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6月12日シンガポール開催でますます孤立する安倍首相の日本
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2018-05-12 天木直人のブログ
米朝首脳会談の主役は、当然のことながらトランプ大統領と金正恩委員長だ。
その二人が決めたのだから、ほかのどの国が何を言おうがそれは外野席の雑音でしかない。
ましてや評論家やメディアが何を言っても、報じても、所詮はどうでもいいことだ。
それでは二人はどう決めたのか。
トランプ大統領の命令に忠実なポンペイオ米国務長官が見事に語っている。
「核兵器を完全に廃棄すると確実に約束すれば、米国は北朝鮮の体制を保証する」と。
この言葉は、ポンペイオ氏がトランプ大統領に命じられて再度訪朝した時に、金正恩委員長に伝えたトランプ大統領のメッセージだ。
そしてそのディールを金正恩委員長は受け入れた。
そう同行筋が語ったというのだ(5月12日読売)
6月12日のシンガポール会談で非核化と体制保証の大筋が合意される。
それが決まった瞬間だ。
検証方法や非核化への日程など、もはやどうでもいいことだ。
そんな事は今後の事務的交渉で協議すればいいことだ。
かくして6月12日のシンガポール会議は世界が注目する一大イベントの場となる。
6月12日と言う日が、カナダで行われるG7サミットの直後であることも周到に考え抜かれた結果だ。
カナダは文在寅大統領と習近平主席を招待し、文字通り世界の目の前で朝鮮戦争の終結と朝鮮半島の平和が祝福される。
そして、それを受けて、トランプ大統領と金正恩委員長がシンガポールで世紀の米朝和解を演じるのだ。
会議場がシンガポールに最終決定されたこともビジネスマンのトランプらしい。
当初板門店でもいいと考えていたというは事実だろう。
しかし、シンガポールの方がいいと言われて直感的に考え直したのだ。
そして、その変更と、米朝首脳会談を成功させることに最終決定したこととは決して無縁ではないはずだ。
シンガポールは交通、観光、インフラ、すべてにおいてオープンで利便性が高い。
これから6月12日まで、どのホテルが会議場になるか、から始まって、あらゆる話題がシンガポールに集中する。
南北首脳会談で板門店に世界のメディアが集まったが、その時をはるかにしのぐメディアが集まり、トランプ大統領と金正恩委員長の一挙手一投足を追うだろう。
会談場所やホスト国のシンガポールの記憶が、米朝首脳会談の記憶とともに末永く語り継がれることになる。
米朝首脳会談の決裂などあり得ないのだ。
そしてシンガポール会談の成功の歓喜の渦の中で、安倍首相の孤立化は決定的になる。
安倍パフォーマンス外交の出る幕は歴史的歓喜の前に完全に封印され、歴史の記憶に日本という国の名前は残らない。
憲法9条を持つ日本の、これ以上ない歴史的敗北である。
安倍首相を持った日本国民が失うものはあまりにも大きい(了
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