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2018/05/13 08:38
<「首相案件」が混迷を極めている。加計学園関係者や愛媛県、今治市の職員との官邸面会をめぐって、柳瀬唯夫元首相秘書官が10日の予算委で「(県職員が)いたかもしれない」とウヤムヤ答弁を繰り返したことに、中村時広愛媛県知事がブチ切れた。「愛媛県の信頼を損ねる」「職員は子供の使いじゃない」と憤り、柳瀬氏の名刺と職員の説明メモを公表。中村知事が新たな証拠を突きつければ、もう安倍政権は持たない。
県職員の同席について、柳瀬氏の「バックシートにも何人か座っていたように思う」「(その中に)いたかもしれない」との答弁に、中村知事は「職員3人はメインテーブルに座っていた」と反論。職員が作成した面会記録に下村博文元文科相の発言が記載されていたことについて、「記憶にない」と言った柳瀬氏に対しては「あの(面会記録)記載の通りだ」とバッサリ。もはや柳瀬氏が、自身や安倍首相の過去の答弁と整合性を取るためにウソをつき、「首相案件」だったことを“隠蔽”しようとしたのはほぼ確実だ。
11日の野党合同ヒアリングでは、柳瀬氏の求めで同席した文科、農水両省の当時の参事官2人が「同席したと思う」と発言したことが発覚。2人とも「メモは取っていない」というが、何かしらの証拠が出てくる可能性もある。
そもそも柳瀬氏は、誰と面会したのか記憶が曖昧なのに「総理に一切報告していない」と断言したこと自体が不自然だ。先月中旬、安倍首相は「信頼している」と評した柳瀬氏を米国訪問に同行させていた。機内で一緒に“口裏合わせの台本作り”をしたとみられても仕方がない。
そんな柳瀬氏の答弁よりも、中村知事の証言の方がよっぽど信憑性が高い。「戦う姿勢」を見せているのは、今秋に3期目をかけた知事選を控えていることもあるだろうが、それだけではあるまい。強気の裏側には「録音テープ」といった決定的な証拠を握っているから、とも囁かれているのだ>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)
柳瀬元首相秘書官の国会参考人招致での答弁に中村時広愛媛県知事がブチ切れている。公式の場で県庁職員が「子供の使い」扱いされたのだから当然といえば当然だ。
中村知事は柳瀬秘書官と面会した証拠とし「面会日付入りの名刺」を公開するという。それでも柳瀬氏が「私が名刺交換した名刺だという証拠があるのか」と言い逃れたなら、最後にボイスレコーダを提出するのではないかと記者たちで囁かれている、という。
重要会議に際して、ボイスレコーダに会話を録音するのは常識だ。後々「言った、言わない」で齟齬を生じないために、会議をICレコードにとるのは職員として当たり前の行動だ。
県庁職員が帰庁後に子細な「忘備録」を記しているのはボイスレコーダに会話が録音されてある証拠ではないか。柳瀬氏は嘘を吐いても大丈夫だと考えているのだろうが、県庁職員が首相官邸に出張する、という機会は滅多にない重大な県外出張だという認識が柳瀬氏にないのが致命的だ。
柳瀬氏は面会した「復命」を首相にしていないと言い切ったが、県庁職員は東京へ出張すれば旅費精算などを行うと同時に、官邸での会議に関して詳細を上司のみならず関係部署や省庁へ「備忘録」に記して配布する「義務」がある。柳瀬氏が考えている「会議」の重みと、県庁職員が考えている首相官邸での「会議」の重みの度合いが全く異なる、という認識を欠いている。
マスメディアには「モリ カケ」だけが国会審議の事項ではない、と野党の「モリ カケ」疑惑への執拗な追求に辟易している向きもいるようだが、飛んでもない見解だ。官邸が嘘を吐いているか、否かの重大な疑惑解明なしに、国会で何を審議しろというのか。
権力は腐敗する、絶対権力は絶対的に腐敗する、という箴言がある。官邸に高級官僚の人事権まで集中させ、国家戦略特区という国会審議無き行政の強権に官僚までも官邸のポチに成り下がったのでは一般国民は救われない。
腐り切った官邸は大掃除が必要だ。その腐り切った安倍自公官邸を放置している役立たずの自民党や公明党、並びに自民党の補完政党・維新の党のポンコツ国会議員も国会から一掃すべきだ。
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