5月12日のウェークアップを視た。柳瀬参考人招致と愛媛県知事の映像を流していた。
いかに加計問題を矮小化し、誤摩化そうかと出演者全員が必死だったのには笑った。
最後の辛抱治郎の一言には呆れた。「違法性がないんだからもういいんじゃないの」だって。
普通の人が安倍晋三をみれば、なにからなにまで嫌悪感を抱くとおもうが、
それどころか支持する人までいることにおどろいていたが、その理由が分かった。

加計問題は権力の私物化問題であり、行政が歪められて、
アンフェアに行使されたのではないかという疑惑の問題である。
その上で違法性を問われることもあるかも知れない。
辛抱治郎の言っていることは、法律で規制されていなければ、
泥棒も人殺しもいいではないかということと同じである。
法律があろうとなかろうと、人類が人間として生きるためには、
泥棒や人殺しはやってはいけない、なぜなら人間性に反するからである。

法律とは人間性を下敷きに、より分かりやすくするために成文化したものである。
成文法で全てを律する事は物理的にできないし、間違いもあるかもしれないので、
それ以外のことは、人間性の尺度で判断するしかない。
法律の世界では、人権の根拠を自然法などにあるとしているらしいが、
シロウトの私にはよく分からないので、一般国民には人間性を根拠とする、
人間法としたほうが分かりやすいのではないかとおもう。
だから「セクハラ罪」はないとしても「セクハラ」は人間性に反するので許されないのだ。

辛抱治郎の精神構造は安倍晋三と同じ、子ども病アベコベ症候群に侵されているようにみえる。
本来は、まず人間性があり、それに基づいて法律がある。
だから人間は法律に触れることがなくても、人間性に反することは良くないと考える。
アベコベ症候群の辛抱治郎は法律に触れないのだから、
人間性に反したとしても問題ではないと考えているらしい。
つまり法律が、人間性より上にきているのだ。
二千年前のイエスという人が言っていることだが、
律法は数々あるが、それらは神への愛と隣人への愛という二つの律法から全て導かれると言う。
神への愛は、現代人にはあまりなじみがないので、おいておくとして、
隣人への愛とは、社会的行動規範の根底に隣人愛を受入れた人のことであり、人間のことである。
つまり全ての、戒律、律法、法律、道徳は人間性から生じる。

似非右翼やカルトは社会と国家の成り立ちをアベコベに考える。
歴史修正主義者は自分のお花畑の幼稚な妄想を歴史に突出させ事実といい募る。
これらは全て、子ども病アベコベ症候群に侵されている人たちであり、
何千年も前から、人間社会を歪める偶像崇拝として厳しく禁止されていたものである。

人間がゴキブリを見ると嫌悪感を抱くが、ゴキブリがゴキブリを見ても嫌悪感は抱かない。
辛抱治郎やその同類が安倍晋三を支持して嫌悪感を抱かないのはこれと同じ理屈なのだろう。