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元財務官僚の山口真由が解説「柳瀬唯夫、福田淳一、佐川宣寿ら“のしをつけた”エリートの失敗の本質」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180504-00000014-sasahi-pol
AERA dot. 5/5(土) 7:00配信 週刊朝日オンライン限定記事
左から柳瀬唯夫氏、福田淳一氏、佐川宣寿氏 (c)朝日新聞社
山口真由氏(写真:本人提供)
「財務省OGとしてセクシャルハラスメントのことでコメントするのは、残念でなりませんよね……」
憂いを帯びた大きな目をうつむけ、こう切り出すのは、各局のワイドショーで引っ張りだこの美女、山口真由氏(34)。森友・加計学園問題に、元事務次官のセクハラ発言報道と、連日世間をにぎわせる財務省の元官僚という経歴から、コメンテーターとして一躍注目されている。
山口氏は、東大法学部3年時、司法試験に、4年で国家公務員採用I種試験に合格。首席卒業後、財務省主税局に所属。2008年に依願退職後、弁護士として法律事務所に勤務し、その後、ハーバード大法科大学院を優秀な成績で卒業……という華々しい経歴の持ち主だ。一連の財務省の問題を、山口氏はどう見ているのか。
「共通するのは、財務省の事後対応のまずさですよね」
セクハラ発言報道を巡り、4月24日、福田淳一事務次官が辞任。財務省は次官と国税庁長官の2トップが不在という異常事態に陥った。財務省をはじめ、政権内のセクハラ問題への意識の低さも露呈し、福田氏の処分は先送りという対応にも批判が集まっている。
「麻生(太郎)財務相は、自分の発言の重みを理解できていない場面が目立ちます。ただ福田氏の処分は、懲戒免職に至らない懲戒処分でも、退職金の減額が決まり、法律で定められているよりは重い処置をとった印象。意外にも省内での麻生大臣の評判は、そこまで悪くない。消費税を含め、安倍(晋三)総理に財務省の意向をきちんと言って聞いてもらえるのは、麻生さんくらいしかいないというのが理由でしょう」
森友学園問題では、大阪地検特捜部から任意で事情聴取されている、当時、理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官についてはこう語る。
「主税局が長い佐川氏は、状況がよく呑み込めないまま答弁が始まり、失敗を重ねてしまった。普通は答弁を間違えたら、次の答弁で少しずつ直していくものですが、森友問題が総理の進退を賭けたものとして注目され、最初の答弁が大きく報道された。その前提を守ろうとするがあまり、答弁がどんどんずれていってしまったのでは」
文書改ざん問題の中では、財務省が森友学園に関する決裁文書を精査せずに決裁していたとする耳を疑うような説明も。
「経験上、決済が終わったものを書き換えるなんて、通常は絶対にありえない。財務省の上の人は、決裁文書にはきちんと目を通す。それを公然と“読んでない”と言うのは、対応として異常。そうまでして答弁せざるを得ないのを見ると、財務省がいかに異常な緊張感に包まれているかが伝わってきます」
虚偽有印公文書作成罪などで、佐川氏ら同省職員らの立件は難しいとする見方が強いが、山口氏は「起訴して罪を問う余地はある」と強調する。
「文書の重要部分を書き換えたのかという問題はありますが、近畿財務局長や管財部(次)長の許可なく公文書が書き換えられたとすれば、財務省本省の指示であっても公文書変造罪を問える可能性もある。また国会に対し、あえて虚偽の答弁をし、かつその答弁に合わせて文書を改ざんしたという故意性が立証できれば、偽計業務妨害罪としても成り立つ可能性がある」
一方、森友問題で争点となるのは、8億円の値引きの根拠だ。財務省理財局の職員が「トラック何千台も使ってゴミを撤去していたと説明していいか」と学園側に持ちかけていたことも明らかになっている。
「新たな事実も判明しているので、微妙なところですが、私は、8億円の値引きの違法性は問いにくいと思います。通常、国が民間にものを売る時、瑕疵担保責任を負う。ですが、森友学園との売買契約はその責任を負っておらず、過去に例がない、国側に有利な案件でもあります。つまり、籠池理事長のようにややこしい相手から、今後一切、損害賠償などをされないための手切れ金的な意味合いを含めた金額でもある。そこまで踏まえて考えると、8億円の値引きが不適法とは言えないというのが会計検査院の判断でもある」
国会の不正常化が続く中、麻生副総理兼財務相の引責辞任、そして加計学園問題での柳瀬唯夫元首相秘書官の証人喚問の可否が焦点になっている。柳瀬氏は、他省庁から加計をめぐる面会記録が立て続けに公開され、窮地に立たされた。
「安倍総理のもとで栄華を誇る経産省を面白くないと思う気持ちが、霞が関全体に広がっているのかもしれません。総理秘書官を経験すれば、本省に戻るときに“のしをつけて返す”と言われるほど、ある程度のポストが用意されているもの。柳瀬氏は安倍総理の意向がある限り、経産省の次官に上がっていける筋道ができているのではないでしょうか。そうした意味で、柳瀬さんは、ものすごく無理して政権の防波堤になろうとした。でも結果的に、火に油を注ぐような事態を招いてしまった」
一体、いつになれば問題の決着がつくのか。国民の不信感はピークを迎えている。(本誌・松岡かすみ)
元財務官僚の山口真由が解説「柳瀬唯夫、福田淳一、佐川宣寿ら“のしをつけた”エリートの失敗の本質」https://t.co/rv1MSDJICk
— rima (@risa_mama117) 2018年5月5日
「新たな事実も判明しているので、微妙なところですが、私は、8億円の値引きの違法性は問いにくいと思います。」地盤の内容が改竄されたのに?https://t.co/oWvMlSudhG pic.twitter.com/N8v9qmcnmr
「柳瀬氏は安倍総理の意向がある限り、経産省の次官に上がっていける筋道ができているのではないでしょうか。そうした意味で、柳瀬さんは、ものすごく無理して政権の防波堤になろうとした。でも結果的に、火に油を注ぐような事態を招いてしまった」 https://t.co/AC891M8FyA
— GAORU (@gaoru_dragon) 2018年5月5日
ややっこしい相手は、籠池理事長ではなく仲良しの昭恵総理夫人だったのでしょ! つまりうしろに見える総理です。
— tei (@TEI_MARU) 2018年5月5日
元財務官僚の山口真由が解説「柳瀬唯夫、福田淳一、佐川宣寿ら“のしをつけた”エリートの失敗の本質」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット) https://t.co/rwYHFGnrFg
首相の「のし」期待、無理した柳瀬氏 / https://t.co/GlsCDi1u7x#拡散希望
— SEKAI NO ツイッター王! (@ASDF_ZXCV01) 2018年5月5日
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