原子力発電システムは「巨大且つ広大な科学知識の集積」で出来た物であり、科学知識の土台の無いところでこれを実施するのは「大きな危険を招く」 この考えに従って「湯川秀樹博士を中心とする科学者達は 「基礎研究から始めるべき」と主張した。 ところが、アメリカの原子力産業の「原子力平和利用」のかけ声で動かされた 『ボンクラ頭の「中曽根康弘」「正力松太郎」ら』が 「原子炉輸入がてっとり早い」と強引に「原子炉輸入」の方針を決めて了った。 これが全て今日の原子力事故の原因・遠因である。 中曽根は今生きている証人であるが、【中曽根元首相が自然エネ派に変節】と 書かれるように「変節して恥ない」 【原子力発電を推進した元凶としての中曽根康弘と正力松太郎】
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2011-03-22 より抜粋> 中曽根康弘『自省録−歴史法廷の被告として』(新潮社、2004年)が良い。 その41〜46頁の「原子力推進に奔走する」という項をご覧下さい。 ここにも、「国会に一挙に8本の原子力法案を提出し」たことや、 「このとき、科学技術庁も作って、正力松太郎さんが長官になり」 「正力さんは電子力委員会の委員長も務め」たことが書かれています。 この本を書いたとき、中曽根さんは、まさかその7年後、 これほど苛酷な「歴史法廷」に立たされることになるとは夢にも 思っていなかったことでしょう。 まして、このような形で明確な有罪判決を下されることになるとは……。 自宅のテレビで毎日繰り返されている福島原発事故の報道を、 どのような気持ちで眺めているのでしょうか。 放射能汚染から逃れるために避難している人々の群れを見ながら、 少しは「自省」しているのでしょうか。 中曽根さんの本にも出てきていますが、日本における「原子力の父」と言われる 正力松太郎については、 有馬哲夫『原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 』(新潮新書、2008年)を ご覧になって下さい。これは新書ですので、入手するのも読むのも簡単でしょう。 これは、近年になって解禁されたアメリカ政府関係の機密文書を用いて、 正力とCIAの関係や原発推進について果たした正力の役割を暴露したものです。 その宣伝文句は、次のようになっています。 『一九五四年の第五福竜丸事件以降、日本では「反米」「反原子力」気運が 高まっていく。そんな中、衆院議員に当選した正力松太郎・讀賣新聞社主と CIAは、原子力に好意的な親米世論を形成するための「工作」を開始する。 原潜、讀賣新聞、日本テレビ、保守大合同、そしてディズニー。 正力とCIAの協力関係から始まった、巨大メディア、政界、産業界を巡る 連鎖とは――。機密文書が明らかにした衝撃の事実。』
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