http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/147.html
Tweet |
過労死法案採決の狡猾 日本代表の試合の日は気をつけろ!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232307
2018年6月29日 日刊ゲンダイ 文字お越し
28日19時過ぎ、働き方法案可決(C)共同通信社
28日は朝から深夜まで、テレビを中心にサッカーW杯の日本代表戦で一色、決勝トーナメントに進出できるのかどうかで日本中がヤキモキだったが、その裏で国会では、またもや強行採決のデタラメが繰り広げられた。別名“過労死促進法”の「働き方改革法案」が、野党の反対を押し切って参院の厚生労働委員会で採決され、可決されたのだ。これで29日にも、労働者を奴隷化する危険な悪法が成立してしまう。
28日の厚労委では、法案の採決を阻止するため、立憲民主党、共産党、自由党、社民党の野党4党が厚労委員長の解任決議案を提出。しかし、参院の野党第1党である国民民主党がこれに同調せず、法案採決を認めたため、与党は解任決議案を棚ざらしにして、本会議には上程しなかった。つまり、通常なら先決して最優先に採決される解任決議案を無視するという横暴の末、過労死促進法案は可決されたのだった。
与党は「審議を尽くした」と主張する。審議時間が衆院33時間30分に対し、参院はそれを上回ったからだというが、問題は時間じゃない。法案の中身がメチャクチャ過ぎるのだ。
厚生労働省によるデータの捏造がバレ、裁量労働制の拡大こそ引っ込めたものの、高年収の専門職の残業代をゼロにする「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)は残されたままだ。この高プロにしても、データはインチキの極み。必要性を把握するためのヒアリングは法案要綱の作成後に行われた上、たった12人にしか調査していなかったのだから、「労働者のニーズ」なんてウソ八百に決まっている。
“高年収”というのも口先だけだ。政府は高プロの対象は「年収1075万円以上」と喧伝してきたが、条文にそんな数字はなく、「平均年収の3倍を上回る水準」とあるだけ。前の厚労大臣が「小さく産んで大きく育てる」とホンネを口走ったように、法案さえ成立してしまえば、政府と経済界がタッグを組んで、対象者を広げていくだろうことは目に見えている。
■W杯に気を取られてるうちに…
高プロを提唱した産業競争力会議の委員で、高プロの“旗振り役”でもある人材派遣会社パソナの竹中平蔵会長は、東京新聞のインタビューで高プロの必要性を説きながら、こう言っていた。
「時間内に仕事を終えられない、生産性の低い人に残業代という補助金を出すのも一般論としておかしい」
これには、残業しなければ終わらないほど仕事が多すぎるという発想はない。それだけでも労働者のための法案ではないというのは明白で、廃案にして一からヒアリング調査をやり直し、法案を作り直すのが筋なのである。成立したら、サラリーマンは息の根を止められてしまう。
労働法制に詳しい法大名誉教授の五十嵐仁氏がこう言う。
「労働法制は人の生き死にがかかる重要な政策です。過労死を容認するような中身で、多くの問題点が明らかになっているのですから、強行して成立させるような法案ではありません。政府も当初こそ『労働者のため』と言っていましたが、ここへきて経営者の利益が優先されていることも見えてきました。正々堂々と議論できないから、『国民がW杯に気を取られているうちに……』『サーカスに惑わされているうちに……』という姑息なやり方で法案を成立させようとするのでしょう」
5年の長期にわたって「ナチスの手口」を実行 |
「パンとサーカス」は安倍ペテン政権の常套手段だ。2年前のリオ五輪。国民がメダルラッシュに沸く中、閉会式に安倍首相が「スーパーマリオ」に扮して登場。これだけで世論調査の内閣支持率がハネ上がり、それまで「反対」が多かった「総裁任期の延長」についても「賛成」が増えた。
安倍は今回のW杯も、トコトン利用する気なのだろう。日本代表がコロンビアと戦った初戦の19日、“腹心の友”がアリバイ作りの記者会見を開いたが、W杯のドサクサに紛れてモリカケ問題の幕引きを狙った官邸との打ち合わせがあっただろうことは想像に難くない。
日本代表のまさかのコロンビア戦勝利で、日本中がW杯に熱狂し始めると、テレビはどこも、国会のことなんてほとんど報じない。第3戦のポーランド戦があった28日も、現地・ボルゴグラードからの生中継や日本代表のスタメン予想、30度を超える酷暑への不安など一日中、W杯情報にたっぷり時間を割いていた。
こうなれば国民に気づかれないように、安倍政権はやりたい放題を加速させる。
「国会で与党が難しい法案を通そうとする時は、1本でやらないで、いろんな懸案の法案を組み合わせて出して、核心の1本を目立たなくさせるものです。国民の関心がW杯に向かっているところで、働き方法案を成立させようというのも、そうした手法の延長線上にある。W杯によってメディアの国会報道が減るだろうというタイミングを政権は狙ってきているのです。こうした政権の思惑に対し、メディアはきちんと強行採決のことを伝えるのかどうか。メディアが試されています」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
28日は働き方法案だけでなく、野党の抵抗むなしく、米国を除く「TPP11」関連法案も参院内閣委で可決している。こちらも、29日成立の運びだ。延長した32日間の会期は与党のためだけにあると言わんばかりに、与野党対決法案が次々、ベルトコンベヤーに載せられて自動成立していく。緊張感のない消化試合――。これが今の茶番国会の姿なのである。
■バラバラ野党が政権をツケ上がらせる
野党もどうしようもない。働き方法案が参院の委員会であっさり可決したのは、国民民主党が野党共闘から離脱して、採決を容認したからである。参院の野党第1党が、厚労委員長の解任決議案に乗らなかったので、与党は平然と決議案を無視する強行に出ることができた。与党の国対筋は「野党間の溝が顕在化して助かる」と漏らしていたという。
そういえば、国民民主の応援団の連合も27日、事務局長が自民党の岸田政調会長を党本部に訪ね、来年度予算編成に向け、長時間労働是正など重点政策の要望書を渡していた。毎年恒例のことだとはいうが、自分たちが反対する高プロの含まれる働き方法案が成立しそうなタイミングに、なぜわざわざ与党にスリ寄るのか。野党がバラバラ、チグハグで、与党は楽チン。安倍政権をますますツケ上がらせるばかりである。
「支持率1%に低迷したままの国民民主は立憲民主とは違うことをして独自性を示したいのでしょうが、与党を利するだけです。『野党の足並みが乱れている』とメディアに報じられ、有権者にも『党利党略』と思われ、結果的に国民民主にとってプラスにならない。支持率も上がりませんよ。どうしてそういうことが分からないのでしょう」(五十嵐仁氏=前出)
パンとサーカスを与えることで、民衆を支配するのがうまかったのはヒトラーのナチスだった。安倍政権も5年の長期にわたって、「ナチスの手口」を実行に移してきている。決勝トーナメント進出を決めた日本代表の次の試合は7月2日。狡猾政権は今度は何を仕掛けてくるのか。国民は浮かれていないで、注視しなければならない。
朝日よ、どうしてワールドカップに夢中になるのか。すし屋であの人物から「評判悪い法案を2,3本強行採決するから、国民の目に留まらぬようサッカー記事で紙面を覆ってほしい」と言われたのか。サッカーと過労死促進法高プロ法案の強行採決とどっちが重大なのだ。魂を売った新聞に未来なし。😡💢😩
— 澤田愛子 (@aiko33151709) 2018年6月29日
クソだ。
— AEQUITAS /エキタス (@aequitas1500) 2018年6月29日
働き方改革関連法 賛成多数で可決・成立 | NHKニュース https://t.co/rKEmmYyGbF
これから社会にでる若い人のためにもこんな法案とうしちゃいけないと思うのだけど
— つぬ (@NhSiEcFsE4jjrS1) 2018年6月25日
働き方改革法案も採決強行 「過労死を助長」の声聞かず:朝日新聞デジタル https://t.co/fkfScNadTb
過労死法案採決の狡猾 日本代表の試合の日は気をつけろ! https://t.co/unRv9WTTln #日刊ゲンダイDIGITAL
— yuki 戦争ではなく平和と和解をもたらす日本を目指して (@yukiyanagi3333) 2018年6月29日
【この日もデタラメ法案強行採決】日本代表の試合には気を付けろ 消化試合のような茶番国会でサラリーマンの息の根を止める法案が偽装データのまま自動成立のやりきれなさ ペテン政権お得意の「パンとサーカス」政治の狡猾 5年の長期にわたって「ナチスの手口」を実行(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/SxOo0RWFwW
— KK (@Trapelus) 2018年6月29日
「働き方改革法『過労死防止と矛盾』=遺族ら、成立に憤り」
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2018年6月29日
高橋まつりさんのお母さん、心の中でまつりさんに「これがあなたを追い詰めた日本の姿だよ。多数決の力で法案が通ってしまい、とても残念」と。胸に突き刺さります。首相はこの声をどう受け止めるのか?https://t.co/ACJYezyjHA
昨日の厚生労働委員会で「働き方法案」の審議が打ち切られました。
— 福山哲郎 (@fuku_tetsu) 2018年6月29日
会期が延長され、まだ審議できるにもかかわらず、過労死を増やしかねない、立法事実もない、答弁も曖昧な状況のまま、国民の命と生活にかかわる法案が、数の力によって終局とされたことにいまだに納得できません。
「過労死促進法」と批判される高度プロフェッショナル制度創設を含む働き方法案が参院厚労委員会で可決、今日成立の見通しです。懸念の一つが対象者の年収要件や業務など多くを省令で規定することです。なし崩しに適用範囲が拡大しかねません。詳しく解説しました。https://t.co/Dfm0WnWNun
— 東京新聞政治部 (@tokyoseijibu) 2018年6月28日
#NHK #NEWS7
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年6月28日
“働き方改革法案”
この説明を聞いて、一体どれくらいの人がこの法案の問題点に気がつくのだろう❓
加重労働、過労死への懸念をまったく伝えず、
「まもなく採決、可決の見通しです」
…ただのアナウンスだね😫
#安倍晋三記念放送局 pic.twitter.com/Xd8zPvZKvc
今日高度プロフェショナル法案という名の残業代ゼロ法案、定額働かせ法案が成立。怒りと悔しさでいっぱい。しかし、全国過労死を考える家族のみなさんの記者会見の記事を読み、過労死をゼロにしていくこと、裁量労働制や高プロの運用をしっかり監視すること、法律改正、法律を作ることをやっていきます
— 福島みずほ (@mizuhofukushima) 2018年6月29日
大体、所謂「働き方改革法案」で唯一の労働者保護と言える残業時間規制一つ取っても、上限は過労死ラインを大幅に上回る最大100時間ですし、コレ過労死件数が最も多い時間帯なんですよ。これで「青天井よりマシ」といっても「ノコギリ引きよりはギロチンの方がマシ」レベルの話なんですよ。 pic.twitter.com/54031Y3NYP
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2018年6月29日
過労死のご遺族がこう言っているんだから、みんなもがんばろ。
— AEQUITAS /エキタス (@aequitas1500) 2018年6月29日
「法案が法律になってしまいました。これから私たちは、#高プロ 危ないよという声を上げていかないといけないと思います」
働き方改革法成立、「過労死が増える」高プロを遺族批判「雇用主と対等ではない」https://t.co/MEkNfM88ac
本日の行動に協賛してくださっている、総がかり行動実行委員会の高田健さん
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「安倍内閣によって、霞ヶ関はボロボロにされてしまった。
もし高プロが採決されてしまったら、安倍内閣を打倒することによってこの問題を解決する!」 pic.twitter.com/8TvjrF9bfc
上西充子法政大学教授
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「安倍首相は、制度に同意した人にしか影響しないと語るが、それは違う。一人でも無茶な働き方をする人がいれば、その影響は周りに波及する。
もっと世の中の人たちが、働き方について理解できるようにしないといけない。国会パブリックビューイングもそう。」 pic.twitter.com/TzLxxfpIT1
立憲民主党・尾辻かな子衆議院議員
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「どうみたって長時間労働が増える。過労死が増える。それなのになぜこんな法案を通すのか。労働者の命をなんだと思っているのか。
誰のための法律か。経営者が残業代を払いたくない、そのために労働者の命を捧げるなんて許されない!
私たちは最後まで闘う!」 pic.twitter.com/TEDB3lubxW
立憲民主党・川田龍平参議院議員
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「過労死や過労自殺をなくすために法律も作ってきた。それなのに、こんな法律を作るなんて、なんのために過労死防止基本法を作ったのか。
この法律をなくすために、最後まで闘い抜くことを誓う!」 pic.twitter.com/XYs0EV2ngA
辰巳コータロー議員
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「安倍内閣を退陣させるしかない!
ともに頑張りましょう! pic.twitter.com/RaeDAtD7kC
紙智子議員
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「審議時間が達したといって採決するなんてとんでもない!」 pic.twitter.com/0S6OZ3SA6U
吉良よし子議員
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「採決された直後、過労死家族の会の皆さんは首を横に振り続けていた。
ブラック企業のための法案を通すような安倍政権を絶対に許すことはできない!」 pic.twitter.com/8SYs2JhlN2
小林さん
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「夫にゴメンね、と言いたい。でも、私たちは微力だけど、無力ではない。
夫に良い報告ができるように頑張りたい。」 pic.twitter.com/VWR1CyiBim
中村さん
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
「残念ながら、法案は成立してしまう。しかし、法律は作ることもできれば、変えることもできる!
皆さん力を貸してください!」 pic.twitter.com/4CDxvQ64QD
最後は、菱山南帆子さんのコール! pic.twitter.com/j66DCALDE2
— 日本労働弁護団 (@roudoubengo) 2018年6月28日
#高プロ 働き方改革法案の強行採決後に、47もの付帯決議を延々読み上げる与党。それ自身が欠陥法案だということをあらわしている。
— 原純子 (@HarachanJ) 2018年6月28日
委員会室で傍聴していた過労死家族が採決を見て、頭を振りつづけていたそうです。
「本会議も全力でたたかいぬく!」と、参議院議員が次々怒りと決意の訴え。 pic.twitter.com/bM1CGcL4Lw
演説聞きました。涙がポロリでした。労働問題が原点のきらさんらしい演説でした。いうべきものがある人の言葉は強い!
— tk0801 (@tcat2014) 2018年6月28日
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。