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2018/05/12 06:02
<ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は11日、プーチン大統領と安倍晋三首相が26日にモスクワで首脳会談を行うと明らかにした。
首相は25日には第2の都市サンクトペテルブルクで開催される国際経済フォーラムに出席する。インタファクス通信が報じた。
日ロ両政府は首相訪ロ時に、北方四島での共同経済活動の事業化について合意を目指す。首脳会談に向け、両政府は11日、モスクワで外務次官級協議を開き、観光や養殖など5項目で詰めの調整を行った。北朝鮮への対応も議論した。
協議には森健良外務審議官とモルグロフ外務次官が出席。昨年、共同経済活動の官民合同調査団長を務めた長谷川栄一首相補佐官も加わった。森氏は終了後、「作業の進捗(しんちょく)を確認し、今後の進め方について協議した。平和条約締結という共通の目標に向けてさらに前進できるよう準備を精力的に進めたい」と語った>(以上「時事通信」より引用)
昨年九月にロシアを訪れた安倍氏はプーチン氏と会談して以下の三項目を決めていた。
1)北方領土での共同経済活動で優先的に取り組む事業を海産物の養殖など5つに絞り込む
2)その早期実現に向けて10月初めをめどに、追加的な現地調査などを行う
3)先に中止になった元島民による航空機を利用した北方領土への墓参は9月下旬に実施
その中に盛り込んだ北方領土の共同経済活動で優先的に取り組む事業として五項目を決めていたが、海産物の養殖もその一つだが、ほかの項目の方が重大な要素をはらんでいる。
養殖以外の四項目は都市開発、エネルギー開発、先端技術協力、そしてロシア極東開発協力になっている。安倍氏はプーチン氏との「個人的な友人関係」を強調して、一昨年12月には郷里の山口県にプーチン氏を招待したりしている。
しかし安倍氏の退路外交は危険だ。プーチン氏との「個人的な友人関係」で物事が「有利」に進むと勘違いしていることだ。人は自分の人生観で相手を観るものだ。安倍氏には自分が知り合いの籠池氏の学校法人への国有地払い下げで馬鹿な官僚が「忖度」したり、腹心の友人に獣医学部新設で「優先的」に便宜を図ったり、ヨイショ・ジャーナリストの友人のスパコン開発に経産省が不法な補助金を注ぎ込んだり、した「成功体験」がある。
政権の座に就いていれば少々何をやろうが、それは権力者の余禄とでも考えているのだろう。プーチン氏も大統領として皇帝的な権力を揮っている。政敵を何人も暗殺したり、批判的なジャーナリストを何人も暗殺したりと、やりたい放題を行って権力の座を確たるものにしている。そうしたプーチン氏に安倍氏は「類似性」を見出しているのだろう。
だがプーチン氏の権力基盤は安倍氏のような「国会で多数を占めている自公国会議員」ではない。プーチン氏の権力基盤はロシアの軍事・経済を牛耳る石油マフィアだ。1億4千万人の国民に対してGPDは韓国にも劣る程度の国力で、資源輸出で得た国富の大半を軍事・警察国家に乱費して、国民に対する福祉や医療は先進国の名に値しないレベルに放置したままだ。
そして忘れてならないのはロシアはクリミア半島を軍事併合したことから欧米諸国の経済制裁を受けている最中だということだ。安倍氏はプーチンのチェチェン内戦に介入して併合したのに反発した欧米諸国の首脳が出席しなかったソチ・オリンピックの開会式に列席した前科がある。
欧米諸国と軌を一にして対ロ制裁に日本も加わるべきだ、という認識は安倍氏の胸中に皆無なのだろうか。まさか安倍氏は自分の人生観からプーチン氏と仲良くしていればプーチン氏が「悪いようにはしない」と考えているのだろうか。
外交音痴もここに極まる、と言わなければならない。北方領土の返還を本気で求めるつもりなら、ロシア経済制裁に日本も先頭に立って加わるべきだ。ロシアはモスクワなどの西部地域のことだけで手一杯で、シベリアや極東まで手が回らない。そこで日本に北方領土返還をちらつかせておびき寄せ、経済協力だけでなく開発協力までさせて住環境を整えてロシア人を入植させようとしているに過ぎない。モスクワ市民に経済支援つきの北方領土への移住を勧誘しているニュースを安倍氏は知らないのだろうか。
北方領土の返還を本気で考えるなら、プーチン氏を取り合わないことだ。彼は資源マフィアの小僧に過ぎない。付き合うならロシアを牛耳っている資源マフィアの連中だが、彼らは平気で人殺しを働く連中だということを認識した上で付き合うことだ。
むしろ、北方領土はいらないし、日本はシベリア開発にも興味ない、という態度で終始一貫することだ。そして北方領土に入植したロシア人が飢えや寒さに苦しんでも一切人道的支援など行わず、北方領土が生活に適さない土地ならサッサと本土へ帰ったら、と冷たく対応すべきだ。
中国とロシアは双子のように似通っている。彼らに「お人好し外交」は通用しない。覇権こそが国家主権の証だ、という帝国主義全盛期の骨董品のような国だ。彼らに21世紀の常識は通用しない。
安倍氏の世界漫遊外交は失敗の段階ではなく、日本に対して反日的ですらある。日本の国益を大きく毀損している現実に日本国民は気付くべきだ。安倍氏はプーチン政権を支援するような対ロ交渉を断じてやってはならない。彼の「プーチン氏は友人」発言は政権の座を去ってから発すべき類の個人的な発言だ。国と国との外交に甘ったれた友人関係が反映できるなどと考える時点で安倍外交は破綻している。自公国会議員の誰か彼が日本の首相として世界漫遊へ出かけるのを止める者はいないのか。
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