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鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」と声高に言う人は偽物 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228792
2018年5月14日 日刊ゲンダイ
「今の政権には反省がない」と鈴木邦男氏(C)日刊ゲンダイ
本当に自信があれば謙虚になれるはず |
世の中が右傾化しているといわれる。安倍政権を支持する勢力には、排外主義をあらわにする極右的な思想の持ち主も少なくない。政権側も右翼的な政策を推し進めてきた。安倍政権の5年間で日本はどう変わったのか。今後、どうなるのか。民族派右翼の重鎮、「一水会」元最高顧問の鈴木邦男氏に話を聞いた。
――安倍政権や、そのコアな支持層は果たして「右翼」なのでしょうか。保守というより反動のようにも感じますが。
今の政権には反省がない。歴史を見る目がないというか、直面する勇気がないんでしょう。それは保守的な態度ではないと思います。例えば、東京裁判を見直すという。見直してどうするのか。もう一度、戦争をするとでもいうのでしょうか。
――ヘイトスピーチや排外主義的なデモも目立つようになりました。
僕は日本が好きだけど、そんなに立派な国だとは思っていない。どうしようもない失敗もしてきましたからね。それでもこの国が好きだと思うのが本当の愛国心ではないですか。今は政権中枢が率先して「侵略も虐殺もなかった」と過去から目をそらし、歴史をフィクションで糊塗しようとしている。民族間の憎悪をあおり、韓国や中国をバカにした本が書店に並ぶ。韓国を褒めたり、日本政府を批判すれば、非国民のように叩かれる。そんなものは愛国心でも何でもありません。
――安倍政権イコール国ではないのに、ちょっとでも政府を批判すると、国賊扱いですからね。
しかし、「国のため」とか「私は愛国者」とか声高に言う人は偽物だと思いますよ。そういうのは、心の中で思っていればいい。行動を見て、周りが判断すればいいのです。外に敵をつくって支持を固めるのは、運動家の常套手段。政府や政党がそれをやるべきではない。
――この春から、小学校で「道徳」が教科化され、道徳心や愛国心に成績がつけられます。どうやって愛国心の有無を判断するのでしょう。
愛国心に右翼も左翼もない。周りに迷惑をかけず、人に優しくしている人が一番の愛国者です。無理して「日本は素晴らしい」と言わなくてもいいと思う。物を贈る時も「つまらないものですが」と言ったり、愚妻や愚息という言い方をするのが日本の精神ですよね。本来は謙虚な文化なのに、今は自分で自分を褒めてしまう。自国のことも「愚国」「弊国」くらい言ってもいいのにね。会社だって、弊社と言うでしょ。本当に自信があれば、謙虚になれるはずですよ。
――そういうことを言うから、「自虐的だ」と右翼界隈から目の敵にされる?
僕は母が宗教団体の「生長の家」に出入りしていた関係で、青春時代は生長の家の運動に情熱を燃やし、今の日本会議の連中とも一緒に学生運動をやっていた。対立して追い出されたけど、今はよかったと思っている。あのまま日本会議にいたら、視野狭窄になっていたでしょうね。
――日本会議の運動は、左翼に対する敵視が凝縮されたものに見えます。鈴木さんも「サヨクに転向した」と批判されていますね。
右でも左でも、同じ考えの人が集まると暴走する。批判は排除され、過激なことを言う人が支持を集めます。アナキストの竹中労の「人は弱いから群れるのではない。群れるから弱くなるのだ」という言葉を聞いた時、僕は最初、意味が分からなかった。「何言ってるんだ、弱いから群れるのだろう」と思っていた。でも、やはり群れるから無力になるんだということが分かってきた。
――日本会議は安倍政権を支える一大勢力基盤だといわれ、集団的自衛権の行使容認も、憲法改正も日本会議の悲願だと聞きます。
彼らは「三島事件」の絶望を味わっている。三島由紀夫が憲法改正を求めて自衛隊に決起を呼びかけ、後に自決したことがトラウマになっているのです。安倍政権の間にしか憲法改正のチャンスはないから、何としても成し遂げなければならないという強迫観念があるのでしょう。
安倍首相の街頭演説は日の丸が多数(C)日刊ゲンダイ
自由のない自主憲法より、自由のある押し付け憲法 |
――現政権が目指す憲法改正についてはどう考えていますか。
僕は、安倍首相の憲法改正には反対です。本来、憲法には夢や理想が必要なはずなのに、思想性もなく、ただ戦前に戻ろうとしているように見える。戦争であれだけの犠牲を払ったのに、教訓を生かせず、軍備を増強して国民の人権を抑圧するなんて愚かすぎます。僕は現行憲法は米国による「押し付け憲法」だと思っていて、自主憲法の制定には賛成だけど、自由のない自主憲法より、自由のある押し付け憲法の方がずっとマシだ。
――改憲派は家父長制の復活を目指しているように感じます。
夫が働き、妻は家に尽くして、子どもを産み育てるという戦前の構図をつくりたいのでしょう。個人の自由を抑圧するこのシステムは、為政者にとって都合がいい。そのうち選挙権も一家で一票という形にしたいのかもしれない。そういう家の集合体を統治するのが「国家」という大きな家であり、トップの言うことに国民は従うべしという考え方です。
――道徳を教科化するなど、愛国心を植え付ける教育方針も、国家への忠誠心を養うためですね。
実は、三島由紀夫は自死の2年前に朝日新聞で「私は愛国心という言葉が嫌いだ」と書いていました。「愛というなら分け隔てないはずで、《人類愛》というなら分かるが、《愛国心》というのは筋が通らない。愛国心は、国境で区切られてしまう」というのです。三島は徴兵制にも反対していて、「国防は国民の名誉ある権利であり、徴兵制にすると汚れた義務になる」と言っていた。50年前の三島の言葉は、今の我々に向かって言っているように感じます。
歴史を学ばず反省がないから戦前の戻ろうとする |
――愛国心は、上から強制するものではないということですね。
韓国や中国に敵愾心を抱くとか、ヘイトスピーチの類いなんてのは愛国心とは別物です。1905年、日本が日露戦争に勝利した際、全権代表としてポーツマス条約の締結に臨んだ小村寿太郎外相は、賠償金も取れない勝利で帰国後に批判されることは分かっていた。しかし、「ここで戦争を終結させられるなら、帰国して殺されてもいい」「売国奴と罵られてもいい」という覚悟があった。こういう人が本物の愛国者でしょう。ところが、日本は日露戦争に「勝ったこと」にしてもらい、一等国に仲間入りして舞い上がってしまった。それで、ロシアよりはるかに強い米国に戦いを挑んでいった。愚かですよね。
――戦争を知らない世代ばかりになって、「戦争だけはしてはいけない」と言う政治家も減っているように感じます。
反省がないから、戦前に戻ろうとする。慰霊は当然ですが、歴史を検証してただすのは危うい。天皇陛下は激戦地をめぐる慰霊の旅をなさっています。憲法も守っている。保守を名乗る人々が「憲法改正で天皇陛下を国家元首に」などと主張するのは、陛下のお気持ちをおもんぱかっているとは思えない。むしろ、ないがしろにしているのではないか。
――安倍政権が終われば、戦前回帰を望むような妙な空気は消えるのでしょうか。
仮に安倍首相から次のトップに交代しても、自民党政権の間は“強い明治”への回帰路線は変わらないでしょう。国民もそれを求めているのだと思います。
――国民が求めている?
自信を持てない人たちは、国家が強くなれば自分たちも強くなるような錯覚を抱いている。それで、「中国や韓国は許せない」と拳を振り上げたり、ゲーム感覚で「北朝鮮をやっつけろ」と戦争をあおるようなことまで言い出す。政治家は、そういう国民受けを狙って、強い言葉で隣国や外国人を非難するようなことを言えば愛国者として支持されると思っている。お互いの相乗効果で、憎悪にまみれた偽物の愛国心が幅をきかせているのが現状ではないでしょうか。
(聞き手=本紙・峰田理津子)
▽すずき・くにお 1943年福島県生まれ。早大政経学部卒。学生時代から右翼運動に関わり、72年に民族派右翼の「一水会」を結成。99年まで代表を務めた。著書に「新右翼<最終章>」「失敗の愛国心」「言論の覚悟 脱右翼篇」など。
政治団体「一水会」元最高顧問の鈴木邦男氏は、「愛国心に右翼も左翼もない。周りに迷惑をかけず、人に優しくしている人が一番の愛国者」「無理して『日本は素晴らしい』と言わなくてもいいと思う」と指摘します。 https://t.co/VBtldakddf #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年5月13日
鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」と声高に言う人は偽物|日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年5月14日
自信を持てない人たちは、国家が強くなれば自分たちも強くなるような錯覚を抱いている。政治家は国民受けを狙って、強い言葉で隣国や外国人を非難することを言えば愛国者として支持されると思っている。https://t.co/olSXseRGVN
本物は言うことの重みが違いますね(*'ω'*)
— 破火蟹(パピガニ) (@papigani) 2018年5月14日
なるほどね たしかに
— ニンニン君 (@hantahanta) 2018年5月14日
確かに!
— マトリックス (@gJ3PUFd48QoN7gR) 2018年5月14日
虚偽の自尊心、虚偽の集団力を得るのに最も有効なのは、仮想敵国(人)を作りあげ、攻撃することだと、改めて、私自身も自戒いたしました。
鈴木氏の意見、誠に尊重したく思いました。
今の政治に対して、政治に愛国は無い!、特にマリオ達の自分勝手な政治は。日本の風土というかそういうところに対してと思う。なお政治がよければ越したことはない。
— 黒酢 三太 (@c_h_i_o_n) 2018年5月14日
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— koujiw (@kouji2000chan) 2018年5月13日
僕は、安倍首相の憲法改正には反対です。思想性もなく、ただ戦前に戻ろうとしているように見える。戦争であれだけの犠牲を払ったのに、教訓を生かせず、軍備を増強して国民の人権を抑圧するなんて愚かすぎます。
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— みっちゑる (@KinKingofmichel) 2018年5月13日
政治団体「一水会」元最高顧問の鈴木邦男氏は、「愛国心に右翼も左翼もない。周りに迷惑をかけず、人に優しくしている人が一番の愛国者」「無理して『日本は素晴らしい』と言わなくてもいいと思う」と指摘
鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」と声高に言う人は偽物
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2018年5月13日
「今の政権には反省がない。歴史を見る目がないというか、直面する勇気がないんでしょう。それは保守的な態度ではない」https://t.co/BskAUA56Ku
第一次安倍で教育基本法を改悪し「愛国心」を盛り込み、仕上げが小学校教科に道徳が入った事。なので点数評価となり生徒がそこに迎合せざるを得ない仕組となりアベが望む生徒が大量生産。怖ろしい!『鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」と声高に言う人は偽物 https://t.co/FVpnjrywtF #日刊ゲンダイ
— Goodbye!_mgr (@Goodbye_mgr) 2018年5月13日
右翼の人が安倍支持者をアイツら偽物だって言うのは面白いな。
— Sintoニャンター/ローレライ@DQX (@achinoyamabiko) 2018年5月13日
自分は右によってないつもりだが、この人の考え方は好きだなぁ。
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すごい真っ当な考え。愛国者と言ってる人たちって日本の文化とか何も知らん人多すぎ。日の丸の旗振ったら愛国者やと思ってる。
— しゅん (@shun64168) 2018年5月14日
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日刊ゲンダイ|鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」と声高に言う人は偽物https://t.co/qUjvqoEWQh「今は政権中枢が率先して「侵略も虐殺もなかった」と過去から目をそらし、歴史をフィクションで糊塗しようとしている。民族間の憎悪をあおり、韓国や中国をバカにした本が書店に並ぶ。韓国を褒めたり、」 pic.twitter.com/GBO4Cpm1Lm
— rima (@risa_mama117) 2018年5月14日
まともな右翼は筋が通ってる。
— 陣内和宏 (@JinKazLT) 2018年5月14日
ネトウヨとは違うね。
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— クラッシャー五戒 (@abe1797re) 2018年5月14日
☠日本会議や連なる「安倍一味」は、右翼を偽装した(戦争屋)で「軍産官複合体」の形を強固にして、武器輸出で一儲けを企む「業突張り」共なのだ。陛下は平和の象徴であるので触れるな‼
「愛国心に右翼も左翼もない。周りに迷惑をかけず、人に優しくしている人が一番の愛国者です」「韓国や中国に敵愾心を抱くとか、ヘイトスピーチの類いなんてのは愛国心とは別物です」/鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」と声高に言う人は偽物 https://t.co/Rekm1RT1Hq
— フォーキー (@folkycarnival) 2018年5月14日
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