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日大アメフト部と全く同じ構図の安倍政権の終末
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2018-05-17 そりゃおかしいぜ第三章
若いころ、モノを届けるように上司から言われたことがあった。50キロほど先であるが、30分以内に届けろと言うのであった。100キロで走らなければ時間内に届けられない。相当なスピードで出かけたが、案の定スピード違反で捕捉された。上司も届け先も誰も責任とってくれない。若造の私個人が切符を切られて違反金を払った。スピード違反しなければ命令は守れなかったのであるが、上司はスピード違反までしろとは言わなかった。私が勝手に忖度した結果である。
同様のことが、日本大学と関西学院大学のアメリカンフットボール戦で起きた。昨年全国制覇を成し遂げた日大の内田正人監督は、相手を徹底的に壊して来いと選手に檄を飛ばしている。監督は反則までしろは言ってない。ルールに基づいた指導をしていたというのである。日大は関西学院の質問に対して、選手が指導を越えた行為をしたという回答をしている。相手選手に厳しく対応した選手は、監督の意向を忖度したのだろう。内田監督は日本大学の常務理事でもある。
これと全く同じ構図が、安倍政権の全くくだらないダラダラと続く小事にみることができる。官僚も政治家も地方の木っ端役人もが、寄ってたかって権力に忖度している構図が、森友学園・加計学園問題の本質である。首相夫人や腹心の友のお気に入りにならなければ、出世はできないし、政治家にもなれない。忖度の裏には、内閣人事局の設置があり、小選挙区制の導入による自民党内が硬化し安倍一強に疑念を持ちながらも、論議すらできず自浄能力を失った姿がここにある。
そして、お上に盾突かない日本の精神文化は、長い時間で培われたものである。お上に忖度することに抵抗がない日本人の感性は、巧みに現代社会に入り込んでいると言える。安倍晋三は人事権を背景にそれを利用しているんである。
森友加計問題は、日を追って疑念が深まり、虚偽答弁を重ねて説明が繰り返され、また新たな事実が噴出し、疑念は深まり調査中とする案件ばかりが増えている。
どうしてこうなったのか? 答えは簡単である。森友加計学園問題は、国民のだれもが知っていて、事実関係の究明もほとんどなされているが、唯一その渦中のど真ん中の安倍晋三がこれを認めようとしていないだけなのである。膿が自分であることを知ってはいるが、認めようとしないのである。
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