終試合のポーランド戦。西野ジャパンは1点リードを許しながら、最後は10分近いボール回しの時間稼ぎで、辛くも決勝トーナメント進出を決めた。
明らかな敗退行為に欧米メディアは「日本はサッカーとW杯への敬意を失った」(米ESPN)、「試合は理解しがたい茶番でW杯を汚すもの」(英BBC)などと酷評の嵐だが、日本のメディアは「奇跡の決勝T進出」と大ハシャギ。「世界が酷評も逃げ恥上等!!」と西野采配を称賛する夕刊紙もあるほどだ。
今から26年前の1992年夏の甲子園2回戦で、明徳義塾は対戦相手の星稜の主砲・松井秀喜を5打席連続敬遠。松井がバットを一度も振ることなく敗れると、明徳ナインにはスタンドから「勝てばいいのか」と罵声が飛んだものだ。
むろん、アマの学生野球とプロが世界最高峰を競い合うW杯の違いはあるが、「正々堂々」をよしとした日本はどこへ消えたのか。ひと昔前なら、世界中に恥をさらしてまで決勝T進出に固執した西野ジャパンには批判こそすれ、称賛ははばかられたはずだ。
試合後に長谷部誠主将は「見ている方にはもどかしいけど、これが勝負の世界」と釈明したが、アベ政治の5年間で日本人の美徳は薄れてしまったのか。
圧倒的な議席数を背景に「勝てば官軍」「数こそ正義」で何をやっても許されると思い上がった政治の弊害によって、「勝つためなら何でもアリ」の風潮がはびこっているのではないか。W杯決勝T進出に酔いしれる日本の現状を見て、そんな不安に駆られる人も多いことだろう。
■幕引きの悪だくみに総スポーツ紙化で加担
どんなに後味が悪くとも、日本代表の2大会ぶりの決勝T進出で、W杯の狂騒は当分続く。メディアも朝から晩まで“侍ブルー”一色に染まり、安倍政権もほくそ笑んでいるはずだ。
何しろ安倍政権は熱狂に紛れて、デタラメの限りだ。19日午前には日本代表の初戦を夜に控え、安倍首相の“腹心の友”の加計孝太郎理事長が初めて記者会見。加計問題の幕引きを狙ったアリバイづくりの薄汚さは、コロンビア戦のまさかの勝利でカキ消された。
1次リーグ最終戦のポーランドとの試合当日(28日)には、過労死法こと「働き方改革法案」を参院厚生労働委で採決。サラリーマンの息の根を止める悪法は29日、参院本会議で可決・成立したが、“奇跡”の決勝T進出ですっかり埋没してしまった。
W杯に浮かれているうちに、安倍政権はやりたい放題。ローマ時代の「パンとサーカス」のごとく、モリカケ問題もデタラメ法案もサッサと片づけ、逃げ切るハラだ。
「W杯のドサクサに紛れて、あらゆる問題の幕引きを図る安倍政権は卑劣極まりないですが、こんな見え透いた手口は承知の上で、批判すらしないメディアもどうかしています。W杯報道は系列のスポーツ紙に任せればいいのに、今や“総スポーツ紙化”。世の中全員がW杯に夢中なはずもないのに、熱狂をあおって政権の『パンとサーカス』の目くらましに進んで協力する。だから、政権側も『メディアはそんなモノ』と完全に見下し、好き勝手を加速させる悪循環です」(ジャーナリスト・斎藤貴男氏)
この5年間で、メディアは安倍政権の「反知性主義」に感染してしまったようだ。
ベルギーとの実力差は歴然(昨年11月の親善試合)/(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada
真実ゆがめ幻想振りまく鉄壁のチームワーク |
安倍政権は、自分が欲するようにしか世界を理解できない「反知性主義」だと、日本の知識層は警鐘を鳴らしてきたが、この批判は今のメディアにも当てはまる。
日本代表が決勝T初戦でぶつかるベルギーは、FIFAランク3位の強豪だ。サッカー大国が居並ぶ欧州予選を無敗で勝ち抜いた今大会の優勝候補の一角。同61位の日本との実力差は歴然である。どう逆立ちしたってかなわない相手なのに、メディアは必勝ムードをあおり続ける。「韓国だってFIFAランク1位のドイツに勝った」とヘリクツをこね、勝利を信じない日本人は「非国民」であるかのような精神論を振りかざす。
まさに反知性主義そのものの論調で、パンとサーカスの曲芸政治に手を貸している。なるほど、メディアの体たらくのおかげで、常に目くらまし政権が、ここまで生き延びてこられたわけだ。
この5年間、安倍は国政面ではアベノミクスの成果を強調。外交面では中国の海洋進出と北朝鮮の核・ミサイル開発という脅威を喧伝し、政権浮揚に結びつけてきた。
ところが、異次元緩和に踏み切って以降、2%の物価上昇目標の達成時期は6度も先送り。とうとう、今年4月には達成見通し時期の例示を取りやめた。朝鮮半島の非核化を巡っても圧力一辺倒路線がアダとなり、日本だけが蚊帳の外だ。
要はアベノミクスも北の脅威も幻想に過ぎなかったのだが、それでも安倍は懲りていない。今度はデキもしない日朝首脳会談に意欲マンマンのポーズを演出し、メディアも「北も日本の経済援助を欲しがっている」などと、さも拉致交渉が実現するかのようにアシストする。実に鉄壁のチームワークなのである。
■もはや「パン」すら与えない冷血政治
安倍は拉致解決を政権の最重要課題に掲げながら、この5年間の成果はゼロ。同じく最重要課題のデフレ脱却も全く進展なし。この政権はいつも口先だけの大嘘つきで無為無策。冷静に見れば、今や内憂外患を抱え、八方塞がりに陥っている。政治評論家の森田実氏はこう言った。
「論語には『巧言令色、鮮し仁』との格言があります。言葉巧みに人から好かれようとする者には誠実な人間が少なく、人として最も大事な『仁』の心が欠けているという意味ですが、まさに安倍首相を言い当てています。『女性が輝く社会』や『1億総活躍』などと、真実を貴ぶ人間は恥と感じる歯の浮くようなスローガンを平然と並べ立て、嘘に嘘を重ねても平気の平左。嘘つき政治が続いたせいで、官僚機構も嘘つき集団と成り下がり、腐臭が漂っています。政権の嘘に国民も感づいていますが、メディアが政権維持に協力しているから、真実がゆがめられてしまう。実にもどかしさが募ります」
結局、安倍政権が残した“実績”といえるのは、集団的自衛権容認の安保法制をはじめ、特定秘密保護法や共謀罪法など違憲が疑われる“戦争準備法”の数々。さらに今回の過労死法や給与控除の削減など国民イジメのみ。前出の斎藤貴男氏が、「『パンとサーカス』のうち、もはや『パン』すら国民に与えようとしない血も涙もない政権です」と言う通りの驚くべき実態なのだ。
W杯で日本代表は、相手が10人のハンディ付きで何とかしのいだコロンビア戦以外、1勝もしていない。実力にそぐわない“快進撃”の空騒ぎも、恐らく次の試合で終わるだろう。
次戦のキックオフは日本時間7月3日の午前3時から。日本中が夢から覚めた頃には、延長国会の会期はまだ20日近く残っている。ちょうど、有権者の約7割が成立を望まないカジノ法案を参院で審議している最中だ。国民が政権の腐敗に気づくには、もってこいのタイミングである。
「嘘つき政権が長続きすれば、この国の健全なモラルも崩れる。その兆候はW杯日本代表の戦い方にも表れています。国民も目を覚まし、目くらまし政治は一刻も早く、終わりにさせなければいけません」(森田実氏=前出)
パンとサーカスの曲芸政治を、いつまでも続けさせるわけにはいかないのだ。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年6月30日
【いつまも続くわけがない「パンとサーカス」の曲芸政治】
『実績は国民苛めと戦争法だけという驚くべき実態』
「安倍政権で拉致はもちろんのことデフレ脱却すら全く進展がないなか、常に目くらましで生き延びてきた内憂外患無為無策政権の八方塞がり」 pic.twitter.com/qVaDhHFahF
安倍政権に賛同していた人たちを、今のうちに記録しておきましょう。
— Mr.F.G 世界ウェハー党 肉球新党 (@Mayama_Woodged) 2018年6月30日
後日絶対に言い訳ができないように。
私も絶対忘れない。
— 年寄りのしんちゃんと (@AHkNZ8yxOz7LrZa) 2018年6月30日
防衛大臣が、イージスなんやらの必要性を強調したとか。アビィ・アホウ・スカ・バカトーの顔が浮かぶ政権では、比較ましな小野寺氏の発言もにわかに信じ難い。本当に必要なら、頭をすげ換えてから、信用に足る説明を!
— 丹波のハナさん (@UVTgIRbxiTkMAzA) 2018年6月30日
いつまでも続くわけがない 安倍“目くらまし”政治の限界 https://t.co/PObdC0K2oa #日刊ゲンダイDIGITAL
— kmokmos.. (@kmokmos_) 2018年6月30日
次の試合で終わるW杯空騒ぎ いつまでも続くわけがない「パンとサーカス」の曲芸政治 安倍政権で拉致はもちろんのことデフレ脱却すら全く進展がないなか、常に目くらましで生き延びてきた内憂外患無為無策政権の八方塞がり 実績は国民苛めと戦争法だけという驚くべき実態(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/fXdYDejScd
— KK (@Trapelus) 2018年6月30日
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