http://www.asyura2.com/18/senkyo241/msg/746.html
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国会運営における駆け引きと云うものは、なんともマドロッコシイものだと思う。しかし、それが本筋の立憲性のある追求であるならば、それは、無駄なようでも通過させないわけにはいかない儀礼的ではあるが、省くことの出来ない儀礼なのである。それが立憲主義の特長であり、議院内閣制をとる国の民主主義の難解な部分だが、いたし方ない面がある。
野党第一党の立憲民主党代表・枝野幸男は21日雨中の新宿で1000人の聴衆を前に、多くの安倍政権への責任追及の言葉を発した。順不同だが、
・「(当時理財局長だった)佐川宣寿氏が一人でやったはずがない。政権ぐるみで改ざんした。財務省ではなく政権全体の問題だ」
・「キーマンは安倍昭恵首相夫人だ。政治不信を払拭するために率先して国会で話すのは当たり前だ」
・「安倍昭恵氏は首相夫人であり、純粋な民間人ではない。政治不信と行政不信を払拭(ふっしょく)するため、国会に来てしゃべるのが当たり前だ」
・「佐川前国税庁長官の証人喚問は入り口でしかない」
・「入り口の入り口でしかない。佐川氏は文書偽造で罪に問われるかも知れず、洗いざらい話すかわからないが、初心を取り戻して国民のために証言してほしい」
・「政権ぐるみで公文書を改ざんし、国会ででたらめなことを言い、1年間にわたり国民をだましてきた。この問題のキーマンは安倍総理大臣夫人の昭恵氏であることは間違いない。財務省の理財局長を務めていた迫田元国税庁長官らも国会に呼んで、全体像を明らかにするのがわれわれの責任だ」
以下は、枝野の訴えを報じる朝日新聞の記事だが、NHKも最近は既定路線のように、安倍政権の森友事件や前川前事務次官の講演に対する安倍チルドレンの贔屓の引き倒しな行動なども前向きに報道しているのが印象的だ。腹が座った朝日新聞の報道は当然の流れだが、根性無しのNHKが、ここまで安倍官邸に忖度せずに報道出来ている政治的な背景は熟考に値する。
≪「佐川さん、国民のために証言してくれ」
立憲・枝野氏 枝野幸男・立憲民主党代表(発言録)
改ざんされた公文書に基づいて、この1年、国会や国民の皆さんにでっちあげの説明が繰り返されてきた。(財務省前理財局長の)佐川(宣寿)さんが1人でやったはずがない。森友学園問題は最初から首相にかかわる重要案件で、理財局長、財務大臣、首相、官房長官がバラバラに答弁するはずがない。まさに政権ぐるみで答弁ラインを作り、それにあわせて文書を改ざんした。財務省の問題ではなく、政権全体の問題だ。
佐川さんに国会で証言してもらうのは入り口の入り口でしかない。文書の偽造で罪に問われるかもしれないので洗いざらい話してくれるか、わからない。でも、佐川さんに期待しましょうよ。佐川さんも40年前にはこの国の未来のために大蔵省に入省した。「初心を取り戻して、国民のために証言してくれ」。そういう声を国民の皆さんから上げようじゃありませんか。
少なくとも財務省の方が1人命を亡くされ、空前の文書偽造問題にまで発展した。この問題のキーマンが、安倍昭恵さんであることは誰がどう見ても間違いない。後ろめたいことがないなら、さっさと国会で証言してもらえればいい。(東京都新宿区内の街頭演説で)
≫(朝日新聞デジタル)
この政治的背景を報道しているのが週刊朝日だ。
≪安倍首相の体調悪化か 4時間ジム籠もり、“治療”? 総裁選5月前倒し説も
森友疑惑の発覚から1年以上の歳月を経て、“キーパーソン”の佐川宣寿前国税庁長官がようやく国会で証人喚問される。“忖度”という言葉で今まで封印されてきた安倍官邸のパンドラの箱は開くのか? 責任を押しつけられた財務省と麻生財務相の逆襲に怯える安倍首相に異変が……。
眠れぬ夜が続いているのか、安倍晋三首相の体調に異変が生じているようだ。
安倍首相は都内の高級ホテルにあるスポーツジムを併設したスパに通っているが、そのスパで最近、安倍首相に出くわしたという財界関係者がこう話す。
「堂々と正面玄関から10人くらいのSPを引き連れやってきた安倍首相は、しばらく私の近くのマシンに乗っていたけど、すぐにいなくなった。だが、首相動静では4時間、ジムに滞在したとなっていた。籠抜けをして治療でも受けているのかなと思った」
潰瘍性大腸炎という持病がある安倍首相は長年、慶応大学病院で定期的に治療を受けているが、最近の体調はどうなのか? 「安倍さんの主治医は慶応病院腫瘍センターに所属する准教授ら3医師ですが、時々、ジムのあるホテルに呼ばれ、点滴など治療をしています。安倍さんの顔はかなりむくんでいるので相当、お疲れなのでしょう」(慶応病院関係者)
森友文書改ざんのキーパーソンである佐川前国税庁長官の証人喚問が決まり、安倍官邸はコーナーまで追い詰められつつある。
「直近の自民党員への調査で安倍支持は9%まで下落し、党内に激震が走りました。官邸の菅(義偉)官房長官、今井(尚哉)首相秘書官はじめスタッフは毎晩、徹夜でやけくそ状態です。党は3月19日に国会で集中審議をやり、27日に佐川喚問を考えていますが、安倍首相はかなり弱気になっている」(官邸関係者)
森友側との国有地取引に関する財務省の決裁文書改ざんを隠したのは財務省だけではない。国土交通省から杉田和博官房副長官に「(財務省の決裁文書が)改ざんされた疑いがある」という報告が5日、もたらされたにもかかわらず、官邸も公表しなかったのだ。
安倍首相は14日の参院予算委員会で、「(改ざんは)11日に報告を受けた」と言い張ったが、記者から追及された菅官房長官が翌日、「6日には杉田副長官から報告を受け、安倍首相も承知していた」と認めざるを得なくなった。
財務省は12日に約80ページの報告書を発表。
安倍昭恵夫人や、鴻池祥肇元防災担当相や平沼赳夫元経済産業相ら複数の政治家の名前が記載されていた14の決裁文書を次々と書き換えたという。
だが、この報告書で一件落着とはならなかった。
自民党総務会で「安倍内閣総辞職」を訴えた村上誠一郎元行革担当相は本誌にこう語った。
「森友問題で佐川前理財局長を動かせる人はおそらく首相、財務相、官房長官、首相秘書官クラスだろう。森友、加計問題は“安倍友”を優遇してきたのが原因とみられ、いずれも出発点は安倍さんその人だ」
麻生太郎財務相の弁明によれば、文書の改ざんが行われたのは昨年2月末から4月の間で、「佐川の国会答弁との矛盾を避けるため、理財局の一部の判断でやった」と主張している。
「責任逃れも甚だしい弁明だ」と金子勝・慶応大学教授は言う。
佐川前理財局長が「記録は残っていない」との答弁を繰り返し、野党を憤慨させたのは昨年2月24日。首相が国会で、「私や妻が関係していたならば、総理大臣も国会議員も辞める」と発言したのは、その7日前のことだった。 「この首相発言を機に、文書の改ざんが始まったのは、誰が見ても明らかだ」(金子教授)
この問題を追及する著述家の菅野完氏も言う。
「安倍首相の不用意な答弁が、すべての始まりです。文書を改ざんすることで、いったい誰にメリットがあるのかが重要です。犯罪には必ず利得者がいます。実際には犯罪を実行した下手人(財務省)だけが罪に問われていますが、利得者は安倍首相です。文書に実名が出てくるのは、鴻池、平沼両氏ら政治家と昭恵夫人だけです。つまり、財務省は政治家と同等の公人として夫人を認識していたのです」
そして森友学園前理事長の籠池泰典被告は国有地の賃借料の減額交渉などを昭恵夫人付の政府職員・谷査恵子氏に依頼。谷氏が財務省理財局の田村嘉啓・国有財産審理室長へ問い合わせを行った結果、「神風が吹いた」(籠池氏)と言わしめる8億円の値引きへとつながっていったのである。
党内では、これまで安倍首相の盾になってきた麻生財務相は近く辞任するとの見方が強まっている。
「表向き二階(俊博)さんと菅さんが安倍さんを支える構図だけど、麻生さんの処遇に困っている。予算案及び関連法案の通過の見返りに、麻生さんを辞任させる算段だが、麻生さん自身は『俺がいないと安倍政権は倒れる』と最後まで自分を高く売る考えでゴネている。麻生さんは『安倍夫妻のせいで、何で俺が国会で責められ、辞めなくちゃいけないの』と、腸(はらわた)が煮えくりかえるほど怒っているようです。『俺は森友と関係ねえ』と周囲にぶちまけ、辞める条件として麻生派の鈴木俊一さんを後任の財務相にあて、安倍官邸が決めた消費増税の延期の撤回を迫る考えです。安倍さんも対応に頭を抱えている」(与党幹部)
実際に安倍首相の後ろ盾だった麻生財務相が辞任すると、政権が一気に瓦解する恐れもあるという。自民党幹部がこう指摘する。
「安倍さんの出身派閥の細田派幹部も『支持率が30%台まで落ちたら、政権はもう持たない』と言いだしている。二階幹事長は自民党への世論の批判をかわすために、総裁選を前倒しするという奇策も考えているようだ。早ければ、ゴールデンウィーク明けになる可能性がある。青木幹雄氏の後ろ盾で額賀派を引き継いだ竹下(亘)総務会長と二階幹事長が手を結ぶとも噂が流れ、着々と安倍包囲網がめぐらされている。水面下で総裁選へ向けた各派閥の多数派工作がすでに始まっています」 (本誌・亀井洋志、浅井秀樹、松岡かすみ、森下香枝/村上新太郎)
≫(AERA.dot:※週刊朝日 2018年3月30日号より抜粋)
つまり、朝日新聞がファクトに基づくすっぱ抜き報道を行い、週刊朝日が、その事実に基づき、周辺情報を固め、関係者へのインタビューを通して、その口から、現状認識の内緒話としてキャッチアップして、さらに、次に起きる政治状況を予測している。
自民党の内情は、相当の混乱状態になっているようだ。まぁ当然なことだが、そんなことも判らない安倍チルドレンらは、ここを先途と前川潰しを画策し、親分への売り込みに及ぶものの、今となっては贔屓の引き倒しとなり、党内の顰蹙を一身に浴びるに至っているのだから、お笑いだ。
安倍官邸は菅官房長官と今井秘書官で切り回してきた政権だけに、あまりにも多くの策が頭に浮かぶラスプーチン的資質のある二人は、策士策に溺れる状況を呈し、大混乱になっているようだ。官邸や官邸以外にいる策士とは縁遠い、数多の俗物や能タリンを操るのだから、上手く行かなくなれば、混乱だけが増幅してゆく。今の安倍官邸は、そんなところだろう。
現状の安倍政権、或いは自民党は日本会議というカルトな勢力を上手いこと手なずけ、或る時は梃子にし、或る時は、世間への脅しとして利用してきたが、このカルト勢力は、某宗教団体のように、政権与党でいることが目的化されているわけではないので、破壊的であり、狂信的であり、暴力的であり、自滅性を有していた。5年も続いたのは、上述二名のラスプーチンの力のなせる業だったが、命運尽きかけているというのが現状だろう。
それこそ、余程の神風が吹いてこない限り、少なくとも安倍政権と云う堅牢に思えた政治権力も終わりを告げるのだろう。この安倍政権の失敗に懲りて、今後の自民党を核とする日本の政治状況が、日本会議のような反動的時代錯誤な政治に足を踏み入れないようになるのであれば、それは素敵な教訓である。しかし、狂信性に冒された一部の人間が凶暴的に振る舞う惧れは、ある程度予定しておく必要があるだろう。
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