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「フェイク政権にはファクトで」辻元清美氏語る野党の戦略 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228015
2018年4月30日 日刊ゲンダイ
「おかしなことをおかしいと言えない国は滅びる」/(C)日刊ゲンダイ
いよいよ断末魔の安倍政権だが、5年という長期にわたったことで、この国の政治の劣化は著しい。行政府も立法府も主権者である国民をないがしろにしているのではないか。与野党攻防の最前線にいる野党第1党の立憲民主党で国対委員長を務める辻元清美氏にあらためて聞いた。
意見の違う人を説得し合意点を見つけるのが政治 |
――今の政治状況について率直な感想は?
……。もう、言葉に詰まるほど。初当選から22年ですが、こんな酷い状況は見たことがない。フェイク政権が膿とツケをどんどん噴出している、という印象です。
――どこに根本的な原因があるのでしょう。
安倍政権はちょっと特殊な政権です。ひとつは保守ではない。右派というか、日本会議に通ずるような人たちの上に成り立ち、一定のイデオロギーで思考停止している気がします。同時に、全能感というか、安倍首相は全て自分が正しいというような姿勢。「こんな人たち」という発言に代表されるように、多様性を認めるのではなく、意見の違う人たちを敵だとみなす。稚拙です。
―――意見の違う人は敵。安倍政治はまさにそうですね。
安倍首相は国会で、「国民投票こそが最も国民の声を聞くこと」だと言いましたが、それは間違っている。なんて単純な、奥行きのない感覚なのでしょう。国民投票は、特に憲法について言えば、7、8割の人が変えたいと希望して初めて、主権在民で主権者の声を入れるために行うものです。
ところが今は、憲法を守りたい人と変えたい人との間で、ヘイトが起きたり、ネット上にデマが飛んだりしている状況。そうした国論を二分している問題を国民投票にかけると、国民を戦わせ、社会の分断をあおることになる。政治が絶対にやってはいけないことです。意見の違う人に対しても、粘り強く説得して、合意点を見つける。それが政治です。
――社民党議員時代、自社さ政権で連立を組みました。当時と比べ自民党は変わりましたか?
あの時は自民党にバランス感覚がありました。野党の意見も聞いて、落としどころを探した。今は野党の意見を全く無視したりする。それに、かつての自民党には、いい意味で日本の良さを生かしていくという意識があった。「美しい国」「道徳を大事に」などと言いながら、不道徳なことを平然とやっているように見える今の政権とは違いますね。
長く続く権力は腐敗するといいます。自民党が総裁任期を2期までとしてきたのは、先人の知恵だったのではないでしょうか。それを自分が長くやりたいからと3期までに変更したのが安倍首相なのです。
合同ヒアリングでファクトの積み上げ(C)日刊ゲンダイ
国会議員は官邸の「家来」、官僚は「使用人」になっている |
――政治信条が違っても守るべきルールがあるはず。しかし、今の政府や国会ではそれが見えません。
国会議員こそが国民の代表です。国会は国権の最高の府。国会を通さないと法律も成立しないわけですから。ところが国会議員が官邸の「家来」になり、官僚は「使用人」になっている。この状態を正常に戻さなければいけません。嘘をついたり、おかしなことをおかしいと言えない国は滅びると思います。
――野党第1党の国対委員長として、与党とタフな交渉を続けています。
国対委員長になったときに、自民党の森山裕国対委員長と「いい立法府にしましょうね」という話をしたのです。立法府の舞台、土台をつくるのが国対の仕事。その上でいろいろな議論をしてもらえるいい立法府をつくりましょうね、と。加えて、いい立法府というのは、三権分立ですから行政のチェックも大事。そこに与党も野党もない。こうしたことを基本にして、お互いに国対委員長として仕事を始めました。
それで裁量労働制のインチキなデータの問題では、最後は与党も野党の意見を取り入れ、法案から裁量労働制拡大の部分を切り離すことに賛同して、政府に一緒に迫ったわけです。森山委員長は私に、「政府の方針を変えさせた野党の予算の審議に敬意を表します」とおっしゃった。
――しかし、モリカケ問題では終始、与党は政権擁護に回っています。
佐川前国税庁長官の答弁が嘘や虚偽だと分かり、財務省の決裁文書の改ざんまであった。国会が請求した資料が嘘に合わせて改ざんされたら、立法府の審議は成り立ちません。行政府が立法府に対して大きな間違いを犯したのですから、立法府は与野党関係なく、厳しくあたるのが当然です。いい立法府をつくろうと思ってやってきたのですから、ここは与党の自浄能力に期待したい。
野党は6党(立憲、希望、民進、共産、自由、社民)がまとまって、一定の力を発揮し、散々問題を指摘してきた。物証も出てきて、野党の指摘が正しいことも分かった。ここまで来たら、与党が安倍政権をリセットさせて、政治を前に進めるのかどうかです。
――野党側は6党がまとまって合同ヒアリングで行政を追及するなど、機能してきていると?
戦略的に心掛けているのは、ファクトで戦うということ。毎日のようにヒアリングをするのは、フェイク政権に対して、とにかくファクトを積み上げている。情報も6野党で惜しみなく共有しています。
――よく野党はバラバラと言われてきましたけれど……。
私は大阪のおばちゃんですから、「何言うてんの」「ガタガタ言わんで一緒に来て」などと言って、まとめる努力をしています。衆院の野党を、維新を除いて私が全部束ねる。もう野党はバラバラだと言わせない。そんな気持ちで、日々走り回っています。実際、国対では、6党のうち1党でも反対したらやらない。そこは党の規模にかかわらず平等。全員が納得するまで議論して、この線ならやれるというコンセンサスを取ってから自民党と接触するようにしています。
共通のワンボイスを決めれば戦える |
――その延長線上に野党の受け皿ができる可能性は?
希望と民進が新党へ移行する見通しです。立憲はぶれずに戦う政党でいきたい。今は、連立政権の時代だと思う。安倍政権だって自公の連立。自民党は公明党と協力しないと選挙も戦えない。民主党政権も国民新党、社民党との連立でした。その前も自自公、自公、自社さ。1993年の細川政権以降、ずっと連立なんです。だから次も、どの組み合わせの政権がいいかという選択になる。
――立憲が希望・民進の新党と合流することはないということでしょうか。
私たちは中道リベラルで、新党は中道保守という感じなのかしら。中道を中心に一緒に協力していけばいい。合同ヒアリングも、予算の振り替え動議も野党6党でというのは、私の中では次の政治を担う連立政権の練習・準備を一緒にやっているイメージです。
――選挙協力は?
選挙では野党が競合するとダメなので、小選挙区では候補者を一本化する。それぞれの政党は政党で戦うけれども、共通のワンボイスを決めれば、十分戦えると思っています。自社さ政権を思い出して下さい。社民党(社会党)と自民党が、全ての政策で一致することなんて絶対にない。そこで、この政権でやることとやらないことを決めたのです。
政治って、そういうものなんですよ。全部一致したら同じ党になるわけで、違いがあって当たり前。だけど、この政権は何をする政権なのか、何をするグループなのか、合意できるところをやればいいと思います。
――野党6党を絶対にまとめる。ものすごい決意ですね。
国対委員長に就任したばかりの頃は、緊張して眠れなかった。朝も4時ごろに目が覚めて、食事も喉を通らず、3キロぐらい痩せてしまって。野党をまとめるのって、チューニングなんです。不協和音がちょっとでもあると、まとまらない。それに自民党も強気で来たので、与党と野党の板挟みになって、食べられない、眠れないという日々が続きました。
平昌五輪の頃は、国会のことがほとんど報道されず、「このままだと2月中旬に予算が通過するぞ。野党の国対は何をやっているんだ」って批判ばかりされて。歴代の国対委員長の家にまで行って教えを請うたりしました。裁量労働制のデータ問題の頃から、少し手ごたえが出てきましたが、それまではしんどかったですね。
(聞き手=本紙・小塚かおる)
▽つじもと・きよみ 1960年奈良県生まれ、大阪育ち。早大教育学部卒。学生時代にNGO「ピースボート」を創設。96年衆院選で社民党から出馬し初当選。09年からの民主党政権では、国交副大臣、首相補佐官を務めた。大阪10区選出。当選7回。
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— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年4月29日
#辻元清美 『私は大阪のおばちゃんですから、「何言うてんの」「ガタガタ言わんで一緒に来て」などと言って、まとめる努力をしています。衆院の野党を、維新を除いて私が全部束ねる。もう野党はバラバラだと言わせない』
— 髑髏兵衛 (@Dokurobe_3rd) 2018年4月29日
オオサカオバチャンに駄目出しされる維新……
〈行政府も立法府も主権者である国民をないがしろにしているのではないか〉
— ⛵️motty⛵️ (@novtnerico) 2018年4月29日
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— 五分の魂(略:ごぶた) (@Go_buta) 2018年4月29日
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— 米重 洋和 (@shouhyou1) 2018年4月30日
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— 藤田 章 (@apowerf19681224) 2018年4月30日
安倍政権は保守政権ではない!日本会議系の極右政権に過ぎず。その特殊性(こんな人達発言、一定のイデオロギーで思考停止…等)を理解すれば野党の審議拒否は当然である!
いいインタビュー。「野党をまとめるのって、チューニングなんです。不協和音がちょっとでもあると、まとまらない」なんて、なかなか言えるもんじゃない。
— 秋山和平 (@9_wahei) 2018年4月30日
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— 齋藤一弥<穏やかなレジスタンス&里山資本 (@rainasu) 2018年4月30日
■意見の違う人を説得し合意点を見つけるのが政治
■国会議員は官邸の「家来」、官僚は「使用人」になっている
■共通のワンボイスを決めれば戦える
「フェイク政権にはファクトで」
— 来夢来人・薩摩【lovepeace】 (@peace77mk) 2018年4月30日
辻元清美氏語る野党の戦略
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「フェイク政権にはファクトで」辻元清美氏語る野党の戦略
— jazieta (@jazietar) 2018年4月30日
いよいよ断末魔の安倍政権だが、5年という長期にわたったことで、この国の政治の劣化は著しい。行政府も立法府も主権者である国民をないがしろにしているのではないか。
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— kuro (@o7Xs8sJTPM4hzEu) 2018年4月30日
辻元さん「国会議員が官邸の『家来』になり、官僚は『使用人』になっている。嘘をついたり、おかしなことをおかしいと言えない国は滅びると思います。」
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