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「モリカケよりも」の安倍応援団 政策論争で困るのは誰か 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229076
2018年5月16日 日刊ゲンダイ ※タイトルは紙面による
「外交の安倍」を自負するも…/(C)日刊ゲンダイ
安倍応援メディアから、「モリカケよりも政策論争をやるべきだ」という論調が盛んに聞こえてくる。たしかに政策論争は大事だ。では、安倍政権の政策を一つ一つ見てみよう。
安倍政権が掲げた「経済政策」の最重要課題は「デフレ脱却」だった。黒田日銀は5年前「2年間で物価を2%上げる」と宣言した。ところが、達成時期を6回も延長したうえ、とうとう「物価上昇率2%」の達成時期を「撤廃」した。大失敗だ。
「財政健全化目標」も、2020年から2025年へ5年も先送り。借金は膨れる一方だ。「待機児童ゼロ」も減るどころか、増加の一途をたどっている。「女性活躍」は、財務省の福田淳一前事務次官のセクハラに対して、麻生副総理は「(女性記者に)はめられた」とセカンドレイプのごとき発言を繰り返し、安倍首相本人は口をつぐんだままだ。
さらに、「成長戦略」の柱として何度も「セールス外交」を行った「原発輸出」は、次々に頓挫している。ベトナム、台湾は建設中止、リトアニアは建設凍結、イギリスは事業費が3兆円に膨張し、大手銀行の融資に政府保証をつけても立ち往生。トルコも事業費が4兆円に倍増し、伊藤忠が撤退。この5年間、安倍政権の「成長戦略」で成果を上げたものは、ほとんど見当たらない。
「外交の安倍」を自負しているようだが、外交政策も、北朝鮮問題は「蚊帳の外」に置かれ、北方領土は1ミリも返還されず、TPP離脱の米国には2国間貿易交渉を迫られる始末だ。
安倍政権の政策はことごとく失敗に終わっている。考えてみると、この5年間、安倍政権は、行き詰まるたびにスローガンを変えてきた。「3本の矢」(2013年)→「女性活躍」(2014年)→「1億総活躍」(2015年)→「働き方改革」(2016年)→「人づくり革命」(2017年)といった調子だ。失敗を隠すために、次の政策目標を掲げるという繰り返しだった。
森友・加計疑惑も、嘘がバレるとスリカエと居直りとごまかしに終始し、また嘘が発覚するというパターンである。
政策論争をして困るのは、実は安倍首相自身だろう。安倍応援団メディアは、このことを分かっているのだろうか。
殆どのメディアが、デンデンの寿司友状態なので、具体的な政権批判をしない。
— freedomk1 (@119freedom) 2018年5月16日
「モリカケよりも」の安倍応援団 政策論争で困るのは誰か https://t.co/AnHF6DtjFM #日刊ゲンダイDIGITAL
「モリカケよりも」の安倍応援団
— KK (@Trapelus) 2018年5月15日
政策論争をして困るのは安倍首相だぞ
安倍応援メディアは、このことをわかっているのだろうか
森友・加計疑惑も、嘘がバレるとスリカエと居直りとごまかしに終始し、また嘘が発覚するというパターンである
金子勝の添加の逆襲(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/tCYKhFNUdv
我が方は損害軽微にしての歴史的体質が現れました。
— 堀田 明 (@airhorse610) 2018年5月15日
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