http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/406.html
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対北朝鮮最強硬派と目されてきた安倍首相が北朝鮮政策で“転向”ないし“変節”を見せてきたのに、政治的支配層や主要言論人からまったくと言っていいほど叩かれていない。
だからこそ、日朝国交正常化は、無能で胆力もないとわかっていながらも、安倍晋三にしかできないと言ってきたのである。
安倍氏のこの間のような変節が民主党(旧)などの政権で行われたら、小沢陸山会に匹敵するほどの袋叩き言論が横行したはずだ。
そういう状況が見えているのに、天木氏など“政治的にまじめな人”たちは、アベでは拉致問題は解決しない(=日朝国交正常化は実現しない)と発信している。
天木氏には政治に深入りしないほうがいいと思わず言いたくなる。(北朝鮮メディアのモリカケ報道は、3月から行っていることで別段目新しいことではない)
奇妙なことに、リアルな政治がわからない薄っぺらな政治的正義派やなんちゃってリベラル派が、アベの変節に対し揶揄とブーイングを発信するという倒錯的な言論空間ができている。
元々、ストックホルム合意でわかるように、あとは日本の首相の決断次第というところまで交渉が進んでいたはずなので、現在進行形の日朝交渉はすでに最終局面に入っていると思う。
メディアは、ウランバートル安保シンポでの日朝交渉を取り上げているが、日朝ともに“権限”がほとんどない人物であり、そんな接触は挨拶の域を超えない。
その一方で、実のある協議が可能なハイレベル(日本側は谷内氏や外務省アジア太平洋局長:北朝鮮は金与正さん側近)交渉が行われている肝心のシンガポール協議は素知らぬ顔でなにも報じない。
主要メディアは政府が望む目眩ましに協力しているわけだ。
北朝鮮のメディアが歴史問題ではなく現在の日本に関する報道をするときは、いつも、日朝間で接触(水面下の協議)があることを示唆している。
昨夜、北朝鮮国営対外向けラジオが、「拉致問題はすでに解決された」と従来の主張を繰り返したそうだが、これもある種のアベサポートである。
そう主張している北朝鮮と交渉なければならないのだから、力を大上段に振りかざしたままで交渉はできないと説明するためのサポートである。
その一つの現れが、添付する記事にある、安倍首相の「北朝鮮側が知っていることをきれいさっぱり話し、すべての拉致被害者を日本に帰国させたときにこの問題は解決する」というTV番組での発言である。
「北朝鮮側が知っていることをきれいさっぱり話し」という安倍首相発言に吹き出さないひとは、政治オンチだと思った方がいい。
安倍氏も同行した02年9月の訪朝までに、“北朝鮮側が知っていることをきれいさっぱり話している”(見知らぬ無関係の人を強奪したのか、国内の“土台”がオルグないし勧誘した人を密入国して連れて行った(密出国させた)のかなど)のは当たり前ではないか。
重大で画期的な外交交渉ではあり得ないことだが、仮に、田中均氏が北朝鮮との事前交渉でそれらをきちんと確認していなかったとしたら無能だし、拉致の経緯さえ確認できていないのに、ふらふらと平壌に行って日朝平壌宣言に署名したとしたら、当時の首相である小泉純一郎氏は万死に値する。
安倍首相の「北朝鮮側が知っていることをきれいさっぱり話し」という発言の裏には、拉致問題解決の一要素として、拉致の実態を国民にある程度説明するつもりがあるようだ。
そして、「すべての拉致被害者を日本に帰国させたとき」という発言は、“(帰国したい生きている)すべての拉致被害者を日本に帰国させたとき”と意訳するとわかりやすいと思う。
対北朝鮮政策では安倍首相ほどではないとしても強硬な発言を続けてきた野党が、「安倍の変節」にほとんど沈黙しているというのが、モリカケなどでの安倍批判は表向きの話で、実のところは「大政翼賛会」政治が行われていることを如実に物語っている。
野党は、安倍首相に“変節”の理由や16年間のサボタージュについてきちんと説明を求め、その後、日朝国交正常化を後押ししなければならない。
※関連参照投稿
「大詰めを迎えた日朝交渉:「拉致問題」解決に向け大きく舵が動いた5月7・8日大連「中朝首脳会談」」
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/149.html
「大詰めの日朝交渉:“帰国したい人だけ帰国”「拉致問題解決法」を青山繁晴氏やビートたけしに発言させ世間の反応を窺う安倍官邸」
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/197.html
「米朝「非核化合意」“確定”を受け安倍首相が驚愕の政策転換:「拉致問題」を棚上げした北朝鮮経済支援の“地ならし”開始”」
http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/190.html
「当時の官房長官である福田康夫元首相が語る「日朝交渉失敗要因」と「日本の約束破り」」
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/288.html
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安倍首相 “米韓合同演習中止” 言及に理解[NHK]
2018年6月16日 12時00分米朝首脳会談
安倍総理大臣は16日朝、読売テレビの番組に出演し、アメリカのトランプ大統領が米韓合同軍事演習の中止に言及したことに理解を示し、北朝鮮が非核化に向けて迅速に行動することが重要だと指摘しました。また、拉致問題の解決にはキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の大きな決断が必要だとして、信頼関係を醸成したいという考えを示しました。
この中で安倍総理大臣は、米朝首脳会談について、「相互不信の殻に閉じこもっていてはならないということで、その殻を打ち破った。世界最強の軍事力を持つアメリカの大統領にキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は完全な非核化を書面で約束した。まずは、非核化に向けた土台をつくることができた」と述べ、評価しました。
そのうえで、トランプ大統領が米韓合同軍事演習の中止に言及したことについて「信頼を醸成するための善意だ」と理解を示し、「北朝鮮が迅速に対応するかどうかが極めて重大だ」と指摘しました。
さらに、米朝首脳会談の共同声明で核やミサイルのCVID=完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄に関する言及がなかったことについて、「もちろん入れるべきだと思った」と述べました。
また、安倍総理大臣は、北朝鮮国営の対外向けラジオが15日夜、「すでに解決された」とする従来の主張を繰り返した拉致問題について、「北朝鮮側が知っていることをきれいさっぱり話し、すべての拉致被害者を日本に帰国させたときに、この問題は解決する。そのためにはキム委員長の大きな決断が求められる。日本もアメリカがスタートしたように信頼関係を醸成していきたい」と述べました。
一方、安倍総理大臣は、秋の自民党総裁選挙での3選に強い意欲を示したうえで、立候補を表明する時期について、「東京近辺でセミの声がうるさいなと感じられる状況になった頃だ」と述べました。
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