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沖縄タイムスのスクープ記事を黙殺した大手新聞 「CIA 沖縄の世論操作研究 解説書作成」 天木直人 
http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/825.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 6 月 26 日 15:30:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


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沖縄タイムスのスクープ記事を黙殺した大手新聞
http://kenpo9.com/archives/3940
2018-06-26 天木直人のブログ

 発売中のサンデー毎日最新号(7月8日号)に二つの注目すべき記事を見つけた。

 その一つは「大使館ルート」なるものは全く機能していない、という浅川新介記者の手による要旨次のような記事だ。

 すなわち、日朝首脳会談への意気込みを強調する安倍首相がよく使う言葉に、「北朝鮮との間で北京の大使館ルートと、さまざまな手段を通じやりとりを行っている」というのがある。

 ところが、これがまったくデタラメで、北朝鮮大使館関係者は、この1年−2年、日本大使館からは何ら接触がない、と否定している、という記事だ。

 もっとも、北京の日本大使館が機能していない事は、すでに東京新聞の五味洋治記者が繰り返している述べている事から明らかだ。

 つまり北朝鮮側への抗議はファックス一本で済ませている、という例の笑い話のような証言だ。

 だから、この浅川記者の記事は、やはりそうだったのか、という程度の記事だ。

 しかし、もう一つの記事は深刻だ。

 友寄貞丸記者の手によるその記事の要旨はこうだ。

 米中央情報局(CIA)が米軍基地をめぐる沖縄の世論をどう操作するか研究した「沖縄解説書」なるものを作っていたという。

 2012年1月にCIAのオープンソースセンターがまとめた「沖縄における基地と政治」(全60ページ)がそれだ。

 この、米政府の政策立案者向けに作成されたとんでもない解説書を、沖縄タイムスが情報開示請求で入手し、5月27日、28日の二日にわけて特報したという。

 サンデー毎日の記事に書かれているその一部ですら、米国の沖縄占領政策の正体を見事に物語る噴飯物の報告書だ。

 ところが、これほど貴重な沖縄タイムスのスクープ報道にもかかわらず、大手新聞が報道した形跡はない。

 もし、どこかが報じていたとしても、大手新聞を毎日読んでいる私が見落としていたぐらいだから、目立たない小さな記事で済ませたに違いない。

 これを要するに、安倍政権に都合の悪いニュースは、たとえそれがどんなに重要な事でも大手新聞は黙殺するということだ。

 いまからでも遅くない。

 野党はこのCIAの解説書の存在を国会で提起し、国民に米国の正体を明らかにすべきだ。

 真実を知らなければ何も気づかない。

 なかったことと同じになる(了)



沖縄世論をどう操作するか、米CIAが解説書 「基地と政治」県民の思考様式を研究
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/258217
2018年5月28日 05:00 ジョン・ミッチェル特約通信員 沖縄タイムス

 【ジョン・ミッチェル特約通告員】米中央情報局(CIA)が、基地を巡る沖縄の世論をどう操作するか研究し、解説書をまとめていたことが分かった。抑止力や環境問題の議論を避け、経済効果や文化交流、災害救助といった「利点」を強調するよう指南。日本政府の差別的な取り扱いを批判しつつ、米国は無関係だと主張している。


CIAの解説書「沖縄における基地と政治」

 「沖縄における基地と政治」と題された解説書は全60ページ。2012年CIAオープンソースセンターが米政府の政策立案者向けにまとめたもので、「公用限定」に分類される。本紙が情報開示請使で入手した。

 解説書は県内の報道などを詳細に分析し、県民の思考様式を検討。「落とし穴」を避ける方法を示す。

 抑止力で米軍駐留を正当化する議論について「『なぜ私たちばかり』という県民の疑問に答えるものではなく、いら立ちで迎えられるだろう」「ほとんどの場合、懐疑派に否定される」と指摘する。鳩山由紀夫元首相が「抑止力は方便だった」と発言したことも例に挙げる。

 環境問題も慎重に取り扱うよう提案する。「県民の環境保護の要求は、同盟にとって脅威になる」「県が日本政府に対して、日米地位協定改定など基地跡地の環境対策の拡充を使める可能性がある」と警戒する。特に沖縄での枯れ葉剤使用と投棄が明らかになったことに懸念を表明。環境事故には迅速で透明性のある対応を取るよう促す。

 一方、強調すべき点には経済効果を挙げ「県は基地のない沖縄という将来像に必要な財源を明示できていない」「県庁内の現実主義者たちは基地に関する日本政府からの見返りを確保しようとしている」と分析。「沖縄の基地は地域の安全を守り、経済・文化交流を活発にしている」と主張する。

 さらに、災害救助や人道支援任務の「効果」に触れ、自衛隊による平和、家族、地域社会を強調する広報活動をまねることを提案する。「沖縄メディアは懐疑的に見るだろうが、県民は受け入れてくれる可能性がある」とみている。

CIA「沖縄における基地と政治」全文PDF



米CIA、BEGINやモンパチ分析していた 沖縄世論研究で
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/258263
2018年5月28日 12:02 沖縄タイムス

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】米中央情報局(CIA)が沖縄世論を研究するため、ポップ音楽などを広く分析していたことが分かった。CIAがまとめた解説書は、BEGIN(ビギン)やモンゴル800、Cocco(コッコ)さんなどの歌詞、「琉神マブヤー」のヒーロー像を題材に、「平和を愛する人々」「美しい島々」といった県民の自己認識を説明している。


CIAの解説書「沖縄における基地と政治」には、BEGINやCoccoさんの名前も登場する(画像は一部加工しています)

 解説書の題名は「沖縄における基地と政治」。2012年、CIAオープンソースセンターが米政府の政策立案者向けにまとめた。「公用限定」に分類されており、本紙が情報開示請求で入手した。

 Coccoさんの歌から「ジュゴンの見える丘」を取り上げ、「沖縄のもろく美しい環境に光を当てた」と解説。「ジュゴンは、反基地や自然保護の活動家が普天間飛行場の移設に伴う環境への影響を示すため、広く利用している」と警戒感も示す。

 モンゴル800の「琉球愛歌」は「他者への共感を呼び覚ますとともに、非暴力と自然への愛着を体現する『琉球の心』を強調している」と分析する。

 BEGINの「島人ぬ宝」に込められたメッセージを、「島独特の自然や歴史が持つ物質的ではない豊かさ」と指摘。HYの「時をこえ」の歌詞に登場する「命どぅ宝」の考え方について、「間接的に戦争を否定し命の価値を広める」と解説する。

 琉神マブヤーは「他者を思いやり、許す」文化の象徴とみる。一方、NHKの大河ドラマ「琉球の風」や「テンペスト」には批判的で、大交易時代を「美化」することで、基地がなくても「アジアの交差点」として経済が成り立つと県民に思わせたと推定する。

 世論分析のため、投稿サイト「沖縄のうわさ話」で埋め立てについて賛否の意見を数えた記述も。市町村のシンボルマークや非核都市宣言は、平和を求める県民感情を知る手掛かりにしている。

 このほか歴史、文学、空手、平和運動など各分野の第一人者の著作や発言も分析している。

取り上げた主な人物・グループ

 CIAが沖縄世論を理解するため、解説書の中で作品や発言を取り上げた主な人物、グループは以下の通り。(敬称略、登場順)

 高良倉吉、仲本和彦、金城実、大江健三郎、高良政勝、太田好信、嘉手苅林昌、平安隆、宮城喜久子、仲井真弘多、翁長雄志、赤嶺政賢、知花昌一、富川盛武、大城立裕、大田昌秀、目取真俊、石川元平、稲嶺恵一、佐藤優、仲原善忠、新城俊昭、安仁屋政昭、山里毅彦、安里猛、尚泰、HY、モンゴル800、多田治、BEGIN、Cocco、稲嶺進、新垣裕治、井上雅道、チャルマーズ・ジョンソン、玉城満、柳宗悦、長嶺将真、上地拓郎、尚泰久、尚巴志、新田重清、座安政侑、山中久司、仲里効、林泉忠

CIA「沖縄における基地と政治」全文PDF



沖縄を理解するための「五つの物語」 米CIAが示した驚くべき内容
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/258264
2018年5月28日 15:45 ジョン・ミッチェル特約通信員 沖縄タイムス

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】米中央情報局(CIA)がまとめた解説書は、沖縄を理解するために「被害者意識」「差別」「平和を愛する人々」「美しい島々」「アジアの交差点」という「五つの物語」を提示している。


CIAによる沖縄「五つの物語」の説明

 CIAは2011年、「地域のアイデンティティー、経験、希望、懸念を反映する物語」を特定し、他国の世論操作に生かす手法を考案した。12年に発行した沖縄版の解説書では、まず「被害者意識がアイデンティティーの中心にある」と批評する。

 現在の事件や事故にも琉球処分や沖縄戦が影響し、「より象徴的な意味を持つ」と分析。1995年の暴行事件は「沖縄では今も利用価値があるとみなされている」と批判的に紹介する。県民が米軍を「スケープゴート」にしているとも訴えるが、根拠は示していない。

 「被害者意識」と同様に県民が強く信じている物語として「差別」を挙げ、この二つが「米国のメッセージ発信と同盟の維持に最大の障害となる」との見解を示す。

 3番目の「平和を愛する人々」の物語は、「命どぅ宝」の文化や沖縄戦の経験に根ざすと説明。「(県民は自身に)特別な資格があると考えている」と分析し、基地に反対する本土の団体がこうした傾向を「利用」しているとも批判する。ただ、若い世代にはあまり受け入れられていないと示唆する。

 4番目の「美しい島々」は「比較的新しいものの、広く共有されている」との見立てを示す。県民が「自然環境を誇りの源泉としている」と指摘。新基地建設や返還地の汚染で、米軍の存在が利益になるという主張が県民に受け入れられなくなると警告している。

 最後の物語は「沖縄が再びアジアの交差点になる」というもので、琉球王朝黄金期の「漠然とした歴史から派生した」と冷淡に扱う。「この島の将来について、説得力ある代案を示すには至っていない」「近い将来基地に悪影響を及ぼすことはない」との見方を示す。

 沖縄経済は、基地と日本政府による見返りの補助金に依存していると主張。基地が「(アジア)地域の経済、文化交流促進を可能にしている」と説得すれば、「アジアの交差点」の物語は米軍にプラスに働く可能性もあるとみている。

沖縄2紙を批判 社説の推移分析

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】米中央情報局(CIA)の解説書は、沖縄タイムスと琉球新報の2紙を繰り返し批判する。社説などを引用し、「自らを沖縄の平和主義を体現する者と位置付け、その『権威』を基地反対に使っている」と表現する。

 2008年5月から11年9月までの3年余り、基地問題と政府の差別を結び付けた社説の数をグラフ化。鳩山由紀夫首相(当時)が普天間飛行場の移設先を巡って辺野古回帰を決めた11年5月に、件数が激増していることを示した。古くは1997年から、数は少ないものの同じ趣旨の社説があることにも言及した。

 全国紙の沖縄報道も分析している。政府を批判することが多い朝日新聞を繰り返し「左寄り」などと表現する一方、政府寄りの論調が目立つ読売新聞は単に「日本最大の発行部数を持つ新聞」と紹介しており、CIAの肩入れがうかがえる。

CIA「沖縄における基地と政治」全文PDF



在沖米軍、CIAの指南に沿い活動 人道支援で「恩恵」を強調 若者へアピールも
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/258265
2018年5月29日 05:00 ジョン・ミッチェル特約通信員 沖縄タイムス

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】在沖米軍の広報活動には、米中央情報局(CIA)が指南した沖縄世論操作の手法に沿った例が多くみられる。


経済効果を強調する海兵隊のウェブサイト

 CIAの解説書は、人道支援活動を使って基地の「恩恵」を宣伝するよう助言している。米軍は2015年のネパール大地震、16年の熊本地震の際、在沖米海兵隊の果たす役割を強調。特にオスプレイの活用を繰り返し発表しており、配備の正当化を図ったとみられる。

 異文化交流の宣伝というアドバイスも踏襲している。ツイッターやフェイスブックで米兵による英会話教室、スポーツや文化交流のイベントを頻繁に投稿する。こうした交流イベントは主に若者が対象。解説書は、若者は平和志向が薄いと分析しており、働き掛けのターゲットとみなしている可能性がある。

 海兵隊の日本語ウェブサイトにも「在沖米軍による経済活動」というページがある。軍関係者の消費や防衛施設整備事業で、14年度に2400億円以上の経済効果があったと指摘。県民9千人が働く基地は「県庁に次ぐ2番目に大きな雇用主」と強調している。

 県民を蔑視する内容が16年に明るみに出て問題になった在沖海兵隊の新任兵士対象の研修にも、解説書の記述がそのまま引用されている。県民の特性を解説する「被害者意識」「差別」「美しい島々」「アジアの交差点」という「物語」が研修のスライドに含まれている。

 これらの記述は11年版にはなく、解説書が12年に発刊された後の14年版になって盛り込まれた。



知らないうちに調査の的に… 沖縄県民驚き、CIAの世論研究
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/259081
2018年5月29日 10:28 ジョン・ミッチェル特約通信員 沖縄タイムス

 2012年、米中央情報局(CIA)が沖縄世論を研究するためにまとめた解説書には、政治家だけでなく、ミュージシャンや作家、歴史家などの名前や発言などが取り上げられていた。知らないうちに調査の的になっていた人たちは報道を受けて28日、一様に驚いた。


CIAの解説書「沖縄における基地と政治」

 対馬丸記念会の高良政勝理事長(78)の名前は、同記念館のウェブサイトに掲載された理事長メッセージとともに記されていた。

 メッセージは「記念館をとおして、戦争と平和、命の尊さについて子どもたちと大人が共に考えてほしい」との内容。解説書では県民の意識について「被害者意識がアイデンティティーの中心にある」と批評しており、高良理事長のメッセージは「被害者意識」の物語を証明する材料として提示されている。

 高良理事長は「ごく普通の民間人の名前が書かれていることに驚いた。そこまで調査しているのかと、怖くなった」。

 CIAの批評には「米国を敵視しているわけでもなく、被害者意識でもない。戦争や紛争が絶えず、多くの子どもたちや民間人が犠牲になっている。歴史的事実を共有し、未来に正しく伝え継ぐことが必要との思いで活動している」と語気を強めた。

 読谷村在住の平和運動家で僧侶の知花昌一さん(70)は、2011年に県外で講演した内容を分析されていた。「CIAが(私を)基地反対運動家として認めていることは悪く思わない」とする一方、「沖縄のことを細かく分析して対策を練っていることが分かった。そこまでやるのかとびっくりした」と驚いた。

 元副知事で歴史家の高良倉吉琉大名誉教授(70)は、琉球王国の交易ネットワークを「海のシルクロード」と表現した人物として紹介されている。

 高良名誉教授は「基地や政治だけでなく、音楽や歴史など県民の価値観にまでアンテナを広げて調べたことに驚いた」と強調。「情報がどこまで精度の高いものかは分からない。沖縄の等身大の情報を正確に把握し、米側が沖縄を理解する上で情報利用しているなら意味があるかもしれない」と話した。

 県議の玉城満さん(59)は、11年6月のNHKの番組で笑築過激団の座長として登場し、方言札について「忘れられない記憶」と表現したことに触れられていた。玉城さんは「芸能や文化が沖縄のアイデンティティーを目覚めさせるのではないかと、CIAが警戒していたのではないか」と指摘した。

SNSも対象か

◆佐藤学沖縄国際大教授

 どういう意図でCIAが調査しているのか分からないが、単純に見れば、沖縄は米国が治めている場所という意識があるのではないか。調査する背景に何があるのかを知りたい。

 ただ、今回明らかになった調査の対象は、ミュージシャンや作家などの公に出ている発言や情報だ。CIAは、公に出てこないSNSの個人情報も調べているのかもしれない。それが懸念される。(政治学)

県民性示す好機

◆我部政明琉球大教授

 外国の沖縄で起きている問題で米国の利益が失われないために何をすべきかという危機感からの調査だろう。米国が何をやっているかは記されていないが、12年以降それに沿った措置を取ったのではと考える。

 前向きに捉えれば、沖縄は多様な意見、批判を理解した上で、県民自らの考えに基づき物事を決めているという開かれた社会であることを示すいい機会だと思う。(国際政治学)

CIA「沖縄における基地と政治」全文PDF



社説[CIA沖縄解説書]「過酷な負担」直視せよ
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/258248
2018年5月28日 07:30 沖縄タイムス

 海兵隊の沖縄駐留を正当化するために抑止力を強調する議論について、米中央情報局(CIA)が、政治的効果を疑問視していたことが分かった。

 「沖縄における基地と政治」という表題のついた米政府政策立案者向けの解説書を、本紙のジョン・ミッチェル特約通信員が、情報開示請求で入手した(27日付本紙)。

 解説書は「『なぜ私たちばかり』という県民の疑問に答えるものではなく、いら立ちで迎えられるだろう」と指摘し、「ほとんどの場合、懐疑派に否定される」との見方を示している。

 CIAオープンソースセンターが報道などをもとにまとめたもので、2012年1月に発行された。

 国内では、防衛省が手を変え品を変え、海兵隊と抑止力を結びつける議論を展開していた時期に当たる。

 「海兵隊=抑止力=沖縄でなければならない」という議論は、防衛省がつくり上げた国民向けのフィクション(虚構)であることが明らかになりつつある。その状況をCIAも追認した格好だ。

 復帰前の環境問題については「県民の環境保護の要求は、同盟にとって脅威になる」と注意を促している点が注目される。

 基地跡地の環境対策や環境事故への対応などに神経質になっていることがうかがえる記述だ。

 逆に言えば、沖縄の負担軽減を進める上で、これまで以上に重視されなければならないのは環境問題だということになる。

■    ■

 政府発行の外交青書や防衛白書は、日米同盟の重要性は強調するが、米軍の事件事故や騒音、環境破壊など、県民が被っている基地被害に対する言及は、ほとんどない。

 CIAの解説書も、その性格からくる限界は否定しようがない。

 同書は、基地維持のために沖縄の政治資源をいかに有効に活用していくか、という世論操作の観点から沖縄の政治状況をまとめたものだ。

 復帰前、アメリカは「沖縄を見たいように見、そのような見方にあわせて対住民政策をとってきた」(宮城悦二郎『占領者の眼』)。

 CIAの解説書にも、占領者の眼を思わせるような部分がある。

 沖縄の基地問題の本質は、戦後一貫して「過酷な負担」を押しつけられ、自治や人権が脅かされてきた点にあるが、解説書は、自らの使用者責任にはほとんど触れていない。

■    ■

 CIAはこれまで、政治動向を分析し評価するだけでなく、世界各地で「秘密工作」に従事してきた。返還された知念補給基地(旧玉城村、キャンプ知念)は、CIAの活動拠点だった。

 1965年11月の立法院選挙や68年11月に行われた初の主席公選では、保守系候補が有利になるよう裏工作が行われた。資金面を含めCIAの関与が疑われている。

 間接的であっても、沖縄の自治に介入したり干渉したりするようなことがあってはならない。



[大弦小弦]基地を巡る県民世論をどう操作するか…
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/259073
2018年5月29日 07:52 沖縄タイムス

 基地を巡る県民世論をどう操作するか。米中央情報局(CIA)が作成した解説書「沖縄における基地と政治」の存在が本紙の情報開示請求で明らかになった(27、28日付)

▼米統治下、CIAはキャンプ知念や瀬名波通信施設を拠点に諜報(ちょうほう)活動していた。だが解説書の作成は2012年。今も続くばかりか、BEGINやモンゴル800の歌詞までも研究材料にし、県民の価値観を探っていたとは薄気味悪い

▼米軍やCIAは復帰前、日常的に世論を操ろうとした。弾圧や工作のほか新聞の黒枠広告を毎日切り抜き、有力者の人脈・動向調査までした

▼問題は、過去も今も米国が何のために県民の思考を研究しているかだ。目的は米軍の安定的な駐留のため、不安要素を除去することにある

▼解説書は日本政府の差別的な政策を批判しつつ、米国は無関係と主張。反基地感情の高まりを日本側のせいにし、「差別の物語に米国を巻き込んだ」とまるで被害者のようだ。最大の当事者の自覚はなく、「上から目線」が貫かれる。これこそ差別

▼県民に対する侮蔑に満ちた内容が2016年に発覚した新兵用の研修資料には、解説書の記述が引用されていた。米政府の政策決定者から末端兵士まで影響力を持つCIAの解説書に、操作されるかもしれない県民世論。「驚いた」で済ませてはならぬ。(磯野直)































 

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コメント
 
1. 2018年6月26日 16:21:37 : axNKEsI5zQ : qt1fvzNKSCU[7]
産経新聞が臆測だけで米軍人の「日本人救助」の報道をする一方、報道しない沖縄メディアを罵倒。

しかし、米軍が産経の誤報を証言
http://www.asyura2.com/18/senkyo239/msg/233.html

産経新聞の米兵美談報道疑惑は国会で追及さるべき大問題だ
http://www.asyura2.com/18/senkyo239/msg/345.html

[スレ主【赤かぶ】による初期非表示理由]:この投稿に対するコメントとしては場違い。別の投稿にコメントしてください。(アラシや工作員によくあるコメントはスレ主が処理可能)

2. 新共産主義クラブ[5849] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2018年6月26日 16:49:25 : Zzru2BnqMo : rzMQi0ZCGTM[3]
 
 むしろ、メディアの横並び報道を、あまり期待しない方が健全なのでは?
 

3. 2018年6月26日 17:25:51 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-1708]
2018年6月26日(火)

きょうの潮流

 「沖縄の人たちも我々も危険にさらされることになる」。米ブラウン大学名誉教授のスティーブ・ラブソン氏がそう回想しています(オンライン英字誌『アジア太平洋ジャーナル・ジャパンフォーカス』1日付)▼米軍占領下の沖縄に陸軍兵として駐留した同氏が心配したのは、当時配備されていた核ミサイルのナイキ・ハーキュリーズのこと。米軍報告書によると長さ約12メートル、重量約5トンの地対空ミサイルです▼大編隊でソ連軍機から攻撃されると、当時のミサイルでは迎撃困難。そのため空中での核爆発で迎撃しようと開発されました。ソ連機の破壊はできても、核爆発で地上にも放射線が降り注ぐことになるとラブソン氏。不安は当然です▼同ミサイルは59年に米軍那覇飛行場で誤って発射され、海に落下、あわや核爆発で那覇市が消滅しかねない事態も起こしています。昨年9月のNHKスペシャル「沖縄と核」で紹介され衝撃を与えました▼ラブソン氏は67〜68年に本島北部の辺野古弾薬庫で任務につきました。当時、同弾薬庫にも「核兵器が貯蔵されていた」と。周辺は住民が車を止めただけでも拘束、尋問されるほどの厳戒態勢でした▼同弾薬庫近くで政府は新基地建設を急いでいます。米側が緊急時の沖縄核再配備の権利を保持し、辺野古弾薬庫などを使用可能な状態に維持するとした密約の存在も明らかになっています。「核兵器は日本を守らない。かえって攻撃される危険を高める」とラブソン氏。新基地建設は悪夢への道です。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-06-26/2018062601_06_0.html

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

4. 2018年6月26日 19:53:25 : XitFw3pWhI : KVjC8SrHLCg[3]
我々が知っている位だ、野党だって当然知っているだろう。

だが、その事を説明するのは共産党や社民くらいだし、しかも、マスゴミはCIA与党側、だから全然説明する気は無いし、国民の立場に立つ気が無いし、手前達がカス記事のおこぼれに集るのに慣れっこになってしまった。

天木よ、貴様だってこの程度の事位知ってるんだろ?害無償出身なんだし、しかもアメポチ街道一直線のレバノン栄転経験なのだから。


5. 2018年6月26日 20:10:13 : Gy5jirFezU : hRPbbyF15WM[3]
沖縄県民もはなから乗せられていると言うことだろ。

まぁ、今までの流れもどうよってこと。

手のひらで踊らされているんだよ。


6. 2018年6月26日 21:00:00 : DZXwPH4i7E : EIF9c1577Ak[219]
沖縄はそれだけ手強いと思われているんじゃ。

7. 2018年6月26日 21:53:11 : pxgwgovz2Q : W8I8Zx2GSxE[295]
訳すなら ジャーナリストは 「忖度屋」

8. 2018年6月26日 23:37:17 : SrUM8CZn7c : 4GWWwNW47XI[51]
奄美群島から南西の島々の先住民族はうちなんちゅーで、それらの島々以外の今「日本」と言う名前の国家組織が支配する島々とは元々民族が違う。

9. 戦争とはこういう物[2761] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2018年6月27日 03:34:34 : 9PG0M0b68Q : jKnbezZWN40[1405]
>「命どぅ宝」の文化や沖縄戦の経験に根ざすと説明。
>基地に反対する本土の団体がこうした傾向を「利用」しているとも批判する。
>ただ、若い世代にはあまり受け入れられていないと示唆

逆に言えば、米軍(と与党政府)は沖縄線経験を受け入れない若い世代を利用したい、とも読める。若い世代とやらはどう考えるのだろう。


10. 戦争とはこういう物[2762] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2018年6月27日 03:35:55 : 9PG0M0b68Q : jKnbezZWN40[1406]
訂正:
X 沖縄線経験
O 沖縄戦経験

11. 2018年6月27日 08:27:44 : ksJgma2g8o : 02eZR6uCuyY[77]
そうだと思う。今度の安倍三選にはCIAは必ず動く。こんな体たらくのなかで

どうして支持票が上がるのか。仮に核報道機関のアンケート調査先がわかっていたら

その対象者を あらかじめ洗脳しておけばいい。これは私がアンケート対象者にナッ

た時、途中でぶち切られた。そのとき思った。アッおれはめられた。と。だからアンケートに信ぴょう性を認めていない。


12. 坂の上の下[44] jeKCzI_jgsyJug 2018年6月28日 10:12:26 : VtbbJE2mj2 : ciMTgXHy8Xw[1]
4.氏、天木サンは勿論、共産党であろうと保身と政権維持の為なら、都合の悪い事を伏せる、一杯ある。彼らも叩けば埃がでる体だ。きれいな体じゃない。

FBIがコインテルプロを発明した国アメリカ。
《元警官の仙石氏も発言しているように、この投稿もメール、Wordすべて盗み読みされている》
アメリカ、日本も問わず、よくデモクラシー、リベラルとか標榜するコメンテーターや独立系メディアがある。それも食わせ物がけっこう、ある。‟装う”ってやつ。
要するに、人体実験、洗脳のコントロールをやっている。
ホロコースト、ジェノサイド、自身の病気、自国での公害訴訟等々、利用するものは何でも利用する。被害者意識を演じつつ、お間抜け、お人好し日本人に加害者意識を感じさせ、上から目線で、締め上げていく、ま、蛇だね。
それに同国人である日本人のマスメディア関連の者も加担している。ホントに悪い。これ等のJapも同国人である日本人を平気で!売り飛ばす。
しかし、嘘がいつか、ばれるように、どこかで整合性?がね。
彼らに心は通じない。
あるのは支配欲と金だけ。
アメリカ人(下請け?Japも)は地球外生物だね。


13. 2021年3月24日 15:38:41 : n1jp7TCHTA : d21BbXhYQVlRRFE=[21] 報告
CIA、沖縄にスパイ拠点 盗聴や潜入…アジアで秘密工作
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/128488

【ジョン・ミッチェル特約通信員】1972年の本土復帰まで米中央情報局(CIA)の秘密施設だった「キャンプ知念」(現南城市玉城)を拠点に、アジア全域でスパイ活動が展開されていたことが元要員の家族の証言で分かった。活動は潜入、盗聴、秘密工作など多岐にわたっていた。厳重に秘匿されてきたキャンプ知念の実態について、沖縄の従業員の証言は発掘されてきたが、米側からの証言は初めてとみられる。

本紙の取材に応じたのは米国人で中東オマーン在住のロバート・ジャクソン氏(57)。CIA要員だった父の転勤に伴い1963〜72年の間、2回に分けて計6年間、キャンプ知念で暮らした。当時の記憶のほか、後に父から聞き取った内容を明かした。

 キャンプ知念についてインターネットで調べたことをきっかけに2012年、沖縄を再訪。基地問題にも関心を持つようになった。いまだに残る基地について「不正義であり不必要だ。父も閉鎖されることを願っていた」と語る。

 ジャクソン氏によると、施設所属の要員は米本国のCIA本部からの指令に基づいて行動した。タイの首都バンコクでソ連駐在武官の事務所に盗聴器を仕掛けたり、香港で中国軍人の脱出を手助けしたりした。東南アジアに米軍機で潜入する任務もあった。

 施設の一角に置かれた隠れ家では外国人に特殊訓練を施した。倉庫には消音器付きの銃やエンジンを静かに改造した小型ボートなど秘密作戦用の装備があった。施設内には工房があり、インドネシアのパスポートや雇用書類を偽造したことがあった。偽造のため、あらゆる種類の紙やインク、外国製のタイプライター、入国管理局のスタンプが備えられていた。 

 ジャクソン氏は「キャンプ知念は表向き陸軍の補給施設とされ、リゾート施設のようにも見えた。実際にはCIA施設の中でも最も機密性が高く、アジア全体の任務に大きな役割を果たした」と指摘した。

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