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大「経世会」復活の狼煙! 「安倍1強」風前の灯火 これが安倍3選揺るがす青木幹雄シナリオだ!
https://mainichi.jp/sunday/articles/20180226/org/00m/010/002000d
https://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/c0cdff3a470ac261119d8c17377d8780
2018年2月27日 サンデー毎日
やはり、されど派閥か。「安倍3選」が揺らぎ始めている。「新竹下派」の結成で“安倍1強”が風前の灯火になりかねない。一体、どういうことか。永田町の水面下では、かつての“参院のドン”である元官房長官、青木幹雄氏の「シナリオ」が動き始めているのだ。
「まだ半年以上ある。何が起きるか分からない」
ごく近い周辺にこう呟(つぶや)いたのは、かつて“参議院のドン”と呼ばれた青木幹雄元自民党参院議員会長(83)だ。「半年」というのは、9月の自民党総裁選までのカウントダウン。何かが起きるのではなく、何かを起こすと読み解くべきだろう。
年が明けて、自民党内の派閥・額賀派(平成研究会)の額賀福志郎会長の交代を、同派内の参院議員らが離党をちらつかせながら迫った。一見、総裁選とは関係のない、跡目を巡るお家騒動に見えるが、実は違う。
同派は、竹下登元首相が率いた経世会の流れをくむ。1993年の細川連立政権樹立の際にはここから小沢一郎氏らが飛び出していったが、その後も自民党の政権復帰とともに党内では主流派を形成し、橋本龍太郎氏、小渕恵三氏ら首相を輩出した。ところが、最近では麻生派の拡大によって数では第3派閥に転落。発言力にも指導力にも欠ける額賀会長に対して批判が強まっていたというわけだ。
結局、額賀氏は退陣を決断し名誉会長へ。後任会長には竹下登元首相の弟・竹下亘党総務会長が就任。「新竹下派」へと変貌した。3月の派閥パーティーで正式に新体制発足となる運びだ。
この交代劇を主導したのは同派内の参院議員たちだ。もともと同派は小沢氏らが離脱した際、参院議員の多くが残ったことから伝統的に参院議員の力が強いという構図になっている。
今回、その参院議員らを裏で操ったのが何を隠そう、青木氏と見られている。議員を退いた後も、同派の参院議員らはもちろん、他の自民党OBらと連携し、影響力を持ち続けてきた。
ここで積極的な動きに出た青木氏の狙いについて、同派の衆院議員が言う。
「安倍1強に牛耳られ、派閥の力が弱くなっていることに黙っていられなくなったのでしょう。強引に会長を交代させたのは総裁選を見据えてのこと。総裁選を機にかつての栄光を取り戻し、派閥の存在感を示すために、根回しや剛腕な手法に長(た)けた竹下さんを会長にした。新竹下派が誰を推し、どう動くかで総裁選が決まるというキャスチングボートを握り、派閥の力を復活させるとの狙いです」
「野田首相、小渕官房長官」説も
現に、新体制への移行が決まって以後、総裁選に関する以下のような情報が、青木氏の意向をくむ同派議員らから他派閥議員や記者たちにリークされている。
〈石破(茂・元幹事長)さんは出るだろう。元々は同じ経世会。地方創生という政策も共感できる。自民党を一度飛び出したという問題点はあるが、推薦人が足りなければウチの参院議員から出してやってもいいと青木さんは言っている〉(新竹下派参院議員)
〈岸田(文雄・党政調会長)さんは出るべきだ。安倍首相に禅譲してもらうなどという姿勢では天下は取れない。もし出るならウチの派閥は応援してもいい。岸田さんの覚悟次第だ〉(青木氏周辺)
こんなリーク情報が永田町で広がり、安倍首相の出身派閥の細田派(清和会)幹部は、「新竹下派の動きは要警戒だ。岸田派が組むようなことになれば(安倍3選に)黄信号」と話す。新竹下派の存在感が徐々に増している証拠だ。
ただ、青木氏の総裁選シナリオは第1幕にすぎない。
「青木さんが最終的に派閥の顔として前面に出すのは、小渕優子元経産相です」(同派中堅議員)
小渕元首相を父に持つ優子氏。2014年の政治資金規正法違反事件などをきっかけに経産相を辞して以降、表舞台からは姿を消したが、17年8月、党組織運動本部長代理に就任、再始動している。
「新会長になる竹下亘氏は派閥の創設者である竹下元首相の弟。優子氏も元首相の娘。竹下、小渕の名前はこの派閥の栄光の象徴です。その亘氏が会長に就いて手腕を発揮し、優子氏が総裁候補として初の女性首相を狙う、というのが青木さんの考えだというのです」(同)
ただ、優子氏については、同派内に「事件の印象が完全には消えていない。総裁候補にはまだ早い」(同派若手衆院議員)との声もある。
同派参院議員が言う。
「青木さんは最近、同じくOBの古賀誠元幹事長と頻繁に連絡を取り合っている。ともに事務所は永田町の砂防別館にあって、青木さんは週に1度はそこへ通い、2人で総裁選へ向けて接触しているようです」
古賀氏は、引退後も自らが率いた宏池会(岸田派)に影響力を持っている。前回の総裁選では現会長の岸田氏との路線の違いから、若手議員などを引き込んで、なんと野田聖子氏を担ぎ出そうとした。古賀氏もまた、安倍1強が許せない。青木氏と気持ちは同じだ。
青木氏はこんなウルトラCも考えているという。
「2人は、総裁選で安倍1強体制に一矢報いたい。そこで青木さんは、本命の優子氏がまだ早いというのなら、古賀さんとタッグを組んで再び野田氏を総裁候補にし、優子氏を官房長官候補にしたい。野田首相・小渕官房長官という女性カードを考えているようです。これは相当インパクトがある」(前出・参院議員)
新竹下派に移行させ、「石破氏を支持」「岸田氏を担ぐ」「野田・小渕の女性コンビ擁立」など、早くもかつてのドンらしく、変幻自在に総裁選をかく乱する青木氏。自民党幹部は、「野中広務さんが1月に亡くなりましたが、寝業師の青木さん、古賀さんにも最後の意地がある」と話す。
青木氏は周辺に「7月ごろまでは静かにしておく」と語ったというが、言い換えれば通常国会閉会後に総裁選へ本格的に仕掛けることを意味する。3選を狙う安倍首相だが、青木氏の動き次第では「楽々と3選」とはいきそうにない。
(ジャーナリスト・鈴木哲夫)
すずき・てつお
1958年生まれ。ジャーナリスト。テレビ西日本、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリー。豊富な政治家人脈で永田町の舞台裏を描く。テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活躍。近著『誰も書けなかった東京都政の真実』『戦争を知っている最後の政治家 中曽根康弘の言葉』
(サンデー毎日3月11日号から)
「青木さんは最近、同じくOBの古賀誠元幹事長と頻繁に連絡を」
— ブルーズ (@Goranshin2015) 2018年2月27日
このふたりって近いのか。野中広務はどう思ってるんだろう…
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「小沢氏らが離脱した際、参院議員の多くが残ったことから伝統的に参院議員の力が強い」
— ブルーズ (@Goranshin2015) 2018年2月27日
なるほど、それでか。
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政治:大「経世会」復活の狼煙! 「安倍1強」風前の灯火 これが安倍3選揺るがす青木幹雄シナリオだ! - 毎日新聞 https://t.co/xIeFOxzNRiまともな与党議員なら、安倍さんの風下で良いと考えるはずがない。でも二世議員なだけで能力があるとも思えない小渕優子を担ぐのはやめた方が良い。
— くまくま (@makumakumasayu) 2018年2月27日
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— karl_aki (@aki_karl) 2018年2月27日
面白そうではないか。
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