http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/197.html
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前回投稿した
「大詰めを迎えた日朝交渉:「拉致問題」解決に向け大きく舵が動いた5月7・8日大連「中朝首脳会談」」
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/149.html
で、締めくくりとして、
「 現在検討されている「拉致問題」の解決方法は、日本に帰ってもいいと考えている限られた人が、「拉致されたわけではなく自分の希望で北朝鮮に渡った」と記者会見し、帰国するというものらしい。
しかし、このような落とし前の付け方で拉致被害家族会や国民の理解を得るのは難しいだろう。」
という内容を書いた。
安倍政権が「拉致問題」で方針転換を決めたと判断したネタ(根拠)を示していないので提示したい。
ネタの発言主が、従軍慰安婦問題でNYT紙の一面広告に名を連ねるなど「愛国保守強硬派」と目されている青山繁晴自民党参議院議員と決してリベラルではないビートたけし(芸名なので敬称略)や国家社会主義(いい意味で(笑))的心情の持ち主亀井静香氏というところが、官邸も人選についてなかなかというか少しは考えているように思える。
(リベラル派や共産党系が言ったら、総スカンでボロクソに叩かれる内容)
日朝国交正常化を急ぐために「拉致問題」解決で“転向”するという政策選択は、コア支持者の猛反発を招き、安倍首相にとってまさに命取りになりかねない。(その代わり日朝国交正常化はリベラルを中心に支持を得るが...)
最後は、森友学園問題や加計学園問題にように権力と数に頼っての強行突破も辞さないとは思っているのだろうが、拉致問題の“転向”に、対北朝鮮強硬派からの支持を事前に少しでも増やしておきたいというのが本音だろう。
そういう予測から、強行突破が、あらぬ方に向いて、拉致被害家族会を踏みつけるようなかたちにならないことを切に願う。
ネタの最初は、自民党参議院議員青山繁晴氏が日中首脳会談(5月9日)に向け中国が北朝鮮の“妥協案”を持ってきたと思われる直後の5月12日にAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』で発言した内容である。
■青山繁晴氏「拉致被害者の一部を帰すという話も水面下で出ている」
〈中略〉
人権の問題なので気をつけて話さないといけないが、年内に北朝鮮が何人か選んで帰す可能性もゼロとは言えない。名前は絶対に言えないが、ある男性の拉致被害者について“本人の希望で北朝鮮に行ったという“記者会見をさせてから帰すという話も出ている。
〈後略〉
(全文は末尾に掲載)
もう一つのネタは、5月20日のお昼にテレビ朝日で放送された「ビートたけしのTVタックル」で行われたビートたけしと亀井静香氏の掛け合いである。
番組冒頭で、亀井静香氏が安倍首相の命を受け、韓国高官の支援を受けつつ訪朝を準備していることを紹介した。
番組の最後の最後で、
阿川佐和子さん:「米朝会談、結局どういう結末を迎えそうな・・・」
ビートたけし:「日本は拉致問題をと言うんだけど、オレは、日本に住んでいる親族・家族の人たちが、まあ、当然、自分の肉親を帰して欲しいと思うのはじゅうぶんわかるけど、今の拉致された人たちの生活考えるとどうしていくんだと思ってしまうんだ。精神的なバックアップとかいろいろな環境の整備をちゃんとやっといてから・・・」
阿川佐和子さん:「極端に変わる・・・」
ビートたけし:「うう同時だけどね。同時にやっといてから、帰してもらうということをやってもらわないと・・・」
亀井静香氏:「たけしさんが大事なことを言っているんだよ。北と日本が仲良くならなければダメだよ。仲良くなっている状況で帰ってくるなら帰ってこないとね。敵国から帰ってきたみたいな、そういうことでは、私は、その人たちも、幸せじゃないと思う」
阿川佐和子さん:「それは時間がかかるような気がする」
まず、ビートたけしの「今の拉致された人たちの生活考えるとどうしていくんだと思ってしまうんだ。精神的なバックアップとかいろいろな環境の整備をちゃんとやっといてから・・」といった発言は、02年から04年にかけて帰国した拉致被害者及び家族に対する中央政府や自治体の処遇を考えるとちょっと的が外れていると思う。
ビートたけしの発言を敷衍すると、生存して今も北朝鮮に残っている拉致被害者は、北朝鮮に渡った経緯はともかく、02年9月「日朝平壌宣言」で帰るチャンスがありながら、北朝鮮に残ることを選択したということを言いたいのもかもしれない。
(02年10月に子どもたちは置いて帰国した蓮池さんや地本さんそして曽我さんも、一時帰国で、2週間ほどで北朝鮮に戻るつもりだった)
亀井氏の発言を言い換えると、拉致被害者を今の時点で無理に取り返すというかたちでなく、日朝国交正常化を先行させ、日朝間で理解や交流が進むことで、今は帰りたくない拉致被害者が一時的ないし永久に帰国してもいいと思うようになったり、拉致被害者の家族や親族が北朝鮮を訪問して面会するかたちになればいいというものだろう。
これまで「拉致問題」への私見も投稿してきたが、横田めぐみさんだけはどう考えても例外で当てはまらないが、拉致についてはなんらかのオルグや取り引きがあった可能性が高いと考えている。
表題にしたようなかたちで「拉致問題」の解決と言えるのなら、02年や04年で解決でき日朝国交正常化を粛々と進められたはずだと言いたい。
あまりに遅すぎるの一言である。
しかし、「拉致問題」解決に関するこの“転向”でさえ、戦略眼もなければ政治的胆力もない安倍政権が実行に踏み切れるか定かではない。
そう遠くない時期には踏み切るのだろうが、いよいよ追い詰められて訪朝というかたちはなんとしても避けて欲しい。
できれば、サンクトペテルブルグ経済サミットでの日露首脳会談の帰りに平壌に立ち寄って欲しい。
拉致問題の泥沼に嵌まって政治的使命を未だ果たしていない安倍首相には、真っ正面から、朝鮮半島の平和実現に日本が果たすべき歴史的使命をきちんと国民に訴え、「拉致問題」がこじれた理由をきちんと説明すべきとだと再度言いたい。
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青山繁晴氏「拉致被害者についての話が水面下で出ている」 シンガポール会談に向け、米朝中の思惑は?
5/14(月) 14:40配信
3月下旬に訪れたばかりの中国を再び電撃訪問、習近平国家主席の前で満面の笑みを見せた金正恩委員長。「関係国が敵視政策と威嚇を止めさえすれば、北朝鮮が核を持つ必要はなくなる」という発言に、習主席は「中国は地域の安定を実現するために積極的な役割を果たしたい」と応じたという。米朝首脳会談を前に、非核化の方法や時期などを巡って埋まらない両国の溝。アメリカ側からの強い要求を回避するため、北朝鮮は中国に連携を求めたとみられている。
一方のトランプ大統領は「友人である習近平首席と話す。関係と信頼が築かれつつある北朝鮮についてだ」とツイート、習氏は電話会談で非核化に向けて段階的な行動を取るように求めた模様だ。しかしトランプ氏は同日、イラン核合意からの離脱を発表した。そこには北朝鮮に対し不十分な非核化では納得しないとけん制する狙いもあるとみられている。
また、トランプ大統領は会談の準備のため、ポンペオ国務長官を北朝鮮に派遣。労働新聞は金委員長とポンペオ氏の会談を1面トップで報じ、初めて米朝首脳会談の開催を国民に伝えた。金氏はポンペオ氏との協議で「満足な合意に達した」として首脳会談への期待を表明、同時に拘束していた3人のアメリカ人を解放した。3人を深夜に出迎えたトランプ氏は「金正恩氏は北朝鮮を現実の世界に戻したいのだろう。午前3時の最高視聴率を更新したのではないか」とコメント。さらに11日には、米朝首脳会談を来月12日にシンガポールで実施することも明らかにした。
■富坂聰氏「北朝鮮は思い切ったことをやるのではないか」
12日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』に出演した拓殖大学教授の富坂聰氏は「その上で「この情報化社会でポンペオ氏が訪朝したことが10日間以上も世界が知られなかったという離れ業を見て、裏でかなり深い情報交換があると思った。北朝鮮は慎重にカードを切ってくると思うが、今回は本気でやってくると見ている。南北の融和から入ったということは、思い切ったことをやるのではないか」と話す。
中朝関係については中国の『環球時報』は「中国は北朝鮮の後ろ盾であり、朝鮮半島問題の解決に中国の参加が不可欠である」と報じている。
毎日新聞によると、米朝首脳会談を巡り、ワシントンの外交関係者の間で習近平氏が現地入りする可能性が取り沙汰されている。NSC(国家安全保障会議)のコーツ国際交渉担当部長も第三国の首脳が参加する可能性もあることを記者団に示唆しており、もし習氏が会談に参加すれば朝鮮戦争の休戦協定に署名した当事国の首脳が揃うことになる。トランプ大統領はこれまでも北朝鮮に対する習氏の影響力の大きさを度々指摘しており、10日も「米朝会談にあたって習首席から具体的な助けを受けた」と感謝の意を表明している。
富坂氏は「そもそも中国は、朝鮮半島の未来を決める話し合いのテーブルから北朝鮮によって排除され、“中国無用論“まで出回っていた。そういう意味では危機感をかなり持っていたが、金委員長の電撃訪中後、その空気が吹き飛んだと喜んでいる。今の中国は総論賛成・各論反対。朝鮮半島で自分のコントロールできないことが起こるのが一番嫌なことなので、これを避けるためにアメリカの影響力が強くなることも飲み込もうと考えている。北朝鮮は、そんな中国に“通訳“のような役割を求めているのではないか」と推測した。
コリア・レポート編集長の辺真一氏は「北朝鮮からすると、中国が付添人として同席してくれればこれほど心強いことはない。しかし傍から見ると、保護者がいないとトランプ大統領とまともに会談もできないのか、非常にみっともないと思われてしまう。これまで金正恩委員長は中国を“裏切り者。アメリカのかかし“などと散々ののしってきた。韓国に対しても“民族の問題は我々自身で解決する“と言ってきた。金正恩委員長はそれでもいいと言うのか、やっぱりサシでやると言うのか。まだなんとも言えない。また、シンガポールで米朝もしくは米朝中の首脳会談ということになると、これまで仲人を務めてきた韓国にとって問題だ。韓国はそもそも自分も含めた三者会談を板門店でやりたかった」と話した。
■青山繁晴氏「拉致被害者の一部を帰すという話も水面下で出ている」
自民党の青山繁晴参議院議員は「オールドメディアは外交で日本が外されていると報道しているが、なんの根拠があるのか?外されていない。トランプ大統領は米朝首脳会談を5月中に板門店でやりたかったが、それが6月12日にシンガポールで開催されることになったのは、日本の働きかけが効いたからだ。これはワシントンに行って確認もした。板門店で開催すると、朝鮮戦争の終結が看板になってしまって、日本人拉致問題が霞んでしまう恐れが強い」と話す。
その上で「今回、なぜアメリカ人の3人だけが帰れたかというと、やはりアメリカの軍事的圧力が効いたから。それに対し、日本は40年間、“拉致被害者を返してくれなかったら、また話し合いましょうね“という姿勢だった。国会議員も外務省も悪いし、右とか左とか、イデオロギーは関係のない話だ。ただ、水面下での日朝交渉は変わってきている。人権の問題なので気をつけて話さないといけないが、年内に北朝鮮が何人か選んで帰す可能性もゼロとは言えない。名前は絶対に言えないが、ある男性の拉致被害者について“本人の希望で北朝鮮に行ったという“記者会見をさせてから帰すという話も出ている。もちろん一人でもそうした動きがあればすばらしいニュースだが、同時に日本は大きな課題を背負うことになる。残った人々を取り戻すためにも、北朝鮮に調査隊を送らないといけない。これは国際社会の協力なしにはできないが、そのための機会が訪れていることは事実だ」と明かした。(AbemaTV/『みのもんたのよるバズ!』より)
最終更新:5/14(月) 14:40
AbemaTIMES
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180514-00010009-abema-kr
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