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安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<中>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228300
2018年5月2日 日刊ゲンダイ 文字起こし
先月再任されたばかり(C)日刊ゲンダイ
安倍退陣で孤立化、迷走必至の黒田日銀 |
安倍政権が退陣となったら、窮地に追い込まれるのが日銀だ。この5年間、中央銀行のプライドを捨て、マヤカシのアベノミクスに加担してきた黒田日銀。先月再任された黒田東彦総裁は「(政権交代しても政策を)変更する必要はない」と口にしていたが、政権の後ろ盾を失ったら孤立化し、迷走するのは必至だ。
デフレ脱却を掲げる安倍政権のもと、日銀は物価上昇率2%を達成すると鼻息荒く異次元緩和に突入。当初2年の短期決戦だったはずが、達成時期を6度も先送りし、ついに達成時期を削除した。2017年末の国債保有額は、第2次安倍政権が発足した12年末の約4倍の440兆円に膨張している。
いまや、異次元緩和は副作用ばかり目立つ始末だ。マイナス金利で経営を圧迫された金融機関ではリストラが広がり、年金運用が悪化するなど弊害がそこかしこで起きている。
「さすがに黒田総裁本人は異次元緩和の限界や副作用を認め、出口戦略へと舵を切る必要性を感じているといいます。安倍首相が退陣したら、正常化へ動こうとするはずです。でも、新任の若田部昌澄副総裁をはじめ、政策を決定する審議委員のメンバーは官邸主導人事によってリフレ派が多勢を占めている。彼らが政策変更に抵抗する可能性は小さくない。日銀内部も大混乱するでしょう」(金融関係者)
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「コトは一国の金融政策の変更では済まなくなっています。異次元緩和を5年も続ける日本は、市場に資金を流す最後のとりでになっている。日本が正常化に動こうとしたら、出口戦略を着々と進める米国や欧州などの海外勢からブレーキがかかる可能性がある。日本まで金融緩和をやめたら、世界経済が悪化する恐れがあるからです。日本が出口に向かいはじめたと市場が認識すれば、一気に円高が進み、大混乱に陥るリスクもあります」
ハシゴを外された黒田も放り投げ辞任するんじゃないか。
官製相場はジ・エンド(C)日刊ゲンダイ
刹那のバブル終焉後、国民には相当な覚悟が必要 |
異次元緩和で市場にマネーをジャブジャブつぎ込み、円安株高を演出したのがアベノミクスの正体だ。日銀はETF購入でも買い支え、日経平均株価は一時、2万4000円の大台を突破した。しかし、安倍が辞任し、アベノミクスが幕引きとなれば、2倍に値を上げた「官製相場」も終焉を迎えることになる。
「外国人投資家らはアベノミクスがトンデモないインチキだと分かっていながら、官製相場に乗じて株を買ってきました。いまのマーケットは刹那のバブル状態。いったんはじけたら、どこまで下げるか見当がつきません。第2次安倍政権発足前の水準まで売り浴びせられる可能性もありますし、それ以上に落ち込む可能性もないとはいえない。というのも、この5年間の市場操作によって、どのあたりが適正な水準なのか投資家も判然としないのです」(斎藤満氏=前出)
「円安株高」が逆回転し、「円高株安」となったら、ダメージをモロに食らうのが企業だ。輸出関連企業を中心に為替差益でウハウハだったのが一転、業績悪化で株価が下がる負のスパイラルに陥るのは必至。企業業績が悪化すれば当然、サラリーマンの給与へシワ寄せが及ぶ。なにしろ、内部留保が過去最高の417兆円に達するほど荒稼ぎしても、大半の企業が賃上げを渋ってきたほどだ。
そうでなくても、サラリーマンの手取りは減り続けてきた。経済アナリストの菊池英博氏の試算によると、労働者の実質賃金は、年平均15万円もダウンしたという。5年間で75万円のマイナスである。
筑波大名誉教授の小林弥六氏(経済学)もこう言う。
「デタラメなアベノミクスが日本を借金国家にしてしまった。国と地方の抱える借金は来年度には1100兆円を突破します。こんな放漫財政が2年も続けば、国債償還のメドが立たなくなり、財政破綻は避けられない。国家破産です。その先に待つのはハイパーインフレ。国は借金を踏み倒す代わりに、国民の財産はパーになってしまう」
インチキ経済政策が広げた傷口は想像以上に大きい。ツケを回される国民は相当な覚悟が必要だ。
ウヤムヤ決着は許されない(C)日刊ゲンダイ
安倍退陣で森友、加計ほか疑惑の解明は進むのか |
2年にわたって国会で追及が続き、国政混乱の元凶となったモリカケ疑惑をはじめ、自衛隊の日報隠蔽、財務省の公文書改ざんなど史上最低・最悪の政権下で噴出した疑惑の数々――。果たして安倍退陣後にその解明は進むのか。ハッキリ言って期待できない。
なぜなら、安倍退陣後も自民党政権が続くことは変わらないからだ。その自民党はアベ政治の5年間、ひたすら安倍にかしずき、1強体制を許してきた。気づけば“魔の3回生”と呼ばれる安倍チルドレンのように、自分の意見も思想も政治哲学もなく、安倍の言い分を全面支持するような“ヒラメ議員”ばかりに成り果てた。
安倍にとことん気に入られたくてネトウヨ的な思想に同調し、“政敵”の前川喜平前文科次官にも嫌がらせを続けてきた連中に自浄能力など求めるだけムダだ。
安倍夫妻が“主役”にほかならない森友疑惑が招いた財務省の公文書改ざんの内部調査も、安倍退陣でウヤムヤ決着がオチ。もはや疑惑解明の道筋は大阪地検の捜査くらいしか残されていないが、こちらも立件を見送ると報じられるありさまだ。いくら安倍が退陣したところで、新政権誕生のドサクサに紛れて疑惑解明は棚上げ、国民にはモヤモヤが残る結果となるのは目に見えている。
「日本にとって不幸なのは政権交代可能な野党が存在しないことです。保守政権と革新政権が入れ替わるたび、前政権の不正が掘り起こされる韓国とは大違い。だから、国民の間に『諦め』がはびこり、内閣支持率は下落しても、自民党の支持率は下がらない。野党も政権交代を目指すなら、安倍退陣で疑惑追及の手を緩めてはいけません。国民も野党に『しっかりしろ』とハッパをかけ続けることが大事です」(高千穂大教授の五野井郁夫氏=国際政治学)
安倍退陣で疑惑がウヤムヤになれば“安倍残党”のネトウヨなどがアベ政治の5年を美化し、再び息を吹き返す可能性もある。史上最低・最悪の政権は完全に息の根を止める必要がある。
安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<中> https://t.co/Trh7dH39UL #日刊ゲンダイDIGITAL
— ie1230 (@ie1230) 2018年5月2日
ああ、もはや焼け野原【安倍退陣カウントダウン その後の激動 空前の混乱】ささやかれる安倍退陣Xデーとそれまでのシナリオ 政権タライ回し蠢く自民党党内政局の腐臭 安倍退陣で孤立化、迷走必至の黒田日銀 刹那のバブル終焉後、国民には相当な覚悟が必要(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/yr1XFzsUyR
— KK (@Trapelus) 2018年5月2日
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