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2018/03/06 06:36
<本気で貿易戦争に火を付けるつもりなのか。トランプは3月3日、EUが報復するならEUからの輸入車に関税をかけると脅しをかけた。
フロリダ州にある別荘「マールアラーゴ」からトランプが発信した連続ツイートは、反発する諸外国の指導者たちへの回答だったとみられる。例えばカナダは、「通商上の利益と労働者を守るために対応措置を取る」と言っている。直接の標的とされる中国も、王毅外相が3日、「米国のやり方は根拠がない」と非難した。
トランプが「(貿易戦争になれば)簡単に勝てる」と言い放った直後には、欧州委員会のジャンクロード・ユンケル委員長がリーバイ・ストラウスのジーンズやバーボンウイスキーなどのアメリカを代表するブランドを標的にした輸入制限もその気になればできると発言。「とても理性的な方法とは言えないが、相手が理性的でないならやむをえない」と、ユンケルは言った。
ところが、最大の同盟相手であるEUに対するトランプの返答はこうだ。
「EUが今以上に高い関税や非関税障壁を設けるというなら、われわれはアメリカに流入し放題の欧州車に税金をかけるだけだ」とトランプはツイートした。ワシントン・ポストによれば、アメリカへの輸入乗用車の関税は2.5%だが、EUは輸入乗用車に10%の関税をかけているという
トランプが今回の通商政策について説明しようとしたと見られるツイートもある。「アメリカはいつも割を食っている」とトランプは言う。「他の国々は長年にわたりアメリカを利用し、アメリカの雇用と富を食い物にしてきた。彼らはアメリカの指導者の愚かさをあざ笑っているが、これ以上そんなことはさせない!」
トランプが欧州の自動車メーカーに対する驚くほど激しい思い込みを吐露するのはこれが初めてではない。特に怒りの集中砲火を浴びてきたのが欧州最大の自動車輸出国であるドイツだ。昨年、トランプはメキシコで製造した乗用車に35%の「国境税」をかけるとドイツなどの自動車メーカーを脅した。
「ドイツ人は悪い。非常に悪い。連中がアメリカで売っているたくさんの車を見るがいい。ひどい話だ」とトランプはEU当局者との非公開会合で述べたと伝えられている。「そんなことはやめさせるつもりだ」>(以上「News Week Japan」より引用)
トランプは何処を目指しているのだろうか。欧州では欧米諸国と手を握ってロシアを封じ込め、アジアでは日本をはじめ東南アジア諸国と手を握って中国を封じ込める、というのがオバマ氏までの米国の伝統的な世界戦略だった。
しかしトランプ氏は日本と自動車で貿易戦争を仕掛けるだけでなく、EUとでも自動車で戦争を仕掛けようとしている。戦後70年余続いてきた米国の世界戦略を転換するつもりなのだろうか。
米国に日本車やドイツ車が流入しているのは米国で米国製の自動車よりも売れているからだ。自国の自動車産業を保護しようというトランプ氏の考えは理解できるが、それを関税の税率を引き上げることで解決しようとするのは馬鹿げている。
なぜなら引き上げられた税額分だけ米国内で輸入自動車価格を引き上げれば良いだけだからだ。それで日本車やドイツ車の米国内での売り上げがガタ落ちになるとは思えない。トランプ氏は対米関税が2.5%なのに対して米欧関税が10%だから不公平だというのなら、対米関税を2.5%に引き下げるように交渉すべきだ。
米国車が欧州でも日本でも売れないのは車そのものに問題があるからだ。米国車は概して大きく道路の狭い欧州や日本では取り回しに困難を覚える。そしてクッションにしてもドイツ車や日本車が固めなのに対して、米国車は雲の上みたいにフワフワだ。
トランプ氏はジャイアン振りを発揮するのではなく、まずは冷静な個別関税交渉から入るべきだ。そして欧州側も「それならバーボンの関税を引き上げるゾ」とガキの喧嘩のように応酬するのではなく、まずは冷静な交渉の場を設けるように提起すべきだ。
トランプ氏はそれぞれの関税率が成り立っている歴史を知らないようだ。各国間でこれまで熾烈な貿易戦争が繰り返され、関税率の引き下げが行われてきた歴史を振り返るべきだ。
米国の歴代政権が積み上げてきた「歴史」をひっくり返すような腕力に訴える真似だけは止めた方が良い。それは決して良い結果を招かない。米国は粗暴で厄介な男を大統領にしたものだ。
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