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雑感。プルトニウムと安倍政権
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/53067409.html
2018年06月10日 在野のアナリスト
G7サミットで首脳宣言を採択したはずが、トランプ米大統領は「承認せず」と呟きました。困ったのは安倍首相で、取りまとめに尽力した、と語っていたのにトランプ氏が承認しなかったら、安倍氏の努力は水の泡、どころか本当に調整したのか? という疑問すら湧く。安倍氏の調整力など所詮そんなもの、とみなされることになります。
しかも日本政府は、トランプ氏に迫る安倍氏の写真まで公開した。安倍氏が迫っているように見えますが、トランプ氏の視線はメルケル独首相へ向けられ、ここでも『置き去り』です。さらに傍らに立つボルトン大統領補佐官が象徴するように、トランプ政権で脇においやられつつあるネオコン勢力が、安倍氏をテコにして諫言するのに利用されている。だから、『膝つめ』などをアピールできるのですが、トランプ氏相手では空振りすることも多い、となるのでしょう。ちょうど読売がアーミテージ氏を招いて懇話会を開いていますが、安倍氏もこの辺りとたっぷり調整したのかもしれませんが、トランプ政権で傍流においやられている現状では、大して意味がないことになりそうです。
そんな米国からプルトニウムの削減を求められ、日本が窮地です。日本は何百発もの核ミサイルをつくれるプルトニウムを保有していますが、それも高速増殖炉やプルサーマルで消費できる、減らしていく、ということで認められたものです。しかしどちらもほとんどが計画倒れで、すすむ気配すらない。しかも核燃料を再処理をすれば、必然的にプルトニウムは増えていく。再処理しなければ核燃料は溜まっていくばかりか、貯蔵施設も増やさないといけない。いずれにしろ、日本の原子力事業は行き詰まりが確実です。
米国がこれまで許容してきた日本のプルトニウム保有に見直しをかけはじめたのは、米国のネオコン勢力の失速も影響するのでしょう。日本が未だに原発を推奨するのも、このネオコンの指示とされます。ネオコンが隆盛した時代と、原発が世界的に伸長した時代が重なるように、多くの組織、利権でむすびついてきたことも想像できる。しかしネオコンが力を失えば、そうした組織や利権に配慮する必要がなくなります。つまり日本が大量のプルトニウムを抱えるほど、原子力政策を維持させる必要性もなくなるのです。
北朝鮮には「完全、かつ検証可能で不可逆的な核廃棄(CVID)」を求めておいて、日本が転用可能なプルトニウムを大量に抱える、というのも説明のつかない話です。さらに、日本は青森県六ケ所村につくった再処理施設さえ、未だ稼働の見通しが立たず、これまでに3兆円近いお金をドブに捨てたようなもの。米国としては日本の原子力政策を見限り、諦めてプルトニウムを処理しろ、という方に舵を切ったとて何の不思議もありません。
新潟県知事選は、与党の推す花角氏に当確がでました。柏崎刈羽原発はこれで再稼働に一直線でしょう。元々、明治維新をみても分かりますが、攘夷を訴えていた討幕派が、幕府を倒した途端に開国派に転じた。そんな明治維新にシンパシーを感じる層は、目的のためならどんな嘘をついても平気なのです。大河ドラマが放送中の西郷隆盛も、南洲翁遺訓において『政府首脳たちは立派な家屋を建て、洋服を着飾り、蓄財のことばかり考えている。これでは維新の功業は成就しない…国に対して、戦死者に対して面目立たない』と嘆いています。ただ、その米国の言いなりにしていたら、その米国の状況が変化し、日本の立場すら失ってしまうのは、北朝鮮問題も原子力政策も同じなのかもしれません。西南戦争のとき、西郷が掲げたのは『新政厚徳』、今もその旗が必要なのかもしれませんね。
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- 米、日本にプルトニウム削減要求:核不拡散で懸念、政府は上限制で理解求める:交渉次第では日米原子力協定の終了も あっしら 2018/6/11 02:36:19
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