★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK244 > 307.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
亡くなった絵本作家かこさとしは、安倍政権を「大本営の参謀の戦後版」と痛罵!多数決は民主主義じゃないとの警鐘も(リテラ)
http://www.asyura2.com/18/senkyo244/msg/307.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 5 月 08 日 19:30:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

亡くなった絵本作家かこさとしは、安倍政権を「大本営の参謀の戦後版」と痛罵!多数決は民主主義じゃないとの警鐘も
http://lite-ra.com/2018/05/post-3999.html
2018.05.08 かこさとしが安倍を「大本営の戦後版」と痛罵 リテラ

    
   「現代思想」9月臨時増刊号


『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福音館書店)や『からすのパンやさん』(偕成社)などで知られる絵本作家・児童文学者の加古里子氏が2日に亡くなっていたことがわかった。92歳だった。親子二代にわたって加古氏の著作に親しんだ人も多く、多くの読者が悲しみの声をあげている。

「だるまちゃん」シリーズや「からす」シリーズのほかにも、『地球』『地下鉄のできるまで』をはじめとした科学絵本や、『こどものとうひょう おとなのせんきょ』といった民主主義をテーマにした絵本など、子どもたちの知的好奇心を刺激する多様な絵本を残してきた加古氏だが、その創作活動の原点にあるのは戦争体験だろう。

 加古氏は1926年に福井県に生まれた。戦前・戦中・戦後を生き、少年期と青年期のほとんどに「戦争」が影を落としていた同世代のほとんどがそうであったように、加古氏の人生にも戦争は大きな影響を与えた。

 少年時代の加古氏は航空士官を目指していた。それは、一回り上の兄を医者にすべく学費を捻出していた家庭環境では、自分にまで学費が回ってくる見込みがないため、お金をかけずに進学するにはどうすればいいかを考えた結果だったという。そのために猛勉強するも、近視が進んでしまったため航空士官になることはできなかった。結果的に、軍人を目指した同級生たちは特攻で死んでしまったが、兵隊にとられることのなかった加古氏は戦争を生き抜いた。「婦人公論」(中央公論新社)2014年9月22日号のインタビューでは、そうして生き残ったことを「だらしなく恥ずかしい「死に残り」に思えました」とまで語っているが、その言葉が表す通り、戦後の加古氏の心のなかには憤りと反省があった。

「BRUTUS」(マガジンハウス)17年7月1日号のインタビューで加古氏は、戦争が終わるやいなや戦前から戦中にかけて行った発言や行動を忘却し、戦争に対する反省を行わずに戦後を生きようとする、(自分も含んだ)大人に対する憤りがあったと語っているが、その思いが絵本作家としての後の仕事につながっていく。

■安保法制を強行成立させた安倍政権を「大本営の参謀の戦後版」と痛罵!

「結果戦争に行かずに済んだのですが、それがずっと心にしっぽのように残っています。生き残って過去の償いをしなければいけない。それは己の判断が間違っていたからです。当時私は19歳だったんですが、その年以上の大人は全部戦争に責任があったはずです。後で反対してたなんて言う人ばかりでしたが、みな戦争に賛成し、負けたことにも責任がある。しかし、全然責任を取る姿勢がないから嫌でした。それで大人には飽き飽きして、責任のない僕より下の子供たちが、将来僕みたいな過ちをしないようにしなければならない。(中略)そのお手伝いをしたいと思いました」

 加古氏は東大工学部を卒業後、昭和電工に入社して研究者として働くかたわら、川崎のセツルメント活動(貧しい人の多く住む地域に居住しながら、その場所の住民に医療や教育などのサポートを行う社会事業)に参加して、川崎市の工場労働者の一家の子どもたちに紙芝居を演じる活動などを始める。

「家の光」(家の光協会)17年6月号のインタビューで加古氏は「この子たちに、それぞれの持っている感性を磨いて、どうかぼくのように愚かでまちがった判断をしない賢い子になってほしい、自分で考えられる人になってほしいと痛切に感じました。そして、そのための応援団をぼくはやっていこうと心に決めたのです。大人のためにはもう働きたくない。これからは、子どものために働こう。それがぼくの希望になりました」と語っているが、セツルメント活動を通して自らの作品で子どもの教育を充実させることに生きがいを見出していき、47歳で会社を早期退職。専業作家として生きていくことになる。

 そうして、多くの人に読み継がれる絵本を多数出版していくことになるのだが、過去の過ちを繰り返させないために本を描いてきた加古氏との思いとは裏腹に、この国は再び70年以上前の失敗を繰り返そうとしている。

 その状況は加古氏に危機感を抱かせただろう。安倍政権が安保法制を強行成立させた2015年の夏には、「中央公論」(中央公論新社)15年9月号に「よくぞここまで七○年」と題されたエッセイを寄稿。〈国民の生命財産を守る為に、国民の生命と武器をもってする不合理法案を、別荘地でゴルフをしながら策定する要人は、誤った作戦で多くの兵士を犬死にさせたのに、自らは汲汲逃げまわった大本営の参謀の戦後版なのでしょうか〉と、安倍政権を痛罵した。

■多数決をしたらあとはすべて従えというのは本来の民主主義じゃない!

 また加古氏は先述した『こどものとうひょう おとなのせんきょ』という絵本で、たくさんの子どもたちが遊ぶ広場を舞台に、本当の民主主義とは多数決ではないということを描いているのだが、「現代思想」(青土社)2017年9月臨時増刊号に掲載された哲学者の國分功一郎氏との対談でも、「民主主義」というシステムが誤解されつつある現状に警鐘を鳴らしている。

 加古氏は、選挙で選ばれた為政者が少数派の意見をいっさい聞き入れず強権的な態度で議論を封殺しても、そのような横暴なやり方が「多数決」のお題目のもとで強行突破される状況に怒りの声をあげている。

「多数決を一度してしまえば、すべてを預けていいというのはいかがなものか。逆に賛意を表しないことや、多数とは違う意見のなかにも、汲み取るべきものがあるはずです。ですから、本来であれば民主主義は、多数決で選ばれたものが、少数の意見も汲み取って、いろいろな政策を決めていくということになろうかと思います。しかし実際に起こっているのは、一度多数を占めたら、あとは全部任せてよろしい、というありさまです。ぼくに言わせれば、それはまったく違うのだと思います」

 これは、特定秘密保護法、安保法制、共謀罪など、安倍政権のもとで幾度も繰り返されてきたことである。加古氏は同対談で「深入りして整理がつかなくなることを恐れて、多数決で何でも処理してしまえという話になっている。(中略)このままでは間違った方向に進んでしまいそうです。それがとても気がかりです」とも語っているが、実際、現在の日本はこの考え方のもとで、強い者がどこまでも強くなり、弱者が守られるどころか虐げられる社会になっている。

 多数派に属する者たちが「選挙で選ばれたのは俺たちだから議論なんて時間の無駄。お前らは黙って言うことを聞け。それが嫌なら次の選挙で見返してみろ」と主張する社会。それは「民主主義」とは呼ばない。

 野坂昭如氏、大橋巨泉氏、愛川欽也氏、菅原文太氏、金子兜太氏など、戦争を体験し、その経験をもとに強く平和を訴えてきた世代が次々と鬼籍に入りつつある。

 現在の権力者たちは、彼らが命がけで得た知見や反省を無きものにしようとしつつあるが、その先にあるのは70年以上前の悲劇の再来であることは火を見るよりも明らかだ。私たちは彼らの残してくれた警鐘を無にしてはならない。

(編集部)










































 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 日高見連邦共和国[8301] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2018年5月08日 19:47:00 : oLmgr2Du2o : rA5q6u0tq0Y[2]

はい。『多数決』は民主主義の‟神髄”ではありません。

そこに至る合意形成のプロセスが‟民主主義”なんです。

自民党のセンセー方は誰一人分かっておられませんがネ!


2. 佐助[5576] jbKPlQ 2018年5月08日 20:36:52 : JfDX1VjkwQ : iDdnvi8LXak[58]
「民主主義は理念でなくルール」少数意見尊重こそ民主主義。

日本のマスコミなど自民党の大政翼賛会は、一強独裁政権の小選挙区制で,多数決に服従せよは軍国主義と同じである。しかも多数意見は正義・善という主張の常識は間違いである。

歴史をひも解くと、少数派の意見が時間と共に多数派の意見になり、政治のルールは変化してきた。だが、どんな少数派の意見が多数派になるのか、あらかじめ判定することは難しい。

だから、少数意見はひとまず多数意見に従い、多数意見は少数意見に耳を傾けるルールが誕生したのだ。故に、多数意見は常に正義で絶対服従沈黙せよとの意見は軍国時代と同じで少数意見尊重こそ民主主義だ。

政治現象は、民主・民本主義政治体制と、そうでない体制とが対立していると信じられている。だが、民主主義はルールにスギないため、どんな政治体制も、多数決を集団の総意として利用してきた。だから、多数意見は正義・善であり、少数派の意見は間違っているので、転向しなければ抑圧排除してもよろしい、という常識は間違っている。

したがって、民主主義はルールではなく、自由・平等と同じような政治的理念だと仮定して観察すると、政治のルールの基本対立要素とその周期が、全く見えなくなる。

そのために、根本的解決を常に先延ばしされるだけなので、いっそ古いルールをブチ壊した方が手っとり早いと、ルールをブチ壊せと怒号する思考と行動の独裁者を待望する。それが奇人変人の小泉であり,日米軍国同盟固執の殺し屋,戦争待望論者の安倍は軍国主義者である。


3. 2018年5月08日 21:20:08 : AKy7wQKxDc : k1Ny2VH_N4M[807]
●かこさとしさん、戦争への反省と平和への願い。そして子どもたちへの思い
福井や東京で過ごした幼少期のことを、昨日のことのように覚えていた。小学6年生のころの絵日記を「幼稚で恥ずかしい」と謙遜しながら、「私の子ども時代はずっと戦争でした。繰り返してはいけない」と力強く語った。 一段と言葉に熱がこもったのは、未来の子どもたちへの思いを聞いた時だった。敗戦時に19歳だったかこさんは、「手のひらを返すように『おれは戦争に反対だった』と話す当時の大人に愛想が尽きた」という。こうした思いから、戦後、企業で働きながら生活に苦しむ人々を支える運動に参加し、子ども会活動に尽力した。「子どもといえども、一人ひとりが個性や感性を持っている」と教わったという。
https://twitter.com/HuffPostJapan/status/993674026487894016
●訃報を聞いてなつかしくかこさとし先生の本を読み返してたらあとがきまでガチだった。(画像)
https://twitter.com/fmfm_nknk/status/993468230395023361

4. 2018年5月09日 00:24:51 : qlaAs64O6I : 6oJ1m7pkk8Q[3]
毎度こういう記事見ると「そうじゃなくて、個人としてのおまえはどう思ってるんだ?」と訊きたくなる。ひとりひとりの考えが大事なんだよな?

大体見出しで、「誰々がこういっていた!」というのは、「言ってる事の真意はわからないが、著名な文化人がこう言っていたから、これは武器になるぞ。だからこの意見の書かれたプラカードを持って数を合わせて数の力で対抗しよう!」とやってたら、相手と同じ数合わせのゲームにつき合ってるだけになる。自分も嫌悪する相手方とやってること同じと云う事になる。
「自分の意見」として正直な想いを声に出すことにのみ意味があるんであって、正直な声を伝える場を求めて人が行動した結果が大きなムーブメントとなるんであって。正直な自分の想いを自分の口から出すことだけが必要だ。自分の責任を隠して自分の主権を他人に売り払うような真似はすべきじゃない。それだから権力者に金と力で脅される社会が出来上がるんだ。


5. 2018年5月09日 06:29:53 : Rt02UdjH9g : 7FMPgE6twRo[740]
多数決は民主主義を実現するための仕組みの一つだ。
民主主義において多数決に勝る正当性を担保する決定システムは存在しない。

ただし、確かに多数であることをいやというほど確認する仕組みが必要だ。
さもなければ少数を多数と称する詐術が通用し、民主主義が成り立たなくなる。
中世ベネチアを見よ。
不正があることを前提として、いかなる不正も妨げることができる複雑怪奇な多段階の選挙・投票制度を作り上げていた。

その一つを取り出したものが欧米でよく見る決選投票という仕組みだが、日本はこの程度のものすら導入していない後進国であり、民主主義が一切担保されていない。


6. 戦争とはこういう物[2711] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2018年5月09日 11:04:41 : 9PG0M0b68Q : jKnbezZWN40[1355]
加古氏が絵本で諭す「多数決」の意味を、この国の地デジ大マスゴミは解説しない。

「世論調査によりますと、内閣支持率は53%ということでございまして、自民党の支持率、あるいは民進党の支持率はご承知の通りでございます。」
http://www.asyura2.com/17/senkyo224/msg/132.html

この発言を巣で通す恐ろしさを改めて思い知るべき。


7. 2018年5月10日 01:27:03 : fXQhBRTyIo : Aa9QBUUM7XA[15]
多数決を生み出す「偏向したテレビ」、それに小選挙区の問題、色々ある。
33.3%の得票率しかない自民の議席が倍になり、強行採決しまくるのは多数決の破綻だ。

8. 2018年5月21日 15:36:59 : wgLnjNHh3I : JMEnTObgYMs[-2545]

民主党政権誕生のときは「民意だ」とほざいていたくせに

何より朝鮮人紛れているリテラが内政干渉するな

関連

「自民の大勝は民意ではない」朝日の社説が話題に なお3年前は「民意の雪崩を受け止めよ」などと供述

民主圧勝 政権交代―民意の雪崩受け止めよ

■100日で足場固めを
 うねりの原因ははっきりしている。少子高齢化が象徴する日本社会の構造変化、グローバル化の中での地域経済の疲弊。そうした激しい変化に対応できなかった自民党への不信だ。そして、世界同時不況の中で、社会全体に漂う閉塞 (へいそく)感と将来への不安である。

http://megalodon.jp/2009-0831-1416-45/www.asahi.com/paper/editorial20090831.html

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

9. 2018年5月21日 15:42:49 : wgLnjNHh3I : JMEnTObgYMs[-2556]
「自民の大勝は民意ではない」朝日社説がほざく3年前は「民意の雪崩を受け止めよ」などと二枚舌

民主圧勝 政権交代―民意の雪崩受け止めよ

http://megalodon.jp/2009-0831-1416-45/www.asahi.com/paper/editorial20090831.html



[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK244掲示板 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK244掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK244掲示板  
次へ