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不始末の行方 斉藤美奈子(東京新聞・本音のコラム)2018・3・14
ある日の藩邸。
「恐れながら、森友屋とのこの一件を通すには、無理筋かと」と家臣は云った。
「この内容では勘定奉行が首を縦に振りませぬ」。
「無理でもやれ」と家老は云った。「お台所の強いご意向だ」
家臣は関係者の意図を汲んだ文書を作成した。
特例であることを強調し他の有力大名やお台所の名前も出した。
ひるがえって勘定所。
「いかが致しましょうかコレ」と文書を手にした家臣は聞いた。
「ここまでの値引きは常識外かと」。
「通すしかあるまい」と奉行は云った。いやしかし---。
「御台所のご意向だぞ」。「おぬし拒否できるのか?」
こうして不正の匂いがする藩と森友屋との土地取引は成立した。
二年後、この一件が将軍の耳に入る。この不始末をどうする。問い詰められた藩主は
「誓って関与はありませぬ。私や妻の関与があれば切腹いたす」と約束した。
藩主の言葉を聞いた藩邸は騒然。青くなった奉行は口封じのために森友屋を投獄し、
家臣に命じた。「あの文書を破棄しろ」。でも---。
「では問題の部分を削れ」。お言葉ですが、あれは決裁された文書ゆえ---。
「よいから削れ。おぬし殿に腹を切らせたいのか」
茶化しているんじゃありません。私は怒っているんです。
詰め腹を切るのは誰なのか。財務省の一部の職員?
ご冗談でしょ。
(文芸評論家)
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