ーーーー リテラより ーーーー ◆⽂科省でも証拠メール発⾒で、もう嘘は無理︕ 柳瀬唯夫⾸相秘書官が 「官邸の“安倍さん命”の空気についていけない」とグチ http://lite-ra.com/dev/print/?url=http://lite-ra.com/2018/04/post-3964.html 安倍⾸相の嘘を実証する証拠が、また新たに出てきた。本⽇、林芳正⽂科相は、 加計学園幹部と愛媛県・今治市職員らが2015年4⽉2⽇に官邸で柳瀬唯 夫⾸相秘書官(当時)と⾯会する予定であることを記したメールが ⾒つかったと公表したからだ。 これは⾯会当⽇に内閣府から⽂科省宛てに送信されたメールで、送信された時間は 12時48分。送信者である内閣府の地⽅創⽣推進室の職員は、11時30分から 1時間にわたって内閣府でおこなわれた藤原豊・地⽅創⽣推進室次⻑(当時)と 加計幹部らの〈⾯会の結果〉を報告し、その上で〈本⽇15時から柳 瀬総理秘書官とも⾯会するようです〉と書いているのだ。 柳瀬⽒は「記憶の限り会っていない」と⾔い張ってきたが、愛媛県が作成した ⾯会記録⽂書以外にもこのメールが発⾒されたことによって、「会っていた」 ことは確定的になったと⾔える。 しかも、だ。このメールでは前述したように内閣府での〈⾯会の結果〉が 報告されているのだが、その内容は、すでに公表されている愛媛県の⾯会記録 ⽂書に記された〈藤原地⽅創⽣推進室次⻑の主な発⾔(内閣府)11時30分〉と ほぼ同じ内容が記載されているのだ。重要な問題なので、以下、⽐較しよう。 【内閣府→⽂科省宛てメール】 〈・今⽉(⼜はGW明け︖)に予定する国家戦略・構造特区の共通提案に出してみては。 ・反対派の同意を得るためにも、構想の内容(コンセプト、カリキュラム、⾃治体の取組等) を検討いただき、ご相談いただきたい。〉 【愛媛県作成の⾯会記録⽂書】 〈・今年度から構造改⾰特区と国家戦略特区を⼀体的に取り扱うこととし、 年2回の募集を予定しており、遅くとも5⽉の連休明けには1回⽬の募集を開始。 ・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を 作成いただき、早い段階で相談されたい。〉 〈・獣医師会等と真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴、例えば、 公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの⼯夫や、養殖⿂病対応に加え、 ペット獣医師を増やさないような卒後の⾒通しなどもしっかり書きこんでほしい。〉 ◆柳瀬唯夫⾸相秘書官が「官邸の“安倍さん命”という空気についていけない」とグチ このように、今回、発⾒されたメールの記載と愛媛県の⾯会記録⽂書の記載に 齟齬がないということは、愛媛県の⾯会記録⽂書は⾯会時の発⾔をきちん と残した⽂書であるということを裏付ける。 つまり、「本件は、⾸相案件」という柳瀬⽒の発⾔や、安倍⾸相と加計孝太郎理事⻑ が会⾷時に獣医学部新設について話し合っていたとする発⾔も、その信憑性はさらに⾼まり、 信頼に値する⽂書だとあらためて実証されたことになるのだ。 しかも、じつは柳瀬⽒は⾸相秘書官時代、こんな⾔葉を漏らしていたということが、 昨⽇発売の「週刊⽂春」(⽂藝春秋)に掲載された。 「どうも官邸の“安倍さん命”という空気には私はついていけません」 「今井さんが⾸相に近い企業を押し込んでくる」 この「今井さん」とは、⾔うまでもなく安倍⾸相の懐⼑として知られる 今井尚哉⾸相秘書官のこと。森友学園問題では、⼟地取引から⽂書改ざんまで関与し、 官邸の司令塔となってきたのではないかと⽬されている⼈物だ(詳しくは過去記事参照)。 柳瀬⽒が⾔う「今井さんが⾸相に近い企業を押し込んでくる」というのは、安倍⾸相の 外遊についてのこと。安倍⾸相は外遊の際に財界⼈を同伴させて 原発や新幹線などのセールスを展開してきたが、そうした⼈選を担当していたのが 柳瀬⽒だった。だが、その際に今井⾸相秘書官が「⾸相に近い企業を押 し込んでくる」ことに、柳瀬⽒は嫌気がさしていたらしい。 そして、じつはこの「⾸相に近い企業」には、加計学園も含まれている。 実際、2013年5⽉24〜26⽇におこなわれたミャンマー訪問には加計理事⻑が同⾏。 なんと政府専⽤機にまで加計理事⻑を搭乗させていたことがわかっている。 本サイトでは、このミャンマー訪問直前の2013年5⽉6⽇、安倍⾸相と 加計理事⻑がゴルフに興じた際に柳瀬⽒も⼀緒にプレイしていたことを伝えたが、 この時期から柳瀬⽒は加計学園が「⾸相案件」であることを、 あらゆる⾯で認知していた。そして、加計理事⻑のミャンマー訪問同⾏も、 今井⾸相秘 2018/4/20 ⽂科省でも証拠メール発⾒で、書官がねじ込んでいた 可能性が出てきたのだ。 ◆“影の⾸相”今井尚哉⾸相秘書官が「柳瀬はこっち側の⼈間じゃない」とパワハラ 柳瀬⽒にとって今井⾸相秘書官は、経産省の2期上の先輩。そんな今井⽒による ⾸相中⼼のゴリ押しや、官邸に流れる「安倍さん命」の空気に馴染めないでいた柳瀬⽒を、 どうやら今井⾸相秘書官は感じ取っていた。「週刊⽂春」によれば、今井⽒は 「柳瀬はこっち側の⼈間じゃない」として、2013年11⽉、それまで歴代の 経産省出⾝秘書官が担当していたマスコミ対応の仕事から柳瀬⽒を外したのだという。 この“パワハラ”が功を奏したのだろう。柳瀬⽒は経産省に早く戻りたい⼀⼼で、 安倍⾸相に尽くすべく、2015年4⽉の官邸での加計幹部らの訪問対応な どを担当。無事、同年夏に経済政策局⻑という次官コースのポストを⽤意され 念願の経産省に戻った、というわけだ。 しかし、ここにきて焦点となる⾯会記録⽂書が出てきたことで、再び⽮⾯に ⽴たされることになった柳瀬⽒。もはや、柳瀬⽒の「記憶にない」という⾔ 葉を信⽤する国⺠は安倍応援団くらいしかいないだろうが、 柳瀬⽒がそんな⾒え透いた嘘を吐きつづけているのも、すべては安倍⾸相の国会答弁との 整合性をとるため。さらに、今井⾸相秘書官との関係を考えれば、 相当なプレッシャーをかけられていることは⽕を⾒るよりあきらかだ。 ──ようするに、森友問題における佐川宣寿・前理財局⻑と同じ⽴場にあるのだ。 完全に安倍⾸相の下僕と化した佐川⽒とは違い、⾸相秘書官時代から“⾯従腹背” の状態だった柳瀬⽒。望みはかなり薄いが、すでにばれている嘘をつき つづけるよりも、ここは前川喜平・前⽂部科学事務次官のように反旗を翻してほしいもの。 最後に、前川⽒が佐川⽒の国会招致前に送ったメッセージを、柳瀬⽒にも送りたい。 「知っておられることをありのままにお話しいただきたいなと思います。 これから20年、30年と⽣きる⼈⽣のなかで、ほんとうのことを話したほうがこれ からの⼈⽣が⽣きやすいのではないかと思いますけどね」 (編集部)
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