http://www.asyura2.com/18/senkyo242/msg/518.html
Tweet |
http://okitahidehito.blog.fc2.com/blog-entry-6834.html
2018/04/04 04:14
<新設に至る経緯が国会で議論になっていた学校法人加計学園(岡山市)の岡山理科大獣医学部(愛媛県今治市)が開学し、3日に入学宣誓式が開かれた。新入生186人が出席した。獣医学部新設は52年ぶりで四国では初。
式では、学園の加計孝太郎理事長が「世界に冠たる獣医学部に高めるため、あらゆる努力を惜しまない所存だ。四国で初めて誕生した獣医学部でパイオニアとして新たな歴史を刻んでほしい」とあいさつした。
そのうえで新設に至る経緯にも触れ、「いろいろとご心配をおかけしたが、予想をはるかに上回る志願者が集まった。学園が長きにわたって取り組んできたプロジェクトが評価されたことと、獣医学部の新設がいかに望まれていたかを如実に示している」と述べた。
長年誘致活動を続け、国会審議でも参考人として出席してきた加戸守行・愛媛県前知事が来賓で参列し、「岩盤規制を突破して(新設が)認められた。そんな意味では、魔法にかけられることで出産した獣医学部。昔から難産の子は立派に育つと言われる。国際的に通用する獣医師として、加計学園獣医学部の名を世界にとどろかせてほしい」とエールを送った。
新入生代表として壇上に立った獣医学科の佐々木旭美さん(18)は、「受験期は波乱の連続だったが、これに屈することなく乗り越えられた。そんな私たちだからこそ、高い意志を持ち、この獣医学部を素晴らしい学校にできると確信している」と決意を述べた>(以上「朝日新聞」より引用)
加計学園の獣医学部が開学した。新入生を前に加計理事長や前愛媛県知事などが言いたい放題言っているが、彼らに官邸密室政治で民主的手続きを捻じ曲げた末の新設学部だという自覚は皆無のようだ。
手続きや途中経過はどうであれ、実現させればコッチノモノだという結果万能主義が蔓延っている。それは奇しくも安倍氏が「政治は結果責任だ」と常々表明しているのと符合する。
しかし民主主義とは手続きの制度だ、ということを失念してはいないだろうか。行政権を執行するには国会の承認が必要なはずだ。だから予算や決算を国会審議に付している。
しかし安倍自公政権では官邸に国家戦略特区の権限を集中させて、密室政治を可能にさせた。安倍自公政権は国会審議を形骸化させて、日本の戦後民主主義を破壊している
結果さえ良ければ途中経過はどうでも良い、という政治姿勢は小泉・竹中時代から既にあった。イラクへ自衛隊派遣した際の「戦闘地域への派遣をしない」という最後の歯止めに関して、サモアの緊迫した状態にあるのではないかという疑念から「日報を国会へ提出するように」との野党の要請に対して、小泉氏は「自衛隊のいる地域が非戦闘地域だ」とわけの分からない詭弁を弄し、日報は「ない」と強弁していた。
しかし日報は存在していた。自衛隊が日報を本庁へ上げないことは決してない。なぜなら万が一の事態があった際に自衛隊員と現場指揮官の正当性を証する「証拠」が必要だからだ。彼らにとって「日報」は彼らの行動の正当性と名誉にかかわる最大の拠り所だ。
しかし「日報はない」として詭弁を弄して押し切った小泉氏をマスメディアは批判しなかった。そしてサモアから凱旋した髭の隊長をマスメディアは英雄でもあるかのように取り上げて報道した。
そうした知名度で髭の隊長は参議院選挙で自民党から立候補して当選した。彼はサモアへ派遣された自衛隊の隊長として現地報告をまず詳細に国会で報告すべきだった。宿営地近辺で戦闘があったのかなかったのか、小泉氏が詭弁を弄したことが詭弁だったのか真実だったのか、明白にすべきだった。しかし髭の隊長がそうした活動をしたという報道に接したことはない。
安倍政権下の自衛隊スーダン派遣でも日報はないとされた。自衛隊は危うく戦闘に巻き込まれる緊迫した事態に直面していたとの報道もあったため、野党は日報の国会提出を求めたが、日報はないという立場を稲田防衛大臣は崩さなかった。
しかし日報はあった。自衛隊は必ず日報を本庁へ上げるという仕事を果たしていた。自衛隊が活動記録を残すのは彼らの行動の正当性を証すという最大の物証だ。ただ国会で審議されると困るから隠蔽したに過ぎない。結果としてスーダンへの自衛隊派遣は実績として残った。
月日がたてば経過はどうであれ、結果として実績が残る。加計学園問題も経過はどうであれ強行すれば開学できた、というので民主主義は今後とも成り立つのだろうか。
民主主義は手続きだ。手続きが正しくなければ、それは愚行というしかない。愚行を積み重ねて「実績」だというのでは真っ当な世間の常識は崩れる。報告文書を隠蔽し改竄したもので国会審議させて、それが国会で承認されればそれを以て行政成果だというのでは民主主義国家は成り立たなくなる。そこにあるのは独裁政権そのものではないか。
民主主義が腐敗している。それは自公政権を支える国会議員の資質が劣化しているからだ。資質に欠ける政治家による官邸政治が横行するのも自公国会議員の劣化が激しいからで、本来ならそれを批判すべきマスメディアも安倍友マスメディアに堕して劣化が激しい。
なぜ加計疑惑が解明されるまで国会は開学にマッタを掛けなかったのだろうか。強行に押し切ればそれで何とかなる、というのでは民主主義は成り立たない。
日本は根の部分の箍が完全に外れてしまった。国家百年の計などどうでもなる、という安易な政治が横行している。口先だけの「百年安心年金」だとか「働き方改革」だとか、どこかの会社のCMキャッチコピーのような政治が横行している。実態を伴わなくても、その場を誤魔化して選挙に勝てば良い、という政治がまかり通っている。それでは益々日本の民主主義は劣化するばかりだが、有権者までもマスメディアによって洗脳され「電気が足らなければ原発も仕方ない」などと能天気なことを言うようになった。かつて評論家が予言したテレビによる国民総痴呆化は達成されたようだ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK242掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK242掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。