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2018/04/15 10:23
<防衛省が存在しないとしてきた自衛隊のイラク派遣の際の活動報告(日報)の中に「戦闘」という文言が複数箇所記されていたことについて、小泉純一郎元首相は14日、「戦闘地域には行かないという前提で出した。戦闘をしている報告は一切なかった」と述べた。水戸市内で記者団に語った。
小泉元首相は在任中の2004〜06年、イラク復興支援特別措置法に基づき陸自をイラク南部のサマワに派遣。国会では「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域」と明言していた。
小泉元首相はこの日、「(戦闘の)解釈は色々だから」とも話し、当時の答弁との矛盾は「なかった」と強調した>(以上「朝日新聞」より引用)
小泉元首相は隠蔽されたイラク日報に「戦闘」という文字が複数あったことに対して「戦闘地域には行かないという前提で出した。戦闘をしている報告は一切なかった」と述べたという。彼が総理大臣として自衛隊をイラク特措法に基づいて「非戦闘地域」へ派遣したはずだから、そう述べるしかないのだろう。
しかしイラク派遣は明らかな文民統制違反であることは隠蔽されたイラク日報で証明された。なぜなら、イラク日報は防衛省内部に対する業務報告であると同時に、統帥権を有する総理大臣に対する報告でなければならなかったからだ。イラク日報が隠蔽されたのは小泉政権にとって不都合な事実があったからだ。
だが文民統制上の不都合があつたにせよ、イラクからの自衛隊の日報は統帥権者の小泉氏にリアルタイムで報告されなければならなかった。そしてイラク現地の状況に鑑みて、小泉氏は総理大臣としてイラクからの撤退を命ずべきだった。
同様に、南スーダンへ派遣した平和維持活動に従事した自衛隊が戦闘状態に巻き込まれる可能性があった段階で撤退すべきだった。イラクも南スーダンも幸いにして自衛隊が戦闘に巻き込まれなかったし、戦死者も出さないで全員無事に帰還できた。
しかし万が一にも戦闘に巻き込まれて、不十分な装備で戦わざるを得ない状況で戦死者を出したなら、小泉政権も安倍政権も持たなかっただろう。彼らは「幸運」に恵まれて憲法破りの武装集団海外派遣を行った天罰を受けないで済んだ。
だが、それは「幸運」に恵まれたに過ぎず、世界で常識とされる「戦闘」に参加するに不十分な武装で派遣された自衛隊員が戦死する可能性は十分にあった。それのみならず、自衛隊を通して日本が「敵国」認定されて、日本国内にテロ組織を呼び込む深刻な事態になっていたかも知れない、ことを日本国民は想定して憲法破りの自公政権を批判すべきだ。
文民統制など出来ない、という現実を目の前にして、防衛省や自公政権はどのような自衛隊「改革」をやろうとしているのだろうか。現状では到底シビリアンコントロールは出来っこない、という事実を政治家諸氏はまのあたりにした。
文民統制の実効性が確保されるまで、いかなる名目であろうと、たとえ国連の平和維持活動への参加要請であろうと、自衛隊を海外へ出してはならない。それは明白な「国際紛争を武力により解決する」憲法違反だ。
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