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安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<下>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228301
2018年5月3日 日刊ゲンダイ 文字起こし
候補には挙がるが…(C)日刊ゲンダイ
ポスト安倍レース、目下の下馬評 |
安倍退陣となった場合、注目されるのが自民党総裁選の行方だ。
朝日新聞社の世論調査では、「次の総裁にふさわしいのは誰か」でトップに立ったのは石破茂元幹事長(28%)。次いで安倍(23%)、岸田文雄政調会長(6%)、野田聖子総務相(6%)と続く。
現時点で安倍は、出身派閥の細田派(94人)に加え、第2派閥の麻生派(59人)、第5派閥の二階派(44人)など、党所属国会議員の6割の支持を得ているとされる。これらがどう動くかが、総裁選の焦点だ。ポスト安倍レースはどうなるのか。政治評論家の小林吉弥氏は「事実上、岸田、石破の一騎打ちの戦いになる」と言い、こう続ける。
「安倍さんが岸田さんを後継指名し、安倍支持派が丸ごと岸田支援に回れば、石破さんは厳しい戦いになるかもしれない。でも、それもこれも党内が後継指名通りに動くことが前提です。支持率が危険水域の3割を割り込むような状況をつくった安倍さんの思う通りにはならないでしょう」
しかも、来年は春に統一地方選、夏に参院選がある選挙イヤーだ。世論調査で1ケタの支持しかない岸田では、地方から「選挙の顔にならない」と不満の声が続出するのは確実。
小泉進次郎がどう動くかもポイントだ。
「進次郎は全国的に知名度が高く、派閥に属さない若手、中堅議員の仲間も多い。彼が石破支持を打ち出し、一緒に全国行脚すれば、石破さんを推す動きが地方で広がる。竹下派(55人)や“策士”の二階派だって『勝ち馬に乗ろう』と考えて、どう動くか分かりません。そうなれば私は石破さんが僅差で競り勝つと見ています」(小林吉弥氏=前出)
石破嫌いの安倍や麻生は、「岸田が危ない」とみたら、河野太郎外相や野田聖子を出馬させ、地方票を分散させるハラだとみられている。総理総裁が代わったら、時間を置かず解散総選挙に突入する可能性がある。
立て直しに野党結集は不可欠(C)日刊ゲンダイ
安倍が破壊した国の立て直しには政権交代も含めた大手術と長い時間が必要 |
5年以上に及ぶアベ政治で、この国と国民生活は根幹からズタズタに破壊されてしまった。
黒田日銀に国債を買い支えさせる事実上の財政ファイナンスに甘え、国の借金は軽く1000兆円を突破。ない袖は振れないのに、米国の言い値で高額兵器を買い漁る。史上最高を更新し続ける防衛予算を補うために、社会保障費は年々カット。生活保護費も医療費も削減ラッシュで、アベ政治によって老後の不安は増すばかりだ。
「憲法破壊の解釈改憲で集団的自衛権を容認。中国や北朝鮮の脅威をあおりまくって、この国の戦争リスクを高め、国連の核兵器禁止条約には目をそむけた。揚げ句が北東アジアの緊張緩和に蚊帳の外の外交失敗ですから、目も当てられません」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
何より自分への批判を許さず、敵と味方を峻別し、対立をあおって支持の基盤とする安倍の政治手法は、国民を「安倍シンパ」と「こんな人たち」とに分断してしまった。この国から正義も協調も平和も民主主義も奪い去ったのが、5年以上の安倍政治なのである。前出の五十嵐仁氏はこう言った。
「この国の立て直しは容易ではありません。少なくとも自民党には不可能。財務次官のセクハラ騒動が象徴的ですが、時代錯誤と国際感覚に欠けた議員ばかり。もはや歴史的役割を終えています。この国の大手術には早期の解散総選挙と野党の総結集が不可欠。政権交代を経て、腐敗しきった政権中枢の全てのクビをすげ替え、人事を刷新しなければ、この国は立ち直れません」
5年もの安倍1強支配の時代は余りにも長すぎた。史上最低政権がブチ壊し、もはや焼け野原の国を正常化させるには、長い時間が必要だ。
世界中に札ビラをばらまいただけの安倍外交(C)AP
孤立化した日本は北朝鮮にも舐められ、中国に見下され、米国の財布とされ、翻弄されていくだろう |
「地球儀を眺めるように世界全体を俯瞰して(略)戦略的な外交を展開していく」――。2013年1月、第2次政権の発足に伴う所信表明演説で、安倍首相がブチ上げた「地球儀俯瞰外交」。
だが、この5年4カ月を振り返れば「安倍外交」が大失敗だったことは明らかだ。
とりわけ、象徴的なのが急展開した朝鮮半島をめぐる情勢対応だ。北朝鮮に対して「対話のための対話は意味がない」と安倍が拳を振り上げる中、アレヨアレヨと“南北首脳会談”“米朝首脳会談”が決まり、中国も金正恩委員長が北京を電撃訪問して習近平国家主席と会談した。日本だけが「蚊帳の外」に置かれている。
とうとう、北朝鮮にまで、〈森友学園の問題をはじめとする超大型不正スキャンダル事件で行き詰まり、退陣直前の状況〉(労働新聞)とバカにされる始末だ。
元外交官の天木直人氏がこう言う。
「なぜ、この5年間の安倍外交は失敗ばかりなのかといえば、米国一辺倒だったからです。隣国の韓国を見下し、中国包囲網に血道を上げてきた。その結果、アジアで孤立し、重要な外交情報すら教えてもらえない。外交センスがなさすぎます」
頼みの綱だった米国もつれない。日米首脳会談では「鉄鋼・アルミの輸入制限適用除外」を拒まれ、逆に「武器購入」と「通商協議」を突き付けられた。米国はまだまだ日本を「財布」としてタカるつもりだ。
「頻繁に外遊を繰り返し、世界の首脳から『外交の安倍と評価されている』なんて言われていましたが、大嘘であって、何も中身がなかったということがハッキリした。米国のトランプ大統領も『カモ』としか見ていませんよ」(天木直人氏=前出)
安倍外交は世界中に札ビラをばらまいただけ。まったく冗談じゃない。
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— EDANON! (@yukio_edano) 2018年5月2日
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— john (@ponjapu) 2018年5月2日
今日の次期政権を担う人材が、果して国民の期待を担う事が出来る器を有するのか!?で国民と日本の未来が係る事に成ると考えるのは、世間一般の関心事で有る。
安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱
— okeinan (@okeinan1) 2018年5月2日
安倍退陣が確定的となった今、注目されるのが自民党総裁選の行方だ。
朝日世論調査「次の総裁にふさわしいのは誰か」でのトップは
石破茂元幹事長
続いて、岸田文雄政調会長
野田聖子総務相
河野太郎外相…と続くhttps://t.co/c3EJGpbHd2
アベが消えてもこの国の混乱は続く。先進国から未開の地へ、近代国家から専制国家へと堕落を続けたこの国を治すには100年掛かる。まずはアベの投獄から始まる混乱を日本人は待てるのだろうか?
— TK(脱原発に三票(妻子込)) (@STOMKK) 2018年5月3日
安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<下> https://t.co/R2Rw87GetO
安倍退陣で森友、加計ほか疑惑の解明は進むのか ポスト安倍レース、目下の下馬評 安倍が徹底的に破壊した国の立て直しには政権交代も含めた大手術と長い時間が必要 安倍外交の失敗で孤立化した日本は北朝鮮にも舐められ、中国に見下され、米国の財布とされ、翻弄されていくだろう(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/RDmrYkl9Gd
— KK (@Trapelus) 2018年5月2日
大穴狙いなら自民党、政権与党陥落か?
— 風 (@huu22) 2018年5月2日
ポスト安倍では終わりの無い延長戦あるのみ、まったく新しい政権にして外交もリセットするのが一番です。
— 青木正雄 (@ouendan10) 2018年5月2日
いかにも。アベのお陰で、国力低下、国際評価、だだ墜ち。
— Human rights (@113Rights) 2018年5月2日
G7だって、近い内にほっぽり出される可能性は、大。
これが、あいつらの言う、美しい国、大日本帝国かああ・・?
責任とってもらうじゃないか!
この『日刊ゲンダイ』の見立ては大体当たっているのでは…。安倍退陣のカギを握っているのは二階幹事長その人。降ろしたほうが自民党に好都合と判断すれば、「安倍三選支持」の表明など何処へやら、即総辞職に舵を切ると思われ。
— 村上 聖治 (@celiwengler) 2018年5月3日
「決まり手は蚊帳のそと」
— desumos (@desumos) 2018年5月2日
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