http://www.asyura2.com/18/senkyo244/msg/625.html
Tweet |
安倍三選支持を強調する二階幹事長の「本当の胸の内」
http://diamond.jp/articles/-/169900
2018.5.15 清談社 ダイヤモンド・オンライン
安倍首相の自慢のタネだった内閣支持率が一気に急降下。各紙の世論調査でも、危険水域といわれる支持率20%台も目前に迫っており、「安倍3選」の先行きも不透明だ。混迷を深める現在の政界において、キーマンとしてその言動に大きく注目が集まっているのが二階俊博自民党幹事長だ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が解説する。
「3選支持」を明言し続ける
二階幹事長の真意とは?
官邸主導によって、党が官邸の「下請け」と化したことを嫌い、安倍首相の弱体化を機に党の復権を図ろうと動いている二階幹事長。安倍首相の命運をも握っている人物だ。 Photo:YONHAP NEWS/AFLO
二階幹事長は党内議論を主導し、昨年3月の自民党大会で、総裁任期を「2期6年」から「3期9年」へと変更し、安倍首相の3選出馬を可能にした人物。4月29日には外遊先のロシアで、9月の自民党総裁選について「安倍首相の3選に対して1ミリも変わっていない。全面的に支持している」と発言し、改めて安倍支持を明言した。
しかし、二階幹事長の発言を丁寧に追いかけていくと、また違った側面が見える。鈴木氏が語る。
「二階幹事長は、表立った場面では必ず、安倍3選支持に変化はないと強調しています。ですが、財務省による決裁文書の改ざんが明らかになった3月12日の記者会見では、記者から『野党から安倍内閣の総辞職に値すると指摘されている』と質問されると、総辞職はないとは答えずに『我々は、野党に言われるままに総辞職するわけではない。自民党は自民党として、しっかりした考えに基づいて自信を取り戻して頑張っていきたい』とも語っています」(鈴木氏、以下同)
「また、4月23日に自ら率いる志帥会(二階派)のパーティーでも、いつものように3選支持を明言する一方で、親しい周辺には『今後の状況は何が起きるかわからない』という趣旨の発言もしているそうです。その意味するところは、3選はもちろん支持しているが今後は状況次第ではどうなるかわからない、ということ。さらに、安倍首相が3選できるかどうかの命運は自分が握っているということも暗に示しています」
二階発言に込められた
安倍官邸への牽制球
4月25日朝、自民党の森山裕国対委員長は「内閣不信任決議案が出されれば、衆院解散も1つの選択肢」と語った。
森山氏の突然の発言には、国会で与野党の対立が長引くなか、野党の動きを牽制する意図があったと見られた。だが、二階氏は同日、官邸で安倍首相と会談した直後に「幹事長の知らない解散なんか世の中にあるわけない。どうぞやるならやればいい」と発言し、いち早く解散説を打ち消している。
突然飛び出した解散説の背景には、何があったのだろうか。
「多くのメディアは二階幹事長の発言を『火消し』と捉えて報じましたが、国会対策委員長は立場上、幹事長に仕える役職ですから、森山氏が好き勝手に解散などと言うことは考えにくい。事前に話を擦りあわせていたと考えるのが自然です。牽制のための解散という言葉を発する人と、それを打ち消す人…そんな役回りを決めて発言したのではないか」
また「幹事長の知らない解散なんてない」と断言したことにも意味があるという。
「これは、幹事長の自分の了解がなければ解散なんかやらせないという意味にも聞こえます。二階幹事長からの強いメッセージとも取れます」
二階氏は、第2次安倍政権の発足以来続いている、官邸が何でも決めて党側が下請け機関と化す『政高党低』の状況に不満を持っているという。
「二階さんがたびたび口にする『政府と与党は一体』という言葉も、『与党は官邸の下請けではない』という意味を込めたもの。二階さんの最大の目的は自民党を守り、強くすることだと思います。二階さんの動きを見ると、度重なる不祥事で政権が与党の助けを必要とするこの機会をうまく使って、これまでとは反対の『党高政低』の構図を作ろうとしているようにも思えます」
「同じように9月の総裁選も、党が安倍官邸に対して主導権を握る絶好のチャンス。安倍首相にしてみれば二階幹事長の支持がなければ3選は果たせませんから、今まで以上に気を使い頭を下げる。二階幹事長が総裁選後の政局の主導権までも握る流れができるというわけです」
「安倍3選」か「安倍降ろし」か?
二階幹事長と安倍首相の綱引き
確かに最近の二階幹事長の節目節目での発言には、政局をリードするものが多い。働き方改革関連法案における厚生労働省のデータ問題では、政府の対応に苦言を呈して、法案から裁量労働制の対象拡大を削除する流れを作った。
また、財務省の文書改ざん問題でも、報道直後から公明党と足並みを揃えて、官邸の頭越しに財務省に対して、国会への資料の提出を求めている。
「二階幹事長は、現時点での解散には強く反対しています。それは連立政権のパートナーであり、自身が強いパイプを持つ公明党も同じ意見。解散反対の理由は、今解散をするにはリスクが多すぎるという点です。しかし強い反対があっても、安倍首相が政権延命のために、通常国会の会期末に乾坤一擲の解散・総選挙をする可能性はゼロではありません。解散して選挙に勝てば、国民から信任されたことになり、スキャンダルも吹き飛んでしまいますから」
しかし、安倍首相が解散・総選挙を強行しようとすれば、二階幹事長が自民党を守るために「安倍降ろし」に動く可能性もある。政局はさらに流動的になるだろう。支持率低迷に苦しむ安倍首相が3選を果たすのか、それとも解散・総選挙に打って出るのか。どちらにしろ、二階幹事長の今後の動きから目が離せないようだ。
自身の3選のカギを握っている二階幹事長に対して、安倍首相は今まで以上に気を使い、頭を下げています。 - 安倍三選支持を強調する二階幹事長の「本当の胸の内」 https://t.co/GHSGh07rWP
— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) 2018年5月15日
安倍三選支持を強調する二階幹事長の「本当の胸の内」
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2018年5月14日
「安倍首相が解散・総選挙を強行しようとすれば、二階幹事長が自民党を守るために「安倍降ろし」に動く可能性もある」https://t.co/uKmPSVqsW7
安倍三選支持を強調する二階幹事長の「本当の胸の内」 https://t.co/x1yNEqahQA さすが「政局」報道大好きな鈴木哲夫さんらしい解説。二階氏はキングメーカーになりたいのか。古狸だからなあ。
— 中乃井みあき/九牛一毛 (@nakanoi_miaki) 2018年5月15日
解散騒動は幹事長の権限を強調するためものだったという読みは面白い。「幹事長の知らない解散なんか世の中にあるわけない」 / “安倍三選支持を強調する二階幹事長の「本当の胸の内」 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン” https://t.co/FeA0fODnRk
— すぐる (@ssuguru) 2018年5月14日
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK244掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK244掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。