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2018年04月01日 「ジャーナリスト同盟」通信
<森友事件と改憲軍拡の震源地>
森友事件は、靖国神社など神社参拝と教育勅語の教育、そして大日本帝国憲法回帰を目指す改憲派・日本会議が引き起こした売国事件である。これからも日本会議を主宰する神社本庁を、激しく揺さぶって心臓を直撃、3月31日の昨日には、人間ドックと称して、慶應病院に駆け込んだ。勢いずく野党は、昭惠や谷らの証人喚問へと追及の矛先を変えて、手綱を引き締めている。官邸はというと「NHKのトップ報道は厳禁、昭惠の写真は出すな」と必死で防戦しているが、犯罪の巣となった日本会議の本体が「うろたえ、意気消沈としてしまって、ナベツネのぼけ老人を引っ張り出して、心臓に檄を飛ばしている」というありさまのようだ。
<安倍三選が完全に消えた永田町>
御用通信社でさえも「安倍の三選は不透明」と報じるほど、官邸の地位は落下してしまっている。3月27日の佐川喚問は、安倍夫妻が真っ黒であることを、ことさら内外に誇示した。
「役人は少しはまともだと信じていた国民は、役人も信じられなくなった」と衝撃を受けているわけだから、佐川宣寿の証人喚問は、予想以上の成果を野党に与えてしまった。
安倍5年の国家主義政治も、遂に破綻をきたしてしまったものだ。東京ドームで、ナベツネがどんな投球を指示したものか、もはやクセ玉はない。
安倍批判は、村上誠一郎だけではない。石破と岸田の連携工作も進行している。やくざとの写真を公表された岸田は、禅譲という甘い夢から、目が冷めたようだ。安倍打倒で派閥を継承した竹下総務会長は、三選をわめく二階幹事長をしり目に、心臓の妻をこき下ろし始めた。「亡国のめんどりを火あぶりにしろ」と言わんばかりだ。側近も、心臓の首に鈴をつけるのに懸命である。安倍退陣を一番願っているのは、息子の健康を願う岸信介の娘の母親である。
<細田派はガタガタ>
事情通が、かつての古巣・細田派の本陣に電話を入れると、応対に出た側近が「先輩、ムラはがたがたですよ。92人の何人が安倍に従ってゆくのか、分かったものではありませんよ」と苦しい派内の様子を明かした。
「例の女と萩生田と。若手は一人もいません。歴代の小泉・福田が、反安倍の旗手を鮮明にしてしまった効果は大きいですよ」は、確かに信じられる情報だ。
<神社本庁の分裂>
右翼の学者・文化人の一部を動員しての、日本会議主導の憲法改悪運動も、ここにきて完全に停滞してしまった。本陣である神社本庁の不動産売却疑惑だけではない。
戦前は、侵略戦争を鼓舞・主導した国家神道を継承した、神社本庁から離脱する神社が、次々と出てきている。神社の内情にうとい多くの国民は、創価学会の内部抗争の不透明感よりも、もっと不透明である。
神社利権は、富岡八幡宮の宮司が、株転がしをしていたことからも、想像以上である。特に都市部の神社の各種利権は、半端ではない。
日本に本物の政教分離を守る政権が誕生して、宗教に普通の課税をすれば、間違いなく消費税はいらなくなる、というが、これは心臓の大嘘とは違う。
<尾を引く富岡八幡宮の宮司日本刀殺人事件>
それにしても、世にも恐ろしい富岡八幡宮の日本刀殺傷事件は、これからも尾を引いていく。前宮司の弟が、姉の現職宮司を日本刀で切り殺すという、やくざの世界でも仰天するような大事件が、そう簡単にケリがつくわけがない。
事情通が、法定相続人関係者から聞いたところでは、富岡八幡宮の門前周辺のテナント料だけでも、10億円を軽く上回る。この大不況下の日本で、巨額である。神社本庁が、このことだけも首を突っ込んだ原因であろう。
一体何があったのか、真相はまだ全く明らかにされていない。「殺された女宮司の生保3000万円、退職金が2億か3億円。法定相続人の遺産相続問題がいま浮上している」というのだ。
<神社本庁を揺さぶる大事件とおかしな深川署捜査>
問題は、神社本庁と日本刀を振り回した弟の前宮司との深い関係である。神社本庁側が、殺人犯の弟をそそのかした可能性が高い。素人でも、そう感じる。「加害者の弟は、遺言で自分の息子を宮司にしろ、逆らうと許さない、と後継者まで指名して、神社本庁の意向に従っている。本庁の誰が関与していたのか。殺人の幇助をした神社本庁に、捜査の手が伸びている」との指摘も聞こえてきている。
もう一つの問題は、捜査当局・深川署にある。
「被害者の母親は、何度も深川署に足を運んで、弟夫妻の脅しを訴えている。その弟は、有罪判決を受けている要注意人物だった。当然、警備をする責任があったが、それをしなかった。警視庁深川署の大失態」なのだ。
しかも、犯人の弟夫妻は、被害者自宅からわずか30メートル先のマンションに移って、姉宮司を監視をしていた。そのことを深川署は知っていて、見逃したのか。「姉の宮司も、怖いと署に相談していて、それでも事件は起きてしまった。警察はおかしい」と信者の氏子関係者は、現在も怒りをあらわにしている、と事情通は、筆者の固定電話に連絡してきた。
政教分離の日本での、秘密の宗教組織・日本会議の本体激震、それだけではなく、大将の官邸の方も、森友事件の相次ぐ厳しい追及で、健康問題も危ぶまれている。
「原始宗教に毛の生えた程度のお祓い宗教」と著名な歴史学者が喝破した神社政権が、いま激しく揺さぶられている。神風は吹かない。第一、神風は存在しない。
2018年4月1日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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